まほろばblog

Archive for the ‘震災 原発’ Category

会いたい・・・・・

月曜日, 3月 11th, 2013

福島の今

 

今日は、3・11。

もう2年の歳月が流れた。

だが、流れていないものがある。

流れようにも流れない、止まろうにも止まれない。

それは、消えていった家族・・・・・妻は、むすめは、むすこは、父・母は・・・・・・・

呼べども答えず、仰ぎ見るもあらわれず・・・・・。

一人ぽっち、取り残された若き父。

どうしようもない空しさ、どうしようもない哀しみ・・・・・。

2年はその穴埋めにはならず、むしろその穴は深く深く沈んでいった。

できれば、自分もこの穴に入れば、どんなにか楽だろう・・・・・。

だが、そこに踏みとどまらせる何かがあった。

あぁ、これは居なければならなかったのか。

何かと繋がるために。

あまりの悲しみと嘆きのために、老いた父母はこの2年で急にふけてしまった。

鏡で自分の顔を映せば、もう笑いはとうに消えてしまって、憂いの皺だけが増えてしまった。

家も、生活も、未だに何一つとしてたっていなかった。

荒野に一つ、風に吹かれるままになびいているススキのような自分があった。

この枯れススキの味も素っ気も無い存在。

だが、それでも立っている。

私は、それでも立たねばならなかった。

沸き立つ入道雲にも、降りしきる秋雨にも、幾たびも逢わねばならぬであろう。

時という杭を、これからも1本1本打ち続けて、私の生をこの地に刻み付けねばならないのだろう。

この果てに答えがあるかないかは分からない。

しかし、私は亡き家族の影とともに、この東北の地に、生きるしかないのだ。

                                      訶子

富田少年の70年後に咲いた花

火曜日, 2月 5th, 2013
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先日のNHKBSで放映された、「冨田勲×初音ミク『イーハトーヴ交響曲』」をご覧になった方も多かろうと思う。

私は、富田さんが宮沢賢治をどうのように楽曲化するのであろうか、という興味で偶々観た。

そこに、初音ミクというどこかで聞いたことのあるようなバーチャル歌手が唄うという設定であった。

そういえば、あの磯さんがミクのことを話していたっけ、と思い出したのだ。

札幌出身のミクを誕生させたのは、磯さんの仲間達だったのだ。

この初音ミクがアメリカでも大ブレークしていることなど露知らず、全く興味がなかったのだ。

しかし、TVから放映された多くのテクノ集団の極めて手作業のこんだ集大成とも言える楽曲と動画は、

中東風のメロディに、「あたしは初音ミク かりそめのボディ 妖しく見えるのは かりそめのボディ ・・・」と唄う。

(オケのコンダクターに合わせてシンセと3Dが動くという世界初の試みに成功!したのだ)

正体不明の風の又三郎や早逝した妹トシを重ね合わせたような浮遊感の漂うミクに、不思議な実在感を感じた。

あのドビッシーをシンセで塗り替えた衝撃的なデビュー盤から何十年経っているだろうか。

だが、彼の根底には、あのテーマ曲「新日本紀行」や、「きょうの料理」の国民が共感する日本が鳴り響いているのだ。

CGやIT映像には、極めて拒絶反応する私だが、御歳80もの富田先生が惹かれて製作共演したミクに、なんだかホロリとしてしまった。

何か、哀歓があったんだなー、としばし、「あたしは初音ミク かりそめのボディ ・・・」のメロディーが耳に残った。

そして、今あえて果敢にこれに取り組ませたのは、やはり3・11への哀歌であろう。

富田少年の心深くに語りかけた東北少年・賢治の一篇一篇が結実したようだった。

そういえば、私も賢治少年だったなー、と半世紀前を懐かしむ自分がいた。

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http://billboard-cc.com/classics/2012/11/post-15.html

