まほろばblog

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「保険営業の頂点へ その先に見えたもの」

木曜日, 9月 12th, 2013
  金沢 景敏(プルデンシャル生命ライフプランナー)

                『致知』2013年10月号 
                     「致知随想」より

└─────────────────────────────────┘

私は平成二十四年度、プルデンシャル生命の
営業コンテスト個人保険部門で頂点に立ちました。

入社一年目、特に最後の数か月は
「物理的には不可能」と言われた大差を
覆しての勝利でした。

プルデンシャル生命に転職したのは昨年、
三十二歳の時。

前職では大手テレビ局でスポーツ中継などを担当し、
名刺を出せば誰もが会ってくれるというような
一見、何不自由ない日々を送っていました。

そんな私が固定給なし、経歴関係なし、
「いかに多くのお客様を満足させたか」で
すべてが決まる完全フルコミッションの
生命保険営業の世界に飛び込んだのは、
自分はこのままでいいのだろうかとの
思いがあったからでした。

周囲からするとなぜ? 
という思いがあったでしょう。

京都大学在学中には
名将・水野彌一監督率いる
アメリカンフットボール部でプレーし、
卒業後も特に苦労なく大手企業へ就職。

しかし学生時代、口では日本一になると言いながら
満足に勝つこともできず、
厳しい練習から逃げていた自分がいました。

「完全燃焼できなかった」との後悔の念が
卒業後も拭えず、学歴や大手企業の
“看板”の中で生きるのではなく、
自分の力をもう一度がむしゃらに
試してみたいとの思いがあったのです。

また