まほろばblog

Archive for 3月 21st, 2012

北海道ヘンプネット3.28札幌講演会のご案内

水曜日, 3月 21st, 2012

産業用大麻による新産業の創出と地域エネルギーの自給を考える

 

 

産業用大麻は、古くから衣服などの原料や食料として人類に利用されてきた伝統的な繊維・食用作物であるとともに、最近では、地球環境にやさしいバイオマス作物として世界的に注目されています。伝統的な繊維、食料利用の他、様々な工業製品が製造可能であることから、消費者のみならず繊維、建材、食品、エネルギー、医薬など多くの産業分野から国内生産を望む声が高まっています。特に大震災後は産業用大麻を活用した地域エネルギー自給システムや大麻の放射能除去能力への関心が高まっています。 

 今回は、中部大学教授で「大麻ヒステリー」著者の武田邦彦先生に「日本人と大麻と放射能」と題する基調講演をお願いしました。また、舟山秀太郎氏、赤星栄志氏、森山大樹氏には、企業家、研究者、弁護士の立場より、産業用大麻の可能性と課題、法的な問題と対策等についてご講演いただく予定です。

 

開催日時・場所

  2012328() 11001500 札幌市教育文化会館研修室

  060-0001 北海道札幌市中央区北1条西13丁目 011-271-5821

 

基調講演(11001200

武田邦彦先生(中部大学教授、「大麻ヒステリー」著者)

  「日本人と大麻と放射能」

 

 

話題提供(13001500

    1)舟山秀太郎氏(オホーツク麻プロジェクト代表、(株)香遊生活代表取締役) 

   「北海道の産業用大麻を利用した地域振興の可能性」

   2)赤星栄志氏(バイオマス産業社会ネットワーク理事、「ヘンプ読本」著者)

      「全国の産業用大麻の栽培状況と地域産業について」

 3)森山大樹氏(弁護士、中山大麻裁判の弁護人)

「産業用大麻を巡る法的諸問題と対応策について」

        座長 菊地治己(農業活性化研究所代表、北海道ヘンプネット世話人代表)

 

参加費 1,000円(会場費、講師謝礼)

 

事前の申し込みが必要です。326日まで、下記に申し込んでください。先着120名で定員となります。

連絡先 〒0798417 旭川市永山717丁目323

農業活性化研究所 菊地治己

電話:090-48740354  E-mail: kuchisaki@live.jp 

 

主 催 北海道産業用大麻(ヘンプ)普及推進ネットワーク(略称:北海道ヘンプネット)

「高い塔を建ててみなければ、新しい水平線は見えない」

水曜日, 3月 21st, 2012

    川口 淳一郎
 (宇宙航空研究開発機構「はやぶさ」プロジェクトマネージャ)

   『致知』2010年12月号
    特集「発心、決心、持続心」より
 

────────────────────────────────────

「はやぶさ」プロジェクトは、
 確かに我々には大ジャンプでした。

 自然科学の分野に限らず、人文社会でも、
 そういうハイリスク・ハイリターンの計画は
 運に支配されるものだと思いますが、
 次の段階に進むためには同じことをなぞってばかりでなく
、大ジャンプをしてみなければダメですよね。

 そこで大事になるのは、やはり具体的で
 分かりやすい目標を共有していること。
 「はやぶさ」でいえば、
 「ゴールは地球へのサンプルリターン」
 ということを全員一致で理解していた。
 これが大きかったと思います。
 
 また、その上でどんな時でも
 私が最後まで目標をブレさずにいたのが良かったと思います。
 リーダーでしたからね。
 
 それは闇雲に妄信するということではなく、
 状況を客観視して打つべき手を打っていく。
 誰よりもです。
 
 だけどどんな状態であっても、
 「もうダメだ」とか「この辺で十分じゃないか」と思わず、
 最終ゴールを指し示すことが
 大事だったのではないかと思います。
 
 そして、いい意見であれば立場にとらわれず、
 積極的に採用する土壌がチーム内にあったことも、
 チームの強さに繋がったかなと感じています。
 
 
        (中略)
 
 
 私はよく
 
 
 「高い塔を建ててみなければ、新しい水平線は見えない」

 と申させていただくのですが、いまのレベルに安住して、
 足元を固めることばかりに一所懸命になっていたら、
 絶対にその先にある地平線は見えません。

 私たち「はやぶさ」プロジェクトも
 客観的に見れば成功するかどうかは未知数でした。
 まして途中ではいろんなトラブルがあって、
 帰って来られる可能性はものすごく低かったわけです。
 
 失敗するかもしれない。
 途中で壊れてしまうかもしれない。
 
 それでも前人未踏の境地に挑戦しようと発心し、
 一度やると決めたら挫けずに、ゴールを目指し続ける。
 それがこのプロジェクトを成し遂げられた
 要因ではないかと思います。
 
「未来」とは「未だ来ない」と書きます。
 未来は見えないわけです。
 その水平線の向こうの、見えないものを
 自分たちの手で見ようとする活動が未来をつくるのです。

 この「はやぶさ」の挑戦を通して、
 先人の後を追うだけでなく、
 誰も成しえなかったことに挑戦する世界があることを、
 日本の若い人たちに伝えられたらと思っています。