まほろばblog

パンの仕込み水に

4月 14th, 2012

「醗酵と醸造の片山」さんから、「植田家のcobo(酵母)」の不思議な話を聞いたのは、

1月雪深い中標津の興農ファームでのフォーラムであった。

http://cobo-net.com/

温泉の湯船に浸かりながら、スッカリ湯効に当てられほど、長く聴き入った。

兎に角、今までの常識では考えられない醗酵をするとかで、興味をそそられた。

そこで、片山さんが是非エリクサー水でパンの醗酵を試してみたいというので、

水を送ることになった。

それから、ややしばらくして、例のTHDの講演会後に、片山さんから結果報告を受けた。

それによると、従来と醗酵が全然違うので、エリクサーの機械を送って欲しいと・・・。

確かに、植田さんのHP上には、すでにエリクサー水と書かれてあった。

吾ながら、そんなもんかなー、と呑気にしていたが、他の方も同じことを語っておられた。

http://geckocafe.blog101.fc2.com/blog-entry-582.html

そうこうしている内に、「なごみしお麹」が秋田の石孫さんから送られて来た。

七五三塩が入っているのため、イオウ臭に多少の不安があったが、チョイと舐めてみてビックリ!

今までの塩麹は何だったのだろう、と思えるほど、全く違った味わいに自分ながら驚いてしまった。

その味わいの深さは隔絶していた。

そこで、その感動を石孫社長にお伝えしようとお電話したところ、

「それは、水ではないでしょうか」とお答えになった。

「えっ!」と思ったのだが、予想外に醗酵の速さに驚かれたという。

一日も早い製品化をと、急いでいたので大変好都合だったらしい。

表面張力が低く、極めて浸透力が高いので、米の内部に速やかに入り込んで

醗酵を促すのだろう、と思う。

今までも、栗駒・鳥海山の天然伏流水を使っていたのだが、

さらに磨きをかけるのだろう。

講演会でも寺田優さんが、エリクサーに替えてから、

全てのお酒が、ブレが無く、大変安定的になった、と語られていた。

同じことなのだろう。

同様のことを「へうげ味噌」の羽場麹店さんも、水の違いと指摘されておられたから、

きっと、同じような醗酵運動、化学変化を起しているに違いない。

醗酵ブームの今、エリクサーがますます貢献してくれると嬉しい。

今後、このメカニズムをさらに、追及して行ければと願う。

鈴木重子さんが札幌に

4月 13th, 2012

「サンチョビ」さんまのアンチョビ

4月 13th, 2012

「サンチョビ」(サンマオイル漬け) 95g ¥620

「バーニャカウダ」(サンマオイル漬けソース) 95g ¥648

さんまのアンチョビ「サンチョビ」が発売されました。

これは、特選道産品としては出色。

きっと名品として長く続く物と思われます。

利尻島の鴛泊での製品、島田編集長の生家のある地区です。

イタリア特産のいわしの塩漬け「アンチョビ」に準えて、

サンマで同じ加工を施して「サンチョビ」に。

「バーニャカウダ」のソースと同じサンマをオリーブで、

同名の「バーニャカウダ」。この二つが、実に旨く、絶品!!!

パスタなど洋風は勿論のこと、和食にも合い、

これから内外で、高い評価を得るでしょう。

「いかにして人物となるか――

4月 13th, 2012

   伊與田覺先生97歳。

   これぞ完熟の人間学講義」

   『孔子の人間学』(致知出版社刊)より
         

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僕は「天命を知る」というのは
お釈迦様の悟りにも似た境地だと思います。
ただ、悟りを得るためには、
それまでのものをすべて投げ捨てないといけません。

学問もそうで、一生苦労して身につけたものを
捨て去るわけですから、これはなかなか難しい。
孔子もまた捨てきった時に天命を知ったのだと思います。

これは一般の人でも感じることがあると思うんですね。

元旦には人は瞬間的に自分を捨てているんです。

初詣をする時、我を捨てて新鮮な気持ちになることで
神様の心が分かる。
ただ、一般の人間はそれが続いても一週間くらいです。
二月、三月となるとかなり怪しくなり、
年末になるとズタズタです(笑)。

「これはやり直さんといかん」と思っていた時に
また正月がくる。

仏教でも十界という世界を説いていますね。

 地獄、

 餓鬼(がき)、

 畜生(ちくしょう)、

 修羅(しゅら)、

 人間、

 天上、

 声聞(しょうもん)、

 縁覚(えんがく)、

 菩薩、

 仏。

地獄から天上までの六つを六道(ろくどう)というんです。

六道輪廻といわれるように、
苦労して天上まで行ったかと思ったら、
気がつくと下に堕ちて元の木阿弥になっている。

菩薩は人間でありながら仏の修行をする人たちの境地で、
仏になるにはそれをもう一つ超えねばならない。
そして仏の世界に行くと本当の意味の自由が開ける。

様々な問題が起こっても適切な判断を下すことができる。
これは学問の世界からくるものではありません。

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今、TVで「恕の人『孔子』」が放映されています。

当時の文物等が如実に垣間見れて、大変参考になります。

埃に被った論語でなく、いきいきとした孔子像が現れてきます。

「避難所から避難所への支援」

4月 12th, 2012

      
  千葉恵弘
 (石巻・奇跡の避難所「明友館」リーダー)

