まほろばblog

Archive for the ‘環境問題’ Category

辻さん達と「スロービジネス」

月曜日, 5月 8th, 2017

善了寺 2

先月、横浜戸塚の「善了寺」で行われた

「スロービジネス」のフリートークで集まった多くの方々。

そのお寺が「ストローベール」藁と自然素材で建てられた

辻信一さんの実兄・大岩剛一さんが設計施工したもの。

その見事な出来栄えは息を呑み、中に入った佇まいと居心地の良さは格別であった。善了寺 1善了寺 3

 

また住職・成田智信師は浄土真宗に属するに関わらず、広く門戸を開け、

あらゆる宗旨宗派も拒まず、互いに手を取り合ってゆこうという大乗大和の精神。

辻さんたちとのスローライフの生き方に大いに共鳴して、スロービジネスも含め、

今後のお寺のあり方が全国的に注目されて、とても楽しみである。

まほろばのエリクサー一群の製品が、ご協力できれば、幸いこの上ない事です。

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左から、辻信一、中村隆市、末吉里花、私、上野宗則各氏

 

 

今冬2月、店で急遽行われた『「スローライフ」から「小国寡民」へ』で

お話しくださった辻信一さんは、評論家、文化人類学者、環境運動家。

77年に北米に渡り、さまざまな職業に従事しながらカナダ、アメリカの諸大学で哲学、文化人類学を学ぶ。

87年に米・コーネル大学で人類学の博士号を取得。91年に帰国し、明治学院大学国際学部教授。

「スローライフ」を提唱し、「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人、

NGO「ナマケモノ倶楽部」世話人などを務める。

戸塚にある善了寺を拠点にcafe de la teraなどの啓蒙イベントを定期的に行っている。

デヴィット・スズキやサテッシュ・クマール、ヘレナ・ノーバーグ=ホッジなど

様々な環境活動家との交友関係があり、

アースデイなど各地の環境保護イベントに呼ばれて講演をしている。

著書・DVD多数。CA3A1243

 

豊かさの撲滅に割り算を(『地球村通信』≪スペシャル対談≫2009年6月号から)

辻:僕は1952年生まれで、経済成長は当たり前の時代に育ちました。でも大人たちを見ていても、ああなりたいとか、あんなふうに生きたいとは思えなかったんです。24、5歳のときに日本を飛び出して海外を回りました。そこで僕が魅力を感じたのは先住民族や少数民族の人たち。文化的な根っこを持っていて幸せそうなんですよ。先進国では、そういった大事なものを手放して、マネーという価値観で、世界中を覆い尽くそうとしているのに。

高木:同感です。私はそれを、マトリックス社会と呼んでいます。全く価値のないマネーゲーム。私たちは様々な活動を通じて、経済成長の果てには幸せがないことを伝えていかなくてはと思います。

辻:僕は、アインシュタインの言葉を講演でよく使うんですが、「ある問題を引き起こしたのと同じマインドセット(意識や価値観)のままでは、その問題を解決することはできない」というんです。

高木:その通りです。同じマインドでは問題を解決できません。エコ商品に助成金をつけて売ろうとするのも違うし、便利快適を維持しながら、経済も上げながら、問題を解決しようなんて、全く違うんです。

辻:僕は「反貧困」という言葉にも違和感を感じます。問題なのは貧しさではなく、豊かさの方だと思うから。豊かさの幻想から脱することこそが大事だと。
高木:同感です!私がしたいのは、貧困の撲滅ではなく、豊かさの撲滅なんです。

辻:今までの社会は足し算ばかりやってきました。でも今、ぼくたちに必要なのは引き算です。引いてみるときに現れる楽しさや安らぎ、つまり本物の豊かさが、これから始まるんだと楽しみにしています。

高木:現状は、足し算というより掛け算です。だからこれからは、割り算が必要なんじゃないかなあ。

辻:なるほど。分かち合いも割り算ですしね。

高木:そう、それを一緒に伝えていきましょう。これからもよろしくお願いします。

 

