まほろばblog

Archive for 1月 7th, 2012

智ちゃんのいずし

土曜日, 1月 7th, 2012

雄武町の村上智子さんがひょこりやって来られた。
昨年暮、「銀鮭のいずし」を送って来た。
それがとても美味で、今年の暮にご紹介しようと思っている。
事務所でも試食してもらったが、大好評。
皆さん、年末には食べて下さいな。

2012年 初売り!!

土曜日, 1月 7th, 2012

改めまして、

新年明けましておめでとうございます。

今年も、ご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

 昨朝、9時から地下洞「無限心庵」で、

星野良先生(竜笛)、西野圭織さん(笙)、鈴木英子さん(篳篥)の三管演奏を拝する中、

『新年の祝い』を従業員一同つつがなく執り行ないました。

10時より、エリクサー給水場前にて、お客様に

『越天楽』『蘭陵王』などを披瀝して戴き、遠き古の日本に想いを馳せました。

シンクに水を張って乗せた蝋燭から龍が浮かび上がったのには、一同ビックリ!

辰年に相応しい吉兆として、ありがたく受け取らせて頂きました。

外では、「東日本大震災復興支援」に対しての感謝の標として、

お礼餅つき大会を、ヤンジーチームが執り行って下さいました。

初めて見る杵臼に、子ども達は大喜び!

大人たちも、懐かしい子供時代に帰って、ペッタンペッタン代わる代わる杵を搗きました。

朝から晩まで、何臼も仕上がって、餡子、黄粉、大根、納豆など、

選り取り見取りの搗き立て餅を、口一杯に頬張って喜色満面、

しばし冬の風物詩から去り難かった。

「ありがとう!ヤンジーチーム!!そして支援のみなさま!!!」

午後から、地下洞では、光輝さんのクリスタルホボールの演奏会が行われた。

彼は、タイで学んだ、道内で数少ないプロの演奏家。

まだ若く、今後の進化発展を望みたい。

夕刻に、華道家の森直子さんが新年のご挨拶に。

珍しい「雲龍梅」を生けて下さった。

故大西良慶師の絶筆『一』を前に、風格ある佇まい。

今年一年、皆様にとりまして良き年となりますように。

「前後際断、瞬間燃焼」

土曜日, 1月 7th, 2012

       
       
  斎藤 智也 (聖光学院高校野球部監督)
        
     『致知』2012年2月号
     特集「一途一心」よ

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私は選手たちに「前後際断(さいだん)」とか
「瞬間燃焼」といった言葉を
よく使うんですが、これを教えるのに
最適なトレーニングがあります。

もともとは塩沼亮潤先生の大峯千日回峰行から
ヒントを得たのですが、毎年夏の大会前になると、
夜中に地元の吾妻連峰に登り、
懐中電灯と熊除けの鈴を持って暗闇の中を
五時間かけて一人ずつ下山させるんです。

山の雄大さ、険しさ、水の清らかさ、
この大いなる自然に身を委ねなさいと、
満天の星空を眺めるところからスタートする。

山を下りるのも真っ暗闇で怖い。
そこから徐々に日が差して辺りが明るくなってくる。

クライマックスは朝四時半頃。
雲海が飛び込みたくなるような思いに駆られるほど、
凄く綺麗なんですよ。
そこから太陽の光が少し差し込んでくる。

で、この時に子供たちの足が止まるんです。
雲海から出てくる太陽を皆、心待ちにしているんですね。

そしてパーッと太陽が出てきた時の、あの凄い感動……。
泣いている子もいます。きっと自分が
野球をやっていることの意味を噛み締めたり、
夏の大会を間近に控えた怖さと向き合うんでしょうね。

私なりに、お坊さんが瞑想して
無の境地に迫ろうとする意味は何かと考えてみると、
邪念の塊、雑念の塊、私利私欲の塊、
こうしたものから解放されるためには、
邪念、雑念、私利私欲に襲われ続けないと
消えていかないことが分かってきました。

だから怖い、負けたらどうしよう、嫌だ、嫌だ……、
そうやっていろいろなことを考えながら歩いていく中で、
その子の頭は雑念だらけ。

その雑念を、自然が忘れさせてくれるということもあるんですが、
でも最後はそこから解き放たれる自分自身を見つけるんですね。

これは勝負の世界でも一緒ですよ。

負ける怖さを骨の髄まで味わい続ける。
だから解き放たれる。

その時、やっと勝負事を天に任せられる状態になって、
夏の大会にさぁ行こうか、潔くやろうぜ、という気持ちになる。
選手たちには勝つも負けるもない。
ただ一瞬一瞬やり切るだけ、という状態になる。

それが、甲子園に行っても

「おまえら、ホントに預けてるの」

「引っ張り込んでるだろ、勝負事を」

「私利私欲の塊集団!」

なんて言いながら試合をやっている時があるんですね。
そういうシーンが多い時は負けが近い時です。

潔く、試合展開にも一切こだわらず、一喜一憂せず、
まさに前後際断、過去も未来もすべて消す。
まさにいまだけ、一途一心、という境地で臨める時は強いです。

夏の大会に入る前にその状態を完成させてしまえば、
後の結果は本当はどちらでもいいんですよね。