まほろばblog

 「当然の限度の高い社員。青天井型社員」

10月 6th, 2011

             
       
            長谷川 常雄 (キューサイ社長)

        
            『致知』1997年5月号
             特集「リーダーシップの本質」より
            

                      ※肩書きは掲載当時です。

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(長谷川社長は十数年で青汁を年商131憶円<末端ベース>の事業に
 育てられたわけですが、そのエネルギーの源泉はどこにあるのですか)
 

これもまた難しい質問ですね(笑)。
先程いったように、私は仕事にのめり込む人間なんです。

でないといい仕事ができないと思っている。
経営計画書にも、切望する社員の人間像として
そう明記しています。

第一は、仕事に対して、こうしたいああしたいという
強い「念」を持っている人

第二に、その仕事を成し遂げる「パワー」のある人

第三に、その仕事に「のめり込む」人

この他に何項目かあるのですが、例えば、

「当然の限度の高い社員。青天井型社員」

というのがある。

たとえば、ソフトバンクという会社は
翌日決算のできる会社です。
普通は翌月に月次決算が出ない会社がいくらでもある。

そんな会社で翌日決算を出せといっても、
そんなことは無理ですとなる。

しかし、社長の私はいろんな会社を見てますから、
そんなことは「当然できる」という。

それが「当然の限度が高い」ということです。
その限度は上層部の人間ほど高くなっていくもので、
社長が一番高い。

社員にも「当然の限度」を高くしていってもらいたい。
そして最後には、何でもできるという
「青天井型の社員」になってもらいたい。

       * *

そしてもう一つ私のエネルギーの元といえば、
くよくよしないことです

中村天風(てんぷう)先生の本にこういうのがあります。

虎に追いかけられて木に登ったら、
木の上から大蛇が出てきた。

枝に逃げたら、ポキッと枝が折れた。
下は断崖絶壁。

蔓に飛び移ると、ポリポリと音がする。
見上げるとリスが蔓を噛んでいる。

「さあ、どうする」と聞かれた天風先生は何と答えたか。
先生は「落ちてから考える」 (笑)とおっしゃったそうです。

私も「落ちてから考える」タイプの人間なんです。
頭には「いま、ここ」しかない。

過去の過ちも功績も
「そりゃそうだろう。それでよかったし、当然なんだ」と認め、
受け入れ、悲観せず、有頂天にもならない

また、将来のことは、戦略や予測は真剣に考えるが、
思い煩うことはしない。

過去も未来も、
煩いをスッパリ切り捨て、いま、ここに集中する。
これを前後際断(ぜんごさいだん)というそうです。

「『銀の匙』を使った伝説の授業」

10月 5th, 2011

       
       
            橋本 武 (灘中学・高校元教師)
        
            『致知』2011年11月号
             連載「生涯現役」より
       http://www.chichi.co.jp/monthly/201111_pickup.html#pick8

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(記者:『銀の匙』一冊を教材にするというユニークな
      授業を始めようと思われたのはなぜですか?)
  
  
あの本はしばらく課題図書にしていたんですが、
自分が生徒だった頃を振り返ってみると、
先生に対する親しみはあっても
どんな教材でどんな授業だったか、
思い出そうとしても浮かんでこない。

自分が苦労して教えていることも、
卒業すれば皆消えてしまうんだなぁと思うと、
その空しさに耐えられなくなった。

何か、生涯頭に残るような教材で授業をしたい。

そう思った時に思い出したのが
『塙団右衛門直之』ですよ。
(※編集部注:橋本氏が小学生の時の担任教師は、
  授業中にこれらの講談本を読み聞かせていた)

一つの物語を取り扱えばいいんだと。

まさか講談本を教科書にはできないから、
何がいいかと思った時に浮かんだのが『銀の匙』でした。

これは夏目漱石の推奨を受け、長さも教材として扱いやすい。
それと、ひ弱な子供が立派な青年に育っていく過程が
描かれているから、生徒が作中人物と自分とを
重ね合わせて見ていくことができる。

ただし、一つの作品だけにこだわっていると知識が偏ります。
生徒の知識を広げるためにはどうすればいいか。

まず考えたのは、横道に逸れるということ、
これはもうはっきりと意識してやっていました。

例えば主人公が駄菓子を食べれば、買い集めて試食する。
凧揚げやカルタ取りも実際にやると。

それから授業は普通、教師が自分で教材を
調べていった結果を生徒に注入していくものです。

例えば
「ここの章には何も題がついていないが、
  つけるとすればこんなものがいいだろう」
というふうに教師が自分の考えを伝える。

でもそうではなく、自分が考えたことを
生徒にも考えさせたらいいと。

そうすれば、自分が作者になったようなつもりで
読むことができるでしょう。

言葉の意味でも、先生の言ったとおりに
書かなければならないことはない。

自分がその言葉をどう説明すればよいか、
思うように書きなさい。
書けなかったら、辞書を引いたり、人に聞いたりすればいい。

要するに「遊び」の感覚ですよ
人が遊んでるのを見ているだけじゃおもしろくない。
自分も一緒に仲間になって遊びに加わらせる。
だからこの前の講座でも遊ぶ感覚で学ぶ
ということをやったんです。