中村とカルロス

あの有名な「カルロスさんのコーヒー」は、

初めて中村隆市さんが掘り起こした逸品で、日本のフェアトレードの草分け的存在。

55年福岡生まれ。㈱ウインドファーム代表。

20代から有機農業、環境運動に取り組み、87年フェアトレード事業を開始。

有機農業とフェアトレードの普及でブラジル・マッシャード市から名誉市民章受章

。90年からチェルノブイリ医療支援に関わり、原発問題に詳しく「東北あしたの森」代表。

ゆっくり堂 代表。中村さんのコメントを掲載します。23627065

「有機コーヒーや紅茶をご愛飲いただいている皆様、

そして、有機農業やフェアトレード事業の重要性を理解し、

広めていただいている皆様に、心からのお礼を申し上げます。

皆様のおかげで、エクアドル、ブラジル、メキシコ、インドなどの有機農業者を支えるだけでなく、

農薬汚染や鉱山開発などによる環境破壊から生態系を守ることができています。

また、森林農法が広がることで、生物多様性の豊かな森が広がり、

生物種の絶滅や気候変動の防止につながっています。

弊社と提携しているコーヒー生産者には、

30年以上も前から有機栽培や森林農法の普及に取り組んできた方が多数おられます。

しかし、そうした努力にもかかわらず、地球全体の森林伐採とCO2排出量の削減は進まず、

気候変動による天候不順などで農作物に大きな被害を受けることが増える傾向にあります。

そうした天候不順は、コーヒーの生産量だけでなく品質にも影響を及ぼすことがありますが、

そのような生産者にとって辛く厳しいときこそ、

彼らのコーヒーをフェアトレード価格でしっかりと買い支えることが重要だと弊社では考えています。

生産者の皆さんは、そうした姿勢を持つウィンドファームに厚い信頼を寄せてくださっています。

丹精込めて栽培された有機コーヒーや紅茶のフェアトレードを通して、

「助け合いや分かち合いが幸せを広げていく」

というメッセージが多くの人に伝わることを願っています」

七か所の有機・森林農法の豆をブレンドした「レインボーコーヒー」が、

まほろばで、後々販売されます。お楽しみに。

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世界・ふしぎ発見のミステリーハンターでお馴染みの末吉里花さんは、

米国生まれ。父親の金融アナリスト竹二郎とともに環境問題に取り組むなどして、

一般社団法人エシカルを立ち上げ、代表理事。

彼女のあいさつから。

「エシカルには「倫理的」という意味があり、人種や民族を問わず、

多くの人たちが「正しい」と認識している社会的な規範のことを指します。

人や社会、地球環境への配慮という観点からの「倫理的」という意味で、

一般社団法人エシカル協会は、モノを作る人、売る人、買う人

それぞれがエシカルな考え方に基づいて行動できるシステムづくりを構築して、

エシカルな考え方を世に広め、それを実践することが世の中にとって

素晴らしい結果を産みだすことを信じています。……」

 

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農産物や商品の製造過程を追って、安全安心を確かめるまほろばの実践していることは、

エシカル運動の一環だと思います。

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スローライフがあれば、スローデスもあるはずです。

父君の死によって、あの「おくりびと」として、

98年から死化粧用品等ご遺体ケアのための商品づくりを始められた上野宗則さん。

「人の死に立ち会うときなにができるか」をテーマに、医療従事者や葬祭事業者向けの講習会、

看取りに携わる「ナースのためのエンゼルメイク・アカデミア」をスタート。

「死を想うきっかけづくり」をモットーに、全国各地で講演活動を行う。

人の死を看取り、自分の死を見詰める。

よく死するものは、よく生きると、あり。

 

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「無垢の肖像」 2017‘

月曜日, 12月 12th, 2016

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ブッダバンクの2017カレンダー「無垢の肖像」が出来ました。

今、2F・まほろばビューティで、カットの匠を発揮している伊勢祥延さんの作。

彼のお父さんは、国文学者で教授。

スライドの絵物語を作って「古事記」などを講義していたという凝り性に共通する、お父さん譲りの生き方。

カットに、写真に、音楽に、旅に、奉仕に・・・・・と、ユニーク。

その奔放な生きざまの眼差しを通して映るバングラデッシュのウブな子供たちの肖像。

そんなカレンダーに日々浄められながら、安らかな毎日を過ごしたいものです。

 

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1部 ¥500

募金は「仏陀バンク(小規模融資)」の運営に使わせていただきます。

バングラデッシュで確実に歩みを進めている「仏陀バンク」プロジェクト、

皆様の慈悲の心が貧困からの脱却を進めています。

皆様からお預かりした募金は、確実に現地にお届けします。

ご協力感謝いたします。

四方僧迦代表 上川泰憲

 

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祝、叙勲!我満さん「森の守り人」

土曜日, 4月 30th, 2016

我満さん

 

