まほろばblog

Archive for 3月 1st, 2014

小泉流「干物講座」

土曜日, 3月 1st, 2014

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(19日、記す)

菅原文太さんの記念講演会が、昨日午後からあった。

農協の建物で、農協の悪口をおもっきり言うなど、

さすが昭和の文太さん、言うなーと一しきり感心。

銀幕のスターから泥んこの農夫への転身。

今、山梨県北杜市に「(株)竜土おひさまの里農園」を設立して営農されている。

いろいろあったでしょうが、宮城の田舎育ちの根が動き出したのでしょう。

都知事選でも、おもっきり宣伝カーに乗って、

細川さんの反原発を支援していました。

元々、正義感の強い丈夫(ますらお)。

この講話、北海道有機農業研究会の主催で、

瀬川代表や菊池さんとは旧知の仲。

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その後、挨拶もそこそこに、北農会館から

次の会場「佐藤水産」さんへ。

そこで、小泉武夫先生の講話会。

東京IDP出版の和泉社長と待ち合わせて、

小泉先生の控え室で、その由を告げると、

突然「えぇ!!!」と絶叫!〈笑〉

「私とは文ちゃんとは義兄弟。

兄貴なんだ。今、一緒に山梨で農業してる!」

これを聞いてビックリ。

それではと、菊池さんに電話して文太さんに出て貰い、

二人の会話。

「早く、ここに来て、呑もう!」と文ちゃん。

しかし、これから発酵仮面の弟分は講演会。

体よく断っての長丁場。

眼と鼻の先で互いに講演とは驚き桃の木でした。

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今日の演題は「私の愛した七大干物」

そもそも、干すという字、今の吊り棹の形が原型なんですね。↑

「旅せざるもの食うべからず」や「冒険する舌」の著書などで、

世界中の干物を食べ尽くした先生の舌と腹は尋常じゃありません。

特にメコン川流域の魚の宝庫の干し物の巨大さはすさまじい。

話を、端折って、結論。

先生の極めつけの七大干物は次の通り。

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私の愛した七大干物

① くさや(新島)

② ひめ貝(大分)

③ 北海3種・・・きんき、しまほっけ、塩鮭

④ くじら干し(「くじらのタレ」千葉)

⑤ 青魚3種・・・いわし丸干し(大羽)、開きサンマ、サバ

⑥ 若狭がれい(福井)

⑦ カツオ生利節(西伊豆)

もう、語り尽くせないので、ここで終り。

ただ、今度の売り出しで、

⑦の「かつおの生利節」が特売で30%off!(但し限定販売)

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ほぐして、「お茶漬けに最高!」とのこと。

鰹節の生、旨いこと請け合いです。

 

 

 

まほろばオリジナル『松前漬』新発売!

土曜日, 3月 1st, 2014

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「松前漬」の極めか!

試験操業船によるニシンの原卵、これを「テスト・ロー」と言います。

詳しい説明は、下記の2006年度のブログをお読みください。

その数の子の入った松前漬、原料を選りすぐっています。

函館前浜のスルメ、日高の根昆布、沖縄の有機人参、五人娘の酒、

へうげ醤の醤油、三河有機本味醂、ひふみ糖、そして

「まほろば自然農園」の赤唐辛子です。

美味しくない訳はないです。

一度、ご賞味のほどを。

1袋 200g ¥1.260

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2006年12月15日

●テストロー TEST ROE

テストロー?

おそらく初めて耳にする方が 多いのではなかろうか。

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「テストロー」訳して、 試験卵。

実は、試験操業船で獲った鰊(にしん)の卵。

「数の子」と言う方が、 分かりが良い。 正月食材の王でもある。

でも、何が違うのか。

それは、 味が違う。 値が違う。 漁が違う。 加工が違う。

これほど、「コリッツ!!」とするものはない。

これほど、安くつくものもない。

これほど、新鮮なものはない。

これほど、安全のものもない。

つまる処、 数の子の 最高峰なのだ!!!!!!!!

どうしてか。

鰊船団に先駆けて 国の試験操業船が魚卵の成熟度を調べる。

完熟と判断するや、船団に一斉操業の指令を出す。

腹を割いて、卵を見て、それを船底の塩水槽に放る。

ノンフローズン(無冷凍)の生のまま。

くねくね曲がって、 はねて、活きているのだ。

しかも、海域はカナダ沖で最高品質。

次にアラスカ・ブリストル、 大西洋の大ぶり、

 

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と続いて 味が落ち、鮮度も落ちる。

一般数の子の薬漬けは知っておられるだろうか。

本来は山吹色。

しかし、漂白剤・重合リン酸塩を入れて、 血抜きの手間を省く。

だから、色が褪せて白っぽい。

手仕事では七回かかる。

きれいに整形された数の子の秘密は 鰊をIQ(バラ)凍結して積んだものを、

 

原卵 .jpg原卵

 

解凍して取り出すからまっすぐだ。

何回も手間をかけた数の子は、もう 本来の数の子ではなくなっている。

本当の数の子は、 テストローにある。

原卵の中の原卵だ。

当然、量は限られている。 流通するほど無いのだ。

これは、知る人ぞ、知るのみ。 魚屋さんとて、仕入れる人は少ない。

見た目が、不揃いだからだ。 何かと似てる。

まほろば自然農園の野菜は 不揃いだらけだ。

だけど、だけど、 味は天下一品、

う・ま・い!! テストローも 恐ろしく、うまいのだ!!

これを食わずして、 正月は明けない! 運も開けない。

幸運が数々、数々、数々 数の子の数のように、 訪れますよ。

さあ、一度は 召し上がれ!!

 

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「美しき日本、日本の美しさ」 2

土曜日, 3月 1st, 2014

自然医学 2014 3 表紙

「森下自然医学」3月号。

巻頭グラビアは「長寿郷調査団」広東・蕉嶺訪問。

周時代からの漢民族が南下して定住した『客家/はっか』。

その末裔が多いこの地方での調査。

中国全土からの長寿郷調査の依頼は絶えない。

ここに日中友好の絆がより強まらんことを願うや切なり。

 

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「倭詩」は『美しき日本、日本の美しさ』その弐。

明治維新以来、多くの外国人が日本を訪問して多くの紀行文を著した。

あのトロイアのシュリーマンもその一人。

世紀の大発見の前に日本に立ち寄り、日本の清廉な心を讃えている。

大森貝塚の発見者、モースも然り。

そして、その中でも、最大の功労者はアーネスト・フェノロサであった。

今日、日本美術の全散逸が免れたのは、彼の熱烈な日本への傾倒にあった。

「廃仏毀釈」というとんでもない愚策の為に、国宝級の美術品は外国に流れ、

10万の伽藍は、半分に取り壊された。

西洋化に狂奔する当時先鋭の日本人の侵した愚行。

その陰は、今もなお引き継がれて、日本を希望のない国としてしまった。

祖国を忘れた日本人、母国をさげすむ日本人。

今、日本は、浮沈の一線にあり。