水野さんが本を出されました

10月 4th, 2011

まほろばにも来店されましたオーガニック検査員の水野葉子さんが、本を出されました。

http://www.mahoroba-jp.net/blog/2008/09/post_355.html

http://www.mahoroba-jp.net/blog/2009/09/post_543.html

http://www.mahoroba-jp.net/blog/2009/09/

また、オーガニック検査員の養成講座も開かれます。

ご興味のある方、是非ご参加ください。

とても興味深いものがあります。

 

「麹の力」販売!!

10月 4th, 2011

まほろばオリジナル麹 『麹の力』 が今朝から販売されました。

札幌の100年企業「中山酢」さんで作って頂きました。

近くに、こんな素晴らしい麹屋さん、お酢屋さんがあって有難いですね。

「へうげ味噌」にも使った仁木の金子さんの有機栽培の『ゆきひかり』を醸成させました。

上川農試の菊池元場長に聞きますと、麹にするには最適の品種だそうです。

水は、むろんエリクサー水です。

1袋、200gで¥298(税込み)です。

これから、漬物時期に突入ですね。

それと、今大ブームの『塩麹』、大いにご活用くださいませ。

 「最悪のことを最善のこととして生かす」

10月 4th, 2011

  17歳で養父によって両腕を切断されるも、菩薩行に一身を捧げた尼僧・大石順教氏。
   
   小児麻痺で両手が動かない障害を抱えながらも、大石尼との出会いを得て自らの道をひらいた大塚全教さんのお話をご紹介します。
 
       
     大塚 全教 (無心庵 この花会)
        
       『致知』2001年7月号
        特集「涙を流す」より
            

         ※肩書きは掲載当時です。

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大石順教先生は毎朝必ず、口に筆をくわえて
二時間ほど絵をお描きになり、それは一年を通じて
一日もお休みになられませんでした。

先生が絵や書を描かれるための準備をする仕事をいただきました。
毎回、順教先生のおそばで墨をすり、
絵の具を溶き、紙を並べるのですが、
精神を統一されて、無心の境地で絵をお描きになるお姿は
まるで観音様でした。

順教先生は、よくこうおっしゃいました。

「真実の苦労は、人に話すことのできるものではない。
 人にも話せず、死ぬこともできず、
 前にも後ろにも進めない、じっとしているより他はない。
 それが真実の苦労だ。
 
 けれども、そんな苦労の中にあっても、
 けっして物事を悪く思ってはならない。
 
 その中からどうやって良いほうへ道を開いていくかで
 その人の人生は決まるのだ」

そして毎日のように
「自分の一番悪いところを良くしていくように」
とおっしゃられました。

私であれば、体の不自由なことを最良のこととして
生かしていくということです。

最悪を最善にして生きられた方が
順教先生なんですね。

大石順教先生は、ご自分の腕を切り落とした
養父中川万次郎のお位牌をお祀りしておいででした。

恨んでも恨んでも余りある人のお位牌をお祀りし、
年忌ごとのご法要を済まされ、五十回忌の法要まで
全部済まされたんです。

人を恨む気持ちを、逆に良いほうへ転換された
先生のお心を拝まなければなりません。

最悪の状態の中の仏心、これが真実の仏心です

この仏心によって先生のお命は平安を得て
生かされたのだと思えてなりません。

また、先生が日本画家のご主人と結婚され、
三児をもうけられたころは生活が苦しくて、
家賃を何か月も滞納し、一枚の着替えも持たず、
明日炊くお米もないという貧乏を味わったそうです。

ご主人が文展に入賞するまでの十数年間は、
寝る時間も惜しんで更紗帯の図柄を
口で描いて家計を支えたそうですが、
ご主人が世に出てようやく
その苦労も報われるかに思えたときに、
今度はご主人が他の女性に心を移されて、
結局離婚ということになりました。

そのときのご心痛は察して余りあるものがありますが、
そのつらい時期のことを先生はこうおっしゃられました。

「もし私に両手があれば、相手の女の人を恨み、
 ののしり、口論の末に悲しい結末になったでしょう。
 私に両手が無かったために耐えられたのです。
 そして美しい別れができたのです」

両手が無いということを、
むしろ強さと考えていらしたんですね。

最悪のときに人をうらやむことなく、
それをむしろよい方面でとらえ、
自分の強さにしてしまう。

これが先生の生きる源だったのでしょう。
そして、先生はこれを実行してこられたんですね。

#2有機農業フェスタ

10月 3rd, 2011

「第二回北海道有機農業フェスタ」が9月3,4日に開かれました。

あいにく大雨にたたられましたが、みな元気一杯。

まほろば自然農園も出店、若いパワーで2日間とも早々に完売!!