まほろばが、古くからお世話になっています盤渓の我満嘉明さん。

この度「旭日単光章」を叙勲され、まことにおめでとうございます。

盤渓地区を開拓し、今日の札幌の奥座敷、唯一残る農村地帯を作ったのは、

三代にわたる我満一族のお陰でもあります。

10年先を見て事業展開されて来た我満さんは稀有の人です。

スキー場建設、自然幼稚園、和風外食、観光バス、リサイクル発酵堆肥、エゾシカ活用・・・・

等々、信じられないほど時代の先端を走り抜いて来ました。

そのキーワードは「自然」。

自然の中で、生まれ育った我満さんは、「生涯自然児」として、

多大なる社会貢献をされて来られました。

この度、ライフワークの森の活性と次代へ継承として「木育」。

長い間、札幌の森林組合長として歴任され、

この度の栄えある叙勲となりました。

いつも、まほろば自然農園の隣で、耕作されて、出荷して頂いております。

お付き合いは、終生変わらぬものとして、続いて行くでしょう。

本当に、長年に亘るご精進に対しての天からのご褒美だったでしょう。

おめでとうございました。

浅草「捕鯨舩」の『鯨すじ煮込み』

月曜日, 4月 4th, 2016

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先日の三角山放送局の小泉武夫先生との対談で、

先生は、捕鯨問題に関して、かなり突っ込んだ発言をされていました。

表層的な捉え方ではなく、奥にある真相を知って頂きたいと思います。

長年培われた伝統食を後世に繋ぐ意味でも、

今大事な岐路に立たされています。

そんな中、今朝「鯨すじ煮込み缶詰」が入荷しました。

以下、共同船舶さんのコメントを見て頂きます。

 

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「浅草キッド」で愛された名店が監修「鯨すじ煮込み」  

4月1日、缶詰になって販売開始!

 

 

■家でも手軽に鯨料理を楽しめる「鯨すじ煮込み」
鯨といえば、鯨の刺身やベーコンをつまみに居酒屋で一杯が定番で、

ご自宅で楽しむ方は珍しいかと思います。

「鯨すじ煮込み」缶詰は常温で保存が可能なため、

ちょっとおつまみが欲しい時にも、

缶を開けるだけでお店のような一品が出来上がります。

昨今は家に帰ってゆっくりお酒を楽しむという

“家飲み派”の方も増えてきており、

ご家庭でも気軽に鯨を味わってほしいという、

開発者の想いから出来上がったのがこの「鯨すじ煮込み」です。

 

■ぷるぷるの鯨すじは“呑む系女子”にもおすすめ
鯨すじをトロトロになるまで煮込み、

醤油でさっぱりと味付けした「鯨すじ煮込み」は、

ニンニクの旨みやショウガ、唐辛子がぴりっと利いて、

日本酒やチューハイが進む味になっています。
また、鯨すじにはコラーゲンが含まれており、

お酒好きな男性だけでなく、

「美味しいお酒を呑みたいけれどキレイにもなりたい」

という“呑む系女子”にもおすすめの自信作です。

 

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■浅草の名店 捕鯨舩 監修
「鯨すじ煮込み」の味を監修したのは、浅草の捕鯨舩の河野舩長です。

捕鯨舩は、鯨(げい)を食って芸(げい)を磨く

浅草芸人がこよなく愛す有名店です。

「浅草キッド」(ビートたけしさん作詞作曲)の

一節にある“仲見世の煮込みしかないくじら屋”とはまさに捕鯨舩のこと。

店先にはくじらと書かれた提灯が下がり、硝子戸を開けると板張りの壁は

芸人や役者さんなどのサインで埋め尽くされています。

牛の煮込みや鯨料理を食べに日本全国からお客様が訪れる

捕鯨舩は、昭和の日本を感じさせてくれる名居酒屋です。

その捕鯨舩 舩長が、これまで40年の牛煮込みに関するあらゆるノウハウを

一缶に詰め込み完成したのが、この「鯨すじ煮込み」です。

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規格  :固形量65g、内容総量110g ¥398

賞味期限:製造から3年(未開封)

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泣くな「ろすのん君」、笑えるまで・・・・!

日曜日, 1月 24th, 2016

「廃棄食品横流し続々」のニュースが連日紙面を賑わしている。

転売業者も品数も、増えるばかりだ。

だが、これを人事のように、非難するばかりで良いのであろうか。

責は、我々にこそあるのではなかろうか、と思った。

転売

 

国内で出る産廃は年に257万t(2012年)という。

さらに、食品全体ともなれば、約1.800万tという途方もない量目になる。

それが期限切れや売れ残りで、十分食べられるのに捨てられる食品ロスは、

500~800万tで、世界援助量を上回る。

そして、何と、一年間の日本の米の収穫量に匹敵すると言うのだ!!!