構想10余年「世界のTOMITA」、進化の結晶! -初音ミク、「イーハトーヴ」交響曲に舞う-
音楽の無限の可能性を探求し、ビルボード・クラシカルチャート連続第1位(「月の光」「展覧会の絵」「惑星」)を獲得、世界の音楽史の先端を築いた冨田勲。生誕80周年を迎えた2012年、巨匠、富田勲の進化の結晶となる「イーハトーヴ」交響曲が時空を超えた宮沢賢治の世界を創出します。人間や自然を超越した宇宙的な力を音楽化する壮大な交響曲は、東北の大地と人々がいかに強く結ばれているかを全世界に示し、生命の賛歌を高らかに響かせます。そして、総勢約300人におよぶ管弦楽、歌手、合唱団を率いる大友直人指揮による劇的な展開とともに、現代アートの最先端を走る初音ミクがこの壮大なシンフォニー空間に躍動。3Dイメージの初音ミクが華麗なパフォーマンスを次々と披露します。「注文の多い料理店」の物語の中に妖艶に変幻したミクが登場、可憐な歌声とダンスで魅惑のメロディーを歌い上げます。さらに「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」等、賢治の時空を超えた世界に登場。冨田勲が導く、シンフォニーサウンドのなかで、初音ミク歌い、舞う世界が誕生します。まさに「世界のTOMITA」の集大成が、伝統と先端芸術の融合のなかに誕生する舞台。大地の生命力が鼓動するこの大曲が誕生するとき、全ての聴衆は、偉大な音楽の歴史の証人になるに違いありません。
音楽の歴史的な瞬間に出会う 日-「世界初!初音ミクが人の指揮に合わせ、 変幻自在に歌とダンスを披露」~はやぶさ帰還に匹敵する高度技術に挑戦、ミクが人と一体化~
「イーハトーヴ」交響曲の世界初演が迫る中、話題騒然の初音ミク。人の複雑な指揮の緩急に合わせて変幻自在にミクが歌い、ダンスするという歴史的なパフォーマンスが誕生する。従来の常識は、あらかじめプログラミングされたミクの歌に合わせて人が演奏。今回は、ミクが大友直人指揮に合わせながら管弦楽と大合唱団とともに歌う舞台が実現。「注文の多い料理店」のミクをはじめ、「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」等、賢治が描く現生と異次元空間が交錯した世界のなかに、よりリアルでハートフルなミクが誕生します。まさに天使ミクが人と一体化した瞬間に出会える日。現在、音楽の新しい歴史を刻むこの一大事業の実現にむけて技術陣が、小惑星探査機はやぶさ帰還に匹敵する高度技術を開発中。進化したミクが天界から舞い降りるとき、 ”世界のTOMITA”が再び新しい音楽の歴史を導きます。

◎8月27日に行われました制作発表記者会見の模様はこちらから⇒ http://billboard-cc.com/classics/2012/08/

◎冨田勲×初音ミク「イーハトーヴ」関連サイト「ASCII.jap×デジタル」連載リポートはこちら⇒
冨田勲コラボ、初音ミクは「指揮に合わせて歌う」新技術で登場http://ascii.jp/elem/000/000/721/721081/tp:/
「歴史に残るコラボを作る」初音ミク×冨田勲と技術屋の情熱http://ascii.jp/elem/000/000/721/721081/index-3.html

千葉産直さん!

日曜日, 12月 30th, 2012
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この年末大売出しに、千葉からお越しになった千葉産直の富田専務。

実は、この動画は昨年のもので、3:11の生々しい現地の報告が聴こえます。

当時、絶望視された三陸の海産物。

正直、生産者を思い、消費者を思えば、何のコメントを発することも出来ない立場に居た。

だが、半年、さらに2年になんなんとした年末、彼の忍耐が遂に実を結ぶ結果になった。

着実にデータを積み重ね続けた結果、基準値以下のみならず、

安全性が証明されたことは、本当にうれしいことだった。

それは単に食せるのみならず、当地の産業の復興、生きる場が確保され、

これからの生活の希望が出て来たことは、これほどの歓びはない。

海の表層部、中層部では、ほとんどの放射性物質が検出されない、という。

ことにぶり、鮪、カツオなどの中大型回遊魚、さらに青み魚のいわし、さんま、サバなどは、

高速で高中層部を走るので、セシウムなどは検出されない。

そして、今年のいわし、サバなどの出来が近年にないほど上等で、

実に驚嘆すべき旨さなのだ。

こういう缶詰めがありうるのか!と思われるほどの出来。

あのB・Cグルメ大好き小泉先生をして、大絶賛の千葉産直の缶詰め類なのだ。

千葉産直さんの真摯な姿勢、真剣な取り組みには、実に頭が下がる。

このような生産者に支えられて、今日のまほろばがある。

細密なデータの収集や見解等その様子を、千葉産直さんのホームページからご覧下さい。

まほろばは、これからも千葉産直さんを応援して行きたいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

http://www.e-tabemono.net/ (千葉産直HP)