道内の中も多く、一層絆を深める良き機会でした。

(まほろば自然農園:西岡ご夫婦、二郷君と長男が参加。)

(共働学舎:加藤さん、遠藤さんの面々)

(ワタミファーム:瀬棚の面々です)

(センター本部:手前が瀬川さん、奥が本田さん、横が家内)

(薮田ファーム:薮田代表に助っ人の近藤さん)

(農業活性:産業用大麻普及に命を燃やす菊池治巳さん)

(興農ファーム:清水さん他、若い面々)

剣淵・生命を育てる大地の会

10月 3rd, 2011

お世話になっている剣淵の「生命を育てる大地の会」の案内パンフレットが届いています。

池田さんはじめ、皆様にはお世話になっています。ありがとうございます。

「『修身教授録』がひらいた世界」

10月 3rd, 2011

       
       
     寺田 一清  (不尽叢書刊行会代表)
     浅井 周英  (「実践人の家」理事長)
        
         『致知』2009年9月号
         特集「一書の恩徳、萬玉に勝る」より
       

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   年長者をも唸らせた森信三の教え

【寺田】 この『修身教授録』が
     広く読み継がれるようになった原点は、
     何といっても芦田恵之助先生です。 

     芦田先生は「恵雨会」という教師の勉強会を
     主宰されるほど教育界では有名な先生で、
     ある日森先生がその授業を見学に行かれ、
     当時はまだガリ版刷だった『修身教授録』を手渡された。

     すると芦田先生は非常に感激されて、
     翌日か翌々日にお電話があったといいます。

     そして後日、

     「この『修身教授録』を我々恵雨会の
     所依経(拠りどころとする経典)にしたい。
     ついては息子が経営する印刷屋で印刷して製本させてほしい」

     と頭を下げられたそうです。

【浅井】 芦田先生は森先生より20余年も年長でしたし、
     お弟子さんも多くいらっしゃった。

     その芦田先生が『修身教授録』を認められたばかりか、
     森先生の非凡さに感服して、
     晩年まで師として接しておられました。
     偉い方だったと思います。

【寺田】 森先生は出版にあたって、

     「印税は一切要りません。その代わり5巻にしてほしい」

     という条件を出されました。
     森先生の著作というのは、なぜか全5巻が多いんですよ。
     それで「躾の三原則」とか、
     原理的・実践的なものはほとんど三つです。

【浅井】 そういえば、そうですね。 

【寺田】 そうして『修身教授録』全5巻を
     芦田先生のご令息の会社から出版したところ、
     傾きかけていた印刷所が立ち直ったというくらいですから、
     そうとう広まったのでしょう。
     しかし、森先生は最後まで印税は一銭ももらいませんでした。

【浅井】 ただ、教育界では広く知られていた『修身教授録』が、
     いまは実業界などでも広く読まれるようになりました。

     それは、やはり寺田先生の功績が大きいでしょう。
     5巻あった同書を一冊に集約されたわけですから。

【寺田】 全5巻のうち一冊はまるまる女子教育に関するもの、
     またもともと満州事変の前に話された内容ですから、
     復刊するにあたっては時代にそぐわない内容もありました。

     それを私のほうで取捨選択して、一冊に凝縮したものが、
     いま致知出版社から出ている『修身教授録』です。
     これは平成元年に出させてもらいました。

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「躾(しつけ)の三原則」とは・・・

第一 朝必ず親にあいさつをする子にすること

第二 親に呼ばれたら必ず、「ハイ」と
   はっきり返事のできる子にすること

第三 履物を脱いだら必ずそろえ、
   席を立ったら必ずイスを入れる子にすること

森先生は、躾はこの3つを根本とし
これらを徹底させれば、それだけで子供が
人間としての軌道にのると説かれていました。

おめでとうございます!星野さん

10月 2nd, 2011

http://www.mahoroba-jp.net/blog/2010/01/manga.html

(まほろばブログから『MANGA力』)

http://www.mahoroba-jp.net/about_mahoroba/tayori/oriorino/oriorino12.htm

(「折々の書」『幼女伝説』から)