何と勿体無いことか。

罰が当たる!と言ってもはばからないほど、我々は間違っている。

人を殺せば、平常時は殺人罪、戦争時は英雄。

この産廃も、戦時中なれば福音、第三世界なら救援物資。

今、世界で毎日約25,000人の人々が飢餓で亡くなっているという。

そのうち4分の3は、5歳未満の子供たち。

実に、5秒に1人の割合で子供達が餓死している。

概算すると、毎日約19,000人の子供たちが餓死しているという。

こんなんでいいのだろうか。どこか、狂っていやしまいか。

安全安心以前の問題なのだ。

転売流通以前の問題なのだ。

余れるほど作ってどうするのか。

捨てるほど作ってどうするのか。

賞味期限も、消費期限も、どこかおかしくはないか。

そのために、どれだけの物が闇から闇へと葬られているのか。

チーズなんか、日本の賞味期限が過ぎてから本格的な熟成が始まり、

カビがついてから、旨味成分が増し、プレミア物になるのだ。

それが半額になり、捨て値になる。何とも悔しいことだ。(まほろばでも)

納豆もしかり。

 

ろすのん

 

 

見るに見かねて、今消費者庁から、こんなキャンペーンがはられている。

 

食べものに、

もったいないを、

もういちど。

 

今一度、これを噛み締めて、

国民運動にしてゆくことが大切ではなかろうか。

ここで、

「泣くな!ろすのん君、笑えるまで・・・」キャンペーンを。

 

 

 

 

「仏陀バンク」に愛の手を

水曜日, 11月 18th, 2015

伊勢カレンダー 2

 

先日、石丸さんが、伊勢祥延(よしのぶ)さんというカメラマンをお連れした。

この10年間、アジアを旅して失われてゆく民族や内なる魂を撮り続けて、

貧困支援のためのカレンダーを作られている。

その志に賛同して、まほろばでこれを販売し、来年1月には講演会を企画している。

以下、石丸さんの紹介文をお読みください。

 

伊勢カレンダー  パンフ1

伊勢祥延さんのこと。。。 石丸ひさこ

2010年ころ チベットチベットの映画会後、

チベット周辺のスライド写真で現況をお話ししてくださった。

一昨年大切なカメラをアジアで盗まれたと聞いてとても心が痛んだ。

伊勢カレンダー  パンフ2

ほどなく友情の支援の輪で新しいカメラが買えたそうだ。

Catuddisa-sangha 四方僧伽でいろいろな取り組みをしている。

ある時は文房具(未使用のノートや鉛筆、消しゴムなど)をアジアの貧しい子供たちに

届ける活動後の報告で 文具をもらってうれしそうな顔をする笑顔の子供たちの写真で報告された。

伊勢カレンダー

「仏陀バンク」という制度は

アジアの少数民族が自立して行けるように仏陀バンクから援助資金を貸し出す。

それをもとに地域に根付いた自律的な経済活動するための資金となる。

貸し出されたお金は無利子で,

返却されそれらはまた他の場所への活動資金として循環していく美しい支援の輪となる。

 

伊勢カレンダー  女子 ソルマ族.

伊勢さんは一昔前 札幌の中央区の大通り近辺で

美容院を開いていた時期があったそうだ。

写真と美容院の経営。。。

時間が自由に使えないことで

自由に時間を使えるフリーの写真家の道を選んだ。

「普段の暮らしはね地味にしているからあまりお金かからないんだよ」・・・

とても美しく整えられた部屋は今年の8月に「家庭画報」の1ページを飾ることになる。

 

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経済や生活の安定という事が一番に大切だったら

選ばない選択をして 自由に時間を使う道を選んでの今が在る。

人間が本当に真っ直、純真なんだなぁと思う。

そんな伊勢さんの撮る写真の美しさに

ほのぼのとした人間愛を感じる。

カレンダー1部 ¥500

 

伊勢さんバングラデッシュ 少女と男子pg

伊勢さんバングラデッシュ姉と弟

映画「遺伝子組み換えルーレット~私たちの命のギャンブル~」

火曜日, 11月 17th, 2015

GM

線状降水帯

水曜日, 10月 28th, 2015

gennyuu

 

先日、道新で、玄侑宗久氏の書かれる連載「うゐの奥山」のタイトルが、「線状降水帯」というもの。

夏にお伺いした千葉の高田造園さんが指導されている内容とそっくり。

おそらく玄侑さんが招いたのは、高田宏臣さんではなかったか、と思われる。

高田造園 エアスコップ

(エアースコップで、溝を切り、気脈を通す)

その一つに、土地に穴を掘り、そこに木炭や木の枝葉などを入れて気脈、

水脈を作って再生しようとするもの。

その古典的にして画期的な方法が、今注目され、各地で試みられている。

 

高田造園 穴梅

(穴を開け、枝葉や炭を入れる。

後姿はまほろば専務。)

「地域の再生可能エネルギー」会議開かれます!

金曜日, 9月 18th, 2015

 

地域再生 1

再生可能

 

森の木琴

月曜日, 8月 3rd, 2015
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