まほろばblog

Archive for 12月 15th, 2012

「黄倉農園」のお米

土曜日, 12月 15th, 2012

先日の年末大売出しで、初めてのごはん炊き出し試食会を行いました。

北竜町の黄倉(おうくら)さんご夫妻が、まほろば両店に駆けつけて下さいました。

「ゆめピリカ」「ななつぼし」など有機栽培の丹精込められたお米を、みなさまに召し上って頂きました。

ファンの方々も多く、どういう方が作られたのか?と思われていたのではないでしょうか。

ご本人に会われて、お米と同じ誠実な農家さんで、二重の安心を得られたと思います。

黄倉さんのお父さん、黄倉良二さんは、長く組合長を歴任し、

北海道における有機農業の先駆者・指導者で、そのご人徳はみなの敬慕するところです。

その哲学、その実践は、感動であり、指標でもあるのです。

いかに、黄倉さんのお米が素晴らしいかは、次の特集をお読み下さい。

私達の仲間でもある千野米穀店さんのHPの記事をご覧下さい。

 

「食べものはいのち(生命)」黄倉良二さん 農業の心を語る

 

http://portal.hokuryu.info/topics/agri/20101011-2 (前編)

http://blog.canpan.info/iku/archive/351 (後編)

「人格の根っこ」

土曜日, 12月 15th, 2012

       大平 光代 (弁護士)

                『致知』2013年1月号
                 特集「不易流行」より

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 現在、ダウン症のお子さんを育てられている
 大平光代さんは、子育てに『論語』を用いているそうです。

 現在は、『論語』に関する本を出されている大平さんが
 そこに込めている思いとは?

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 これは以前、強盗致傷罪で担当した少年の話です。

 彼は小さい頃、お父さんについてタバコ屋さんに行きました。
 その時、五千円札一枚出したところ、
 おつりとして八千円と小銭が返ってきた。

 「お父さん、おつり多いやんか。
  おばちゃん、間違えてはるで」

 と言うと、お父さんは彼を殴りつけ、

 「余計なことを言うな。黙ってたら分からへん」

 と言い放ったそうです。
 ちなみに、お父さんのこの行為は
 つり銭詐欺で刑法上の罪に問われます。
 
 この経験が少年の人格の根っことなって、
 後に彼は万引きを繰り返し、
 最後はひったくりを行って被害者が怪我を負ったために
 「強盗致傷罪」に問われました。
 
 お父さんは
 「おまえには十分に小遣いを与えていたはずだ」
 と怒りをぶちまけていましたが、
 もともとは「バレなければいいんだ」と、
 自分が五千円をごまかしたことがきっかけなのです。
 
 このお父さんも一流企業にお勤めのエリートサラリーマンでしたから、
 もしかすると『論語』の言葉は知っていたかもしれません。

 『論語』の心とは、
 目に見えないものを感じる心だと思います。

 誰が見ていなくても、お天道様が見ている。

 「そうやなぁ、おつり返しに行かなあかんな」
 と言って返していれば、
 この出来事は少年にとってまったく別の人格の根っことなったと思うのです。