日々に新たに・・・・・

土曜日, 12月 22nd, 2012

昨日は、「世の終わりの日」なので、何か遺言でも書かねば、

と思っていたが、年末多忙で果たせなかった。

ところが、何とも生きていた(笑)。

すると、TVで22日説もあるようで、今日で皆様とお別れかもしれない(苦笑)。

よくよく、この手の話しには、人は惑わされるのが好きらしい。

「1999年・・・」のノストラダムスには、何と30年間も世界が付き合わされた。

2000年問題もそうだった。

2012年は3度目の正直だったが、フォトンベルトがどこかに襲って来て、

どうにもならなかったばかりか、皆年末の慌しさに、吾を忘れて働いている。

孔子は、鬼神を遠ざけ、流言飛語に惑わされぬことを諌めた。

マヤ暦は、新しき世界の扉を開いた、とあるらしい。

そう、湯王の「日に新たに、日々に新たに」という心境で、毎日を過ごしたいものだ。

新しい門出は、いつも良いものだ。

「京都三題」と禅

土曜日, 12月 22nd, 2012

自然医学の原稿「京都三題」を書き上げて、今校正中。

8月、「うさと」のフェステバルに参加した際の2日間、

大忙しで取材を兼ねて市内を周り、思いを書き綴った最終が、2月号に載る。

「うさと」のこと、「上村松園女史」のこと、そして「龍安寺」のこと。

何度か訪れた石庭だが、今回は短い枠の中に、言いたいことを詰め込んだ。

図式がないと、なかなか理解し難いが、兎に角、

この作庭家は、当時のあらゆる知識と技法の粋を集めて、

それを禅のセンスで纏め上げた。

それが、どのような展開でなったか、お楽しみである。

ところで、先日、小泉武夫先生を囲んで、北海道の仲間が忘年会を開いた。

その席上、先生のお家の宗旨が、臨済宗妙心寺派で、

亡きお父さんは県の総代をされていたという。

それで、お亡くなりになった時は、京都から偉いお坊さんが何人も読経にいらしたとか。

龍安寺は、その妙心寺派であったので、脱稿した日の共時性が面白いと感じた。

すると、そのお寺が原発で発言されている福島三春町の芥川賞作家住職・

玄侑宗久氏の禅寺で、小泉家がその檀家さんであったというから、さらに面白いと感じた。

http://www.genyu-sokyu.com/

その宗久氏の幼い時から、よく知っているよ、という話に不思議な感を抱いた。

氏の禅味深いエッセイやお話には、福島県被災地としての切実な声が、心に迫ってくる。

お帰りなさい!Y&A

水曜日, 12月 12th, 2012

やんじーとアグネスさんが、28日から出立、6日に帰って来ました。

先日、まほろばへ報告に来られました。

仏画は無事に400枚配り終えられたということ。

今回、米(400kg)と仏画(400枚)、文房具(300セット)をもって行って、

みなさまが大変喜んで下さったそうです。

特に、國井さんの仏画は、二人で親しく配るほか、

仮設住宅の町内会長さんや、近間のお寺「徳性寺」のご住職が、

宗派を超えてご縁の方々に配って戴いたのです。

地域の人々と、仏画を通じて繋がることが出来、

心のケアが今必要とされる時期だったので、

とても感謝され、これも天意なのかと思われたということです。

仙台で「青葉神社」片倉宮司(伊達政宗の家臣、片倉小十郎の子孫)と出会われました。

ご先祖は、札幌の白石や道内に開拓に来られていたということ、ご縁があったのですね。

ボランテイアをする二人を大変評価され、今回の活動に対してこころから感銘されて、

「四国八十八ヶ寺 仏像画」(高橋聡作)をお返しに頂いたそうです。

神社の「東日本復興祈願」のポスターを頂き、店に貼る事にしました。

改めて、お二人と国井さんの菩薩行に感謝します。

國井さん、山口ご夫妻、ありがとうございました。

火曜日, 12月 4th, 2012

東日本大震災の被災地の方々へ、心の安らぎに仏画を送ろうと、

仏画師の國井さん、支援の山口ご夫妻(やんじーとアグネスさん)たちが、実現して下さいました。

また、ご支援を戴きました皆様方に、この場を借りて、厚くお礼申し上げます。

ありがとうございました。

☆ありがとうございます☆ 

                      國井愉希子

2012-12-03 22:50:16NEW !
テーマ:

札幌の仏画教室/国井愉希子仏画教室

昨年の衝撃的だった東日本大震災、原発事故…

あの頃は「仏画で何かしたい」と思っても「死」を連想してしまって、悲しい気持ちを喚起するだけでした

でもその後も「仏画を描く事に意味はあるのか」「絵を描いている場合なのか」と葛藤する日々を送り(他の絵描きさんもそうだと後で知りましたが)