   『致知』2012年5月号
    特集「その位に素して行う」より

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【記者:他の避難所への支援はどのように始めていかれたのですか】

明友館を自主避難所として認めてもらう働きかけを
役所にしていく中で、同じ境遇の方が
数多くおられることを知りました。

たまたま明友館の受ける支援の規模が
我われだけではあり余るほどだったので、
すぐにでも困っている所を探し出し、
いま食べる物に困らないという状況をつくっていかなければと。

だから明友館に物資が届き始めて、
3日目ぐらいから支援活動に入りましたね。

すると案の定、なんの物資も届いていない施設や地域が
いっぱいあったから、まずはそういう情報をできるだけ多く集めました。

そして「明友館に片道の燃料だけ詰めてトラックで来てくれ」と
呼びかけました。
さらに自分たちの避難所だけではなく、周りの民家も見回ってほしいと。

結局我われだけで回れる範囲では限られてしまうので、
「周りにこういう困っている人がいるから、俺手伝いますよ」
と言ってくれる奴が、とにかく出てきてくれ、出てきてくれ、
と祈るような気持ちでした。

物資が届いた時に公平や平等と言ってると、
後手後手になってしまうんです。

被災者が欲しいと口にした物は、いますぐ欲しい物なんですよ。
僕は優先順位なんて勝手に決めてしまっていいと思うんです。
まずお年寄りと子供に分け与えれば、
後は自分たちで適当に裁量したらいいと。

【記者:そうやってほかの避難所までを導いていかれたのですね】

うちのやり方はこうだから、そのほうが皆の助けになるなと思ったら、
明友館方式でやっちゃえ。それでもし手伝えることがあったら
なんでも要望を言ってくれ、そうやって広げていこうぜと言って。

それがまたね、広がっていくんですよ、その後。

自分たちがしてもらったから後の人のことはいいや、って
いうのはまずなかったですね。

要はやり方だと思うんです。

整理券を配って長蛇の列を組ませ、
一人一個ずつ配っていくのもいいんでしょうが、
大事なのは「支援する」という気持ちを
広げていくことじゃないかと。

もらってばかりもいいけれど、でも誰かの助けになるような、
そういう動きや目線も持ってくださいよと
常に伝えながら活動していました。

だから明友館に関わった人にはその避難所や
施設の世話役になってもらいました。
そして本人ができないことは、我われがバックアップをしていく。

いままでの経験上、困っている人が
困っている人の情報を持っていて、繋がっているものなんです。

ずるい人や楽をしている人はそこ止まりなんですよ。
明友館では現在、宮城県内だけでなく、
岩手県の半島にまで支援の範囲を広げていますが、
いまでもそういう姿勢が基本にありますね。

篠原さんドイツ展示会へ

4月 11th, 2012

エッセンチアの篠原さんが、ドイツから招かれて

香水の展示会のため、明日出発。

http://www.essentia-allone.com/

今朝いらして、そこで紹介する日本の香りとして、

寺田本家の酒、北海道のワインでナイヤガラ葡萄の香りを抽出したサンプルを、

もって嗅がせてもらいましたが、何処にもない独特な芳香は、

ドイツの方々をとりこにするでしょう。

http://en.global-art-of-perfumery.com/

むこうでの大成功を祈ります。

掌/てのひら

4月 11th, 2012

先ほどのさださんの「転宅」を開いたら、「掌」という曲があった。
懐かしいーな、と思って、もう一枚貼り付けてしまった。
極めて私的な嗜好で恐縮ですが、・・・・・・・・。

人それぞれに人生があって、
それぞれに刻まれた掌のしわがある。
この歳になると、急に手の甲に張りがなくなって、
しわが増え、自分自身が驚いてしまう。

人生の悲しみや喜びは、この掌が一番知っているかもしれない。
若い頃、自分の持ち唄で、よくこの曲を歌っていたが、
何とも遣る瀬無い歌詞に、自分を映すことがある。

掌のしわは、深くても悲しむことは無い。
人のしわより深いほど、人を思い遣られるのだから・・・・・・。

転宅

4月 11th, 2012

上のさだまさしさんの「転宅」とは全く関係が無いのですが、
3月にまほろば本店のすぐ近くに引越しされたご家族がいらっしゃいます。
東京在住の方で、あの震災があったためでしょうか。
奥様のたっての願いで、北海道に、しかもまほろばの側に越されて来ました。
今朝、早速、島田編集長が、電磁波測定に行きましたが、
エリクサーを、以前から使っておられたそうです。

上の住宅情報は、厚別の穂積店長が流してくれたものですが、
本州のお客様から、店の側に転宅したいとの問い合わせが結構あるそうです。
HP上で近所のマンションなどをお知らせしているらしいのですが、
兎に角、内地に比べて、家賃が格安なので勧め易いということです。
厚別方面は、福島からの避難者や移転される方が多いと聞きます。
西野界隈も、空き地や空き部屋が多いので、
全国で、移り住みたい方は、どうぞご一報下さい。
詳しい情報を、ご提供出来るのではと思っています。