「北海道における産業用大麻の普及を目指して」

10月 2nd, 2011

2011年9月26日   各位

ヘンプカー・プロジェクト2011

北海道実行委員長 菊地治己                  

ヘンプカー・プロジェクト2011北海道」記念講演会

「北海道における産業用大麻の普及を目指して」

 

 

稔りの秋を迎え、皆様にはご健勝にてお過ごしのこととお喜び申し上げます。

さて、今夏「ヘンプカー・プロジェクト2011北海道」を開催し、道内各地で産業大麻の有用性を訴える講演会や麻市(ヘンプマルシェ)、産業用大麻の普及に関する署名請願活動を行いましたが、おかげ様で無事終了することができました。つきましては、プロジェクト実行委員会の報告総会と北海道知事への「産業用大麻の普及に関する請願」署名簿の提出に合わせ、日本における産業用大麻研究の第一人者の赤星栄志氏と、北海道で唯一大麻の栽培免許を有し、長らく産業用大麻による産業振興に取り組まれて来られた舟山秀太郎氏による記念講演会を下記により開催いたしますのでご案内申し上げます。

日 時:2011年10月11日(火)15:00~17:00

場 所:かでる2・7 10諧 1060会議室(札幌市中央区北2条7丁目)

講 演:

「北海道の大麻産業に期待する」

赤星栄志氏

(NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク理事、麻布大学非常勤講師)

「大麻栽培免許申請の実際と問題点」

  舟山秀太郎氏

(産業クラスター研究会オホーツク麻プロジェクトリーダー、(株)舟山組社長)

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なお、記念講演会に先立ち、実行委員会報告総会を同日14:00より同会場にて開催しますので傍聴を希望される方は下記までご連絡ください。

菊地治己 TEL:090-4874-0354 FAX:0166-46-5645 E-mail: kuchisaki@live.jp

「ヘンプカー・プロジェクト2011北海道」記念講演会のご案内

「北海道における産業用大麻の普及を目指して」

開催趣旨:大麻草(麻、ヘンプ)は、古くから衣服などの原料や食料として人類に利用されてきた伝統的な繊維・食用作物です。最近では、地球環境にやさしいバイオマス作物として世界的に注目されています。

大麻草のうち、いわゆる幻覚成分のTHCを含まないように品種改良されたものが産業用大麻ですが、我が国においては、大麻取締法によって栽培や試験研究がきびしく制限されているのが現状です。大麻草は、伝統的な繊維、食料利用の他、様々な工業製品が製造可能であることから、消費者のみならず繊維、建材、食品、エネルギー、医薬など多くの産業分野から国内生産を望む声が高まっています。特に大震災後は産業用大麻を活用した地域のエネルギー自給システムや大麻の放射能除去能力への関心も高まっております。

今後、産業用大麻を北海道に普及し、新たな産業を振興するためには、多くの道民の理解と支援が不可欠ですが、今回は各分野で指導的なお立場にある皆様に産業用大麻についてご紹介をさせていただきたく、ご案内申し上げますのでよろしくお願い申し上げます。

主 催:ヘンプカー・プロジェクト2011北海道実行委員会

日 時:2011年10月11日(火)15:00~17:00

場 所:かでる2・7 10諧 1060会議室(札幌市中央区北2条7丁目)

講 演:赤星栄志氏 「北海道の大麻産業に期待する」

【プロフィール】NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク理事、麻布大学非常勤講師。日本における大麻研究の第一人者。バイオマス(生物資源)の研究開発を行う「Hemp Revo, Inc.」を設立、「ヘンプ読本」、「体にやさしい麻の実料理」「ヘンプオイルのある暮らし」など著書多数。NPO法人ヘンプ製品普及協会理事、東京銀座の巴馬ロハスカフェの火麻(大麻)アドバイザー。博士(環境科学)

講 演:舟山秀太郎氏 「大麻栽培免許申請の実際と問題点」

【プロフィール】産業クラスター研究会オホーツク麻プロジェクトリーダー、(株)舟山組社長、(有)香遊生活社長。北海道で現在唯一栽培免許を保有する大麻栽培の第一人者。十数年前より産業用大麻の有用性に着目し、新たな産業振興を目指して研究会を設立するなど日本における産業用大麻の先駆者。こうした活動により2010年には北見市が「産業用大麻栽培特区」に認定されました。

参加申込み:10月5日までに下記までご連絡ください。

連絡先:菊地治己 TEL:090-4874-0354 FAX:0166-46-5645 E-mail: kuchisaki@live.jp