昨年のお盆に慰霊と鎮魂の意味を込めて展覧会を開催し

今年、自然食品の「まほろば」さんとご縁を繋いでいただいて、災害支援ネットワークのやんじーさんとアグネスさんにお会いすることが出来、ひとつのひらめきが…

まほろばさんの全面協力と生徒さんの支えを受け、被災地に仏画を届ける活動が現実となりました

今年はそれが本当に嬉しかった

まほろばの宮下さんをはじめ、やんじーさんアグネスさんに心から感謝しています

仮設住宅で仏壇もなく、でも亡くなった方に何か手向けたかった気持ちを慰めたり、仏画で心が和んだりしてくださったら嬉しいです

まほろばさんのブログで、被災地に仏画が届いているのがレポートされていました

嬉しくて涙出ました…

ありがとうございます

是非ご覧になって見てください

まほろばブログ
https://www.mahoroba-jp.net/newblog/?p=5818

被災地に仏画を配布

                # に アグネス より

http://www.facebook.com/home.php#!/yuri.yamaguchi.5070

アグネスです。今、目にしましたー。掲載ありがとうございます。そして、応援してくださってるお客様、社長様はじめ、専務様、スタッフのみなさま、ありがとうございます。仏画、400枚ほぼ配りましたー。南三陸はじめ、石巻の方でも喜ばれました。ちょっと写真撮れる状況じゃない箇所もありましたが、、仏画は、ちょうど、タイミングのよいものでした。國井さんのは、とても優しい雰囲気の画風なんで、馴染みやすいのか、みなさん大変喜ばれましたよ。地域のお世話役の方やおじいさんたちが、説明すると、自分たちの手で配るからと引き受けて下さった姿が目だちました。それもよかった。仮設住宅でも、ゆっくりお話しもできました。クルマの故障などトラブルもありましたが、なんとかクルマで寝ながら、なんとか無事配りおえよかったです。ありがとうございます。日々の様子は、ホームページはタイムラグがあるので、Twitter@agnesningl かFBの山口由里で、車から発信してます。よろしくお願いします。明日は、打ち合わせなどで仙台です。

被災地に仏画を配布

土曜日, 12月 1st, 2012

YouTube Preview Image#1

やんじー&アグネスさんから写真の速報です。

皆様の寄付金から、国井さんの仏画を頂き、400枚東北震災のみなさまに、

お配りすることになりました。

この場を借りて、厚くお礼申し上げます。

物質的には未だ充たされないものの、精神的に何か支えになるものと思い、

宗派を超えて、仏画によって少しでも心の慰安があれば、嬉しく思います。

日が経つにつれて、当地の方々の心の荒廃も目立ち、

互いの抗いや、うつ病に陥ったり、将来の希望を失って自殺者も急増しているとのことです。

まことに胸の痛むお話しで、何も出来ない私達の虚しさを覚えます。

そこをやんじー一行が、慈愛と勇気をもって毎月のように通う姿は、菩薩様のようであります。

ありがたく思います。

近々に報告があると思います。

引き続き、ご支援のほどをよろしくお願い申し上げます。

急に襲来した寒波、この寒空でみなさん耐えておられます。

私達の余れるものがあれば、届きますよう祈ります。

皆さまに、感謝です。

ありがとうございます。

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フェアトレードからみる世界貿易と食、農

木曜日, 11月 22nd, 2012

「インカインチ・オイル」のアルコイリスさんからメールで、

先日行われた「土と平和の祭典」のご報告がありました。

http://www.tanemaki.jp/saiten2012/

ことに、トークステージで大橋代表が発言されているので、

是非、ご覧下さい。

当会は、去る11月18(日)に開催された土と平和の祭典に出展致しました。
お陰様でたくさんの方々にブースに来ていただき、活動紹介ならびに商品販売、
インカインチオイル+旨塩麹を使用した新しいレシピを提案させていただくこと
ができました。http://www.arcoiris.jp/index.html

とりわけ、「フェアトレードからみる世界貿易と食、農」と題したトークステー
ジは大好評で、
その映像がアップロードされましたので、URLを共有させていただきます。

http://www.ustream.tv/recorded/27103792/theater

トークステージには、フェアトレード分野において第一線で活躍している、
拓殖大学の長坂教授、ぐらするーつの鈴木代表、NPOアプラの野川氏、
オクスファーム・ジャパンの森下氏、当団体の大橋理事(5分と41分頃に登場)
の5名が出演しています。

友産友消」(ともさんともしょう)をキーワードに、フェアトレードの今後の
あり方や方向性について、
それぞれの視点で話し合われ、その展望や可能性を見いだせるトークテージに
なっています。

ぜひご覧いただければ幸いです。

当会の次回出展予定のイベントは、2013年3月2日(土)に開催される
「オーガニックショー ポラン広場東京2013」になります。
開催のお日にちが近くなりましたら、ご案内させていただきます。

年末に向かい何かとご多忙のことと存じますが、今後ともご支援を賜りますよう
宜しくお願い申し上げます。

NPO法人 アルコイリス
広報・マーケティング 大河トレイシィ
〒271-0096 千葉県松戸市下矢切72
TEL: 047-361-6375 FAX: 047-361-6395
E-mail: marketing@arcoiris.jp

脱原発、ミランダさん講演会

木曜日, 11月 15th, 2012