まほろばblog

Archive for 10月, 2015

「へうげみそ」と大貫さん

火曜日, 10月 13th, 2015

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コレ何だと思いますか?

これは、「へうげ味噌」に入れる、まほろば農園産の豆類14種類です。

ちなみに、言いますと、

①雪音大豆 ②紫大豆 ③だだちゃ豆 ④うずら豆

⑤銀手亡 ⑥白花豆 ⑦黒豆 ⑧とら豆

⑨モロッコ ⑩キヌサヤ ⑪インゲン ⑫三色インゲン

⑬黒千石 ⑭ツタンカーメン

以上、14種類。

さらに、池田さんの黒豆、青大豆、小粒大豆、小豆、金時豆、

川本さんの鶴の子大豆、

タツカームの雪誉、鶴娘、

折笠農園の大袖の舞、

香遊生活の銀手亡が加わります。

 

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さらに、お米は、

愛媛・福岡農園のハッピーヒルとヒノヒカリ、

雨竜、黄倉さんのゆきひかり、

余市、金子さんのゆきひかり、

そして、秋田・大貫妙子さんのあきたこまち。

麦は、

愛媛、福岡農園の裸麦・万年星と小麦・南の香り、

幕別の折笠さんのハルキラリ。

以上の原材料に、

七五三塩と

エリクサー水。

34種類の材料で仕込む「へうげ味噌」。

今回の塩作りも210kg、3日間かかってしまった。

ちなみに、秋田増田・湯沢地区は上水道の飲み水が、家の横を流れ、

街の縦横四方に栗駒山脈の水脈が通っています。

何と、水道が最近引かれたと言うから、いかに水質が良いのか。

驚くばかりです。

 

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ところで、先日、製造元から、

「『へうげ味噌』売れに売れて、「早く、原料を!!」

「もう、800kg」しか、残っていません!!!」

「えぇ!だって、4月、春に仕込んだばかりでないですか!

あれ、まだ、手を付けていないんでしょ」

「いやいや、すでに一樽はなくなり、二樽目も、もう少し。すぐ、切れてしまいます!!」

計画製造して、原材料も一年分秋に確保しながら、送っているが、

だんだん間に合わなくなって来ている。

ペースがいやに速いのだ。

蔵元も、びっくりするほどハケている。

確かに、一度へうげ味噌を舐めると、ヤミツキになるようだ。

 

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(かっこいい!一流バックミュージシャンを従えての大貫さんは、まさに女王様です)

 

 

その原因のひとつが、大貫さん。

彼女が、秋田で田植えして刈り取りしているアキタコマチを入れて、

さらに神秘のツタンカーメンの豆を入れてから、俄然旨くなって一層売れ出した。

それは、原材料というより、大貫妙子魂が入ったせいではないか。

彼女は、周りの芸能人の友達に、配りまくったという。

そして、みな大好評だったらしい。

ニューヨークで療養中の坂本龍一さんの元にも届いている。

そんなこんなで、へうげ味噌騒動は、当分続きそう・・・・・・・・・!

このあと、どうなることやら。

年末、越せるかどうか、チョット心配です。

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ところで、10日の大貫妙子&小松亮太「Tint」のコンサートは、素晴らしかった。

彼女は一回一回にイノチを削りながら歌う。

「このままだと死んでしまう」と、ふと漏らされた。

その心境に、彼女の生きざまを見た思いがする。

イノチと差し替えに、見えざる答えを求める。

お通の鶴が毛をむしって恩返しするように、

ストイックに自己を彫琢し、頑なまでも何処までも追い込む。

いい加減に出来ない・・・・だから、浮き沈みの激しい芸能界で、

40年もやって来られたのだと、思う。

すごい、こと。

そして、食べものにすごく氣を使っていらっしゃる。

この声は、食べものの化身。

その食べものをいい加減にして、その声を、お客様に聞かせるなんて失礼!