自然が一杯、四季がハッキリして、文化施設も完備し、食も豊か、
何もかも十全に揃っている街・札幌に是非起こし下さいね。
お待ちしております。

「ABCD+Eの発想」

4月 11th, 2012

      
 小林 陽太郎 (富士ゼロックス会長)

    『致知』1994年5月号
       特集「積極一貫」より

          ※肩書は『致知』掲載当時です

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当社では1976年にTQC
(※TQC=企業の中のあらゆる人が参加して
 進める品質管理、全社的品質管理)
を導入して、2年後の1978年には
当時としては画期的な商品を送り出すことができました。

  (略)

【記者:アメリカのゼロックスができなかったことを
    やったというので、その秘訣を聞かせろといってきますね】

ええ。親ができないことを孫がやったようなものですからね。
英語で話すわけですから、パンチが利くほうがいいだろうと思って、
最後にABCDの例え話をしたんです。

Aは「aspire」です。
最初に何か「したい」と思わなくてはならない。
クラーク先生ではないけれども、志が必要です。

次に「believe」。
自ら信じなければいけない、

志を持つのはいいけれども。
「そんなこといったってうちはできませんよ」
というのでは駄目です。

そして退路を絶って「commit」しろということです。
具体的に計画を作り、予算も人も配する。

そして最後は「do」。
やるしかないということです。

「日本語で説明すると難しくなるけれども、
 英語でいえばわかりやすいでしょう」

と私がいうと、ゼロックスのトップたちは一様に
「イエス」とうなずきました。

【記者:自ら信じるということは明るいということですね。
    その心構えで、積極的にやるんだということですね】
    

明るく、というのはまさにそうなんです。
おもしろく、楽しいということですね。

TQCのあと、ニュー・ワークウェイ運動というのを始めましたが、
その目指す方向の一つに快適なビジネス環境を
つくりたいということがあります。

環境は厳しいほうが優れたものができるという
考え方もありますが、実際はいかがでしょう。

快適な環境で、ゆとりもあって、
おもしろい仕事場のほうがクリエイティブな仕事が
できるのではないでしょうか。

実はゼロックスのトップに話をして何年かたってから、
管理職が自主的につくっている
ゼロックス・マネジメント・アソシエーション
という会があって、そこで話をしたことがあるんです。

既にアメリカ版のデミング賞に当たるゴルディー賞
というのをゼロックスが受賞していましたので
ABCDの話と昔はTQCの面で富士ゼロックスが
先生だったけれども、いまではゼロックスに学ぶ点が
たくさんあるんだという話をして帰ってきましたら、
早速何通か手紙が来ました。

「非常にいい話を聞かせてくれた.
 とくにABCDの話がおもしろかった」

という手紙だったんですが、偶然3人ほどが
「ABCDだけでは完全じゃない」と同じことを
書いてよこした人がいるんですね。
「ABCDだけでは会社というだけじゃないか」と……。

というのは「E」、つまり「enjoy」が足りないというわけです。

【記者:ニュー・ワークウェイというからには
    楽しみが欠けていては十分ではありませんね】

まったくその通りですね。
もともと私は明るく前向きに物事をとらえていかないと
展望は開けてこないんだという考え方でおります。

「なごみしお麹」新発売!!!

4月 10th, 2012

今朝突然、秋田横手市の「新日の丸醸造」さんの佐藤社長がお越しになった。

年に、度々道内の酒屋さんを熱心に回って歩いて、蔵元と消費者を密に繋いでおられる。

先日、同じ町の石孫本店さんを回って、丁度出来立ての「なごみしお麹」を手に取られたという。

今度、「まんさくの花」の酒麹で、塩麹を造ってみたいと語られた。

きっと、独特な旨い塩麹が出来上がるでしょう。

下は、佐藤社長が出される「まんさく通信」です。

その中で、今日の「塩麹ブーム」に一石を投じられておられる。

市販の多くは、麹に塩水を混ぜた即席物で、しかもかなり高価で売られている。

ほぼ一週間ほどで出荷するので、中味が米粒がそのまま残っている。

これは、全く熟成されていない証拠で、ブームに便乗する商法を嘆いておられた。

伝統的塩麹は半年から一年間寝かせる。

家で、保存するとその期間、熟成が進むので、三ヶ月以上でお願いした。

それでも、米粒は融けて、全体がねっとり練り状になっている。

一口食べてみる。

それは、驚きの瞬間でもあった。

手前味噌ならぬ「手前麹」で、大変恐縮ですが、

多種多様な塩のバリエーションが、えもいわれぬ複雑で奥深い味を醸している。

お手軽な値段も妥当だと思います。

本格的な出荷は7月過ぎてからです。

それまで、品切れご容赦のほどを。

http://www.mahoroba-jp.net/about_mahoroba/tayori/topix/nagomisiokoji2.pdf