まほろばblog

Archive for 2月 14th, 2012

心も発酵

火曜日, 2月 14th, 2012

 かわいいでしょう。

「心が発酵すると味な人生になる」・・・・・・・

『発酵仮面』こと小泉武夫先生から、上の猫ちゃんのハガキが届きました。

2月のたより「福島の奇跡、奇跡の福島」の記事をお送りしたからです。

先生の御実家は江戸時代からの造り酒屋で、倒壊して已む無く郡山に移転されたのです。

茨城大の中島教授の報告で、福島の農産物は、不思議と低線量であることが判明して、

同郷人として胸を撫で下ろされました。

 

放射能に発酵食品が有効であることが伝播されて、

今、空前の麹ブームです。

まほろばでもオリジナル『麹の力』を造っています。

また、4,5月には、オリジナル「しお麹」が販売されます。

有機米に七五三塩、そしてエリクサー水で醸した物です。

それと、その蔵元伝来の酵母が、何処にもない独特な物なので、

今から楽しみですね。

お待ち下さい。

「東の光」続々と

火曜日, 2月 14th, 2012

農園を手伝っていて下さった竹縄さんが

畢生の句集「東の光」を編んでから11年の歳月が流れた。

その後、毎年溢れる珠玉の俳句は付録Ⅰ、Ⅱ、Ⅲと増刷され、

さらに昨年紡がれた句付きの帯が巻かれ、

今年、友の画をカードとして新作が綴られている。

汲めど尽きせぬ詩情は、生涯涸れる事がないのでしょう。

 

           (句集「東の光」 ¥1.500 まほろば取り扱い)

 

   「東 雲」    竹縄 律子

戻らざるチェルノブイリや十月耒

眼鏡拭き言葉失ふ秋の道

福島の次世代如何に秋曇る(2011.10.15)

 

終の地を離るものかは秋の風

時すでに世界の俳句秋の空

日溜まりに裏返す服ほどく秋

はなむしとせせこましきやあきのそら

薪ためて嫌ひて戻らぬ女道

さばさばとしてぱぱもよき冬仕度

芸術の秋や終活すすむ足

秋深く世界の変はる時を待つ

阿波の三代目同志の帯の夏

一巻は第二芸術ならず 夏

故郷の夏「交差点」出す友のゐて

ばば虎が天女と言えず喉仏

もう本に使えぬ暮らし大根買ふ

日を背に縄の目締めて懸大根

猿のごと素足で枝切る秋日中

疲れただ動いてとる秋ワインのむ

松手入れして緑濃く秋日受く

まことのほか俳諧なし筆納め(2011.10.31)

背骨なきTPP論毛糸編む

食の変代謝を乱す震災忌

編むしごと待つあそびして根雪前

日は少し長くなりつつ十二月

俳諧に四道を通す雪の街

ローカルの礎揺るがぬ雪の街

年の内世界に価値を問ふかぎり(2011.12.6)

 

呼吸浅き師走の饒舌みな流す

通過地に戻ることなき雪の道

極月の天女の服で平和待つ

団欒のノート新たに年の内

熊楠の棟の花に逢ひにけり

ブータンの空青く澄み換気閉づ

会寧に送る一心春を待つ

姑よりの雪の結晶ペンダント

明け際の夫の笑顔や冬至耒る

花は夫実は人類に大掃除(2011.12.24)

手作りの道をすすめる初句会

みな病めば涸れたる泪豪雪期

想像のたよりなき山一月尽

生かし合ふ二月の陽差し待つ校正

廻し読む顔と手と足日脚伸ぶ(2012.131)

 

初句会のうしの正夢師を離る

名のままに自立の叶ふ神の旅

「まほろば」の油の進化麻になる

護摩焚きの寺いっぱいの節分会

産直の荷に積む一書震災忌

眠る山豆乳パーティみそ作り(2012.2.5)

サクラ サル

火曜日, 2月 14th, 2012

隣の授産施設「よろこびの家」の詩人・コンチャンこと、

境沢勉さんたちが、諸事情で別の施設に移る事になった。

毎日、店内の掃除を厭うことなく明るく続けて来られた。

そんなコンチャンたちも、明日でお別れ。

淋しいなーーー。慰労会には何時も参加して同じ仲間内だった。

コンチャンが最後に詩を今朝、手渡してくれた。

  

   

 

桜の花びら

世界中に幸せと

日本の心を

みんなに分けて下さい 

桜は本当に

美しい花

日本の象徴です

 

桜は愛です

世界中にほほえみと

このよろこびを

みんなに届けて下さい 

桜は本当に

美しい花

日本の宝です

 

桜が散る時

来年までさようなら

美しい花

皆なの心のおまもりです

 

(桜でなく梅なんですけど・・・・

『梅が香にのつと日の出る山路かな』 芭蕉