清浄な物、いのちある物を食してこそ、その歌は、その声は、本物になる。

ここまで、徹底している歌手が他にいるだろうか。

その誠実さに、ただただ、敬服するのみです。

そのイノチの結晶「Tint」、まほろばで扱っています。

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「いくら出汁」製造

土曜日, 10月 10th, 2015

いくら出汁 出し昆布

昨日、「へうげみそ」用の塩作りをしていたら、突然、大和さんが店に。

「やぁ!、丁度いい所に、いらした!!」

実は、いくらの出汁作りをせねばならない。

だが、何とも、やるのに荷が重い。

何故かは、セラミック造りなど、すべきことは山積しているのだが、

レシピがないので、また0からなり直ししなければならない。

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「0-1だから、簡単でしょう」と大和さんが言い放つ。

確かにそうなのだが、きっかけが掴めない。

そこに、運よく、大和さんが来て、そのきっかけというか、誘い水に出会った訳だ。

この機会を逃しては、また何時になるか。

早速引き止めて、手伝って貰うことにした。

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それに、鮭卵が、漁獲とともに、少なくなり、値が高騰するからだ。

昨年は、11月に入ってから仕込んだ。

徹夜作業で、大変だったが、驚くことに、1年経っても、

自分で言うのも何だが、実に美味なのだ。

こりに凝った材料だが、今年はそれに輪をかけて、材料を増やした。

 

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(みんなで、試飲。うまい!と絶賛、店長はうれしい笑顔)

去年は、本枯れ節カツヲを中心に、澄んだ味わいだったが、

今年は、珍しくも近しい魚の節を使って、雑味と言おうか、

庶民の味と言おうか、複雑に深淵に仕上げた。

先ずは、本枯れ鰹節の一本物を削る所から始める。

そして、珍しいアゴや鯛、マグロ節まで加える。

チョットこれだけの組み合わせのイクラ出汁は、あまり見かけないだろうと思う。

今年は、半分以下の量に減らして、長く持ち越さないようにしました。

どうぞ、出来上がりをお楽しみに。

 

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魚卵(北海道沖)、醤油(本醸造)、清酒、根昆布、

ガゴメ昆布、真昆布、本枯鰹、宗田鰹、鮪節、鯛節、

鯖節、あご節、秋刀魚節、鯵節、干貝柱、椎茸、食塩、

有機本味醂、砂糖、有機レモン果汁、有機ゆず果汁

 

さざなみ

 

ついでに、副産物が出来上がった。

名付けて「さざなみ」。

これも絶品でした。

¥120。。。

 

「KAMOS」第三号、発行

火曜日, 10月 6th, 2015

発酵マジック

 

「NPO法人 発酵文化促進機構」発行の『KAMOS』。

「発酵はマジックだ!」と題して、

種麹最前線「発酵技術競争と700年の底力」の一文を載せられております。

部数がありませんので、ご興味のある方は、

まほろば各店にてご覧になってください。

Tint 大貫さんコンサート

火曜日, 10月 6th, 2015

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大貫妙子と小松亮太コンサートツアー Tint

大貫妙子さんのコンサートが、10日(土)に、道新ホールで開かれます。

15年来の親交を持つバンドネオン奏者の小松亮太さんとのジョイント。

6月に「Tint」というアルバムを発売した記念の全国コンサートツアー。

開演時間が4:00から、まだ残席わずかに。

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大貫妙子 記事

 

驚きべき邂逅と縁生!

月曜日, 10月 5th, 2015

一昨日は、佐藤水産さんで、「小泉武夫文化塾」開催。

テーマは「干物いろいろ」。

キンキに始まってサンマに至るまで全国の干し物への含蓄の深さに圧倒された。

世界の食文化遺産の初めは干物にあり、とのお話、

大層興味深く拝聴し、且つまた、開き物に食指を一層動かしたくなる一講座でした。

 

その後、散会、あるビルの一階で、國學院大學准教授・山寺三知さんとばったり出会った。

奥様の美紀子さんとともに、中国古典音楽・古琴と中国文学の研究者であり、

中国語の先生でもある山寺さんは、豊かな知性と感性を兼ね備えた方だ。

小泉先生に山寺さんをご紹介した。

すると、山寺さんは、

「実は、私の父は、東京農大で、林業学を教えていました」

「えぇ、あの山寺先生!!私と同僚だった」

と驚きの表情、周りの私たちも、驚きの声を上げた。

小泉先生と山寺さん

 

山寺さんによると、

「父は、山寺喜成(よしなり)と申しまして、
東京農大の林学科で、緑化の研究をしておりました。
その後、ふるさとの信州大に転職いたしました。
現在は退職しておりますが、
緑化の活動などをしております」と。
小泉先生とは、農大でご一緒、
日本でも、林業における第一人者で、ことに
緑化運動でも著名な指導者で、この奇縁に驚きました。
東北復興や森林再生に長年貢献されておられます。
山寺先生の記事が、新聞に載っておりましたので、少し掲載します。
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防災林、植え方に警鐘 元教授「直根、切らないで」

東日本大震災で被災した東北地方の防災林再生が、地盤整備の進んだところから始まっている。広く使われている「ポット苗」や根切りをした苗は、「地中深く根が伸びず防災に役立たない」と山寺喜成(よしなり)・元信州大学教授は危機感を持つ。被災地に何を植えるかはずいぶん議論されたが、植え方への関心が低すぎると憂えている。

 山寺さんは、緑化工学・自然修復学の専門家で、荒れ地の緑化法などを研究してきた。その中で見いだしたのが、地中にまっすぐ伸びる「直根(ちょっこん)」の大切さだ。

 土砂崩れの現場に行くと、ひっくり返った木の根が見える。側根だけ伸び、太い直根を欠くものばかりだ。「直根がしっかりしていれば、土砂が流れても木は立っていられる」と言う。 (後略)

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人のご縁とは、目に見えないだけで、どれほど周りの方々と繋がっているか。

私と山寺ご夫婦とも、驚くべき縁で結ばれていたことを、以前書いたことがあります。

http://www.mahoroba-jp.net/about_mahoroba/tayori/oriorino/oriorino12.htm

これからも、きっと多くの方々に助けられて生きてゆくのだろうと思います。

有難うございました。

これは、うめぇゾ!初シシャモ!!

月曜日, 10月 5th, 2015

初シシャモ 22

(ヤッチャバ仲買のドン・本間会長と吉本さん)

 

今朝、今年初めてのシシャモが入荷した。

産地は「ショヤ!」。

えぇ!ショヤ!!初めての夜ですか?

そんな馬鹿な。聞いたことないな。

売り人、吉本さん。地図を見せて、ここ、ここと指差す。

だが、字が小さ過ぎて読めないのだ。

それが、むしろ地名よりショック。

庶務課の庶に、野原の野で、庶野!

生まれて初めて聞いた、店の誰もが知らなかった。

あぁ!でも、いま分かった。

よく聞く、あのえりも町ショヤのことか!

なるほど、そうか。

それは襟裳岬の東側、広尾の手前の漁港だった。

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おそらく、普通は広尾産で通っているのだろう。

昨日いらした白糠町の福士さんが言うには、

白糠もシシャモの名産地だが、皆日高の鵡川などに行くらしい。

鵡川産では高値で売れるが、白糠では安くなると。

何とも、辛い話ではある。

だが、高いシシャモ、みんなに食べさせた。

襟裳の岬から、飛び降りる覚悟で(笑)。

食べてみてビックリ!

こんな旨いシシャモ食べたことがない!!

皆、異口同音に唸る。

鮮度のせいでぁろうか、とにかく何とも言えない美味しさなのだ。

脂身といい、肉身といい、申し分ない。

オスの身の旨さに、魚卵を抱えたようなメスのプリプリ感がたまらない。

これは、食べてみないと、この感動は伝わらない。

是非、この初入荷、初物、新物の味をご賞味ください。

 

初シシャモ  事務所

(あまりの美味しさに、みんなご機嫌、ご満悦)

 

感謝デー、今日が最終日!

日曜日, 10月 4th, 2015

天気予報の爆弾低気圧もほどほどで収まり、

つつがなく3日間の秋の大売出し最終日を迎えました。

多数のお客さま、お越しになって有難うございました。

どうぞ、残り一日来店されて、味覚の秋を満喫されてくださいませ。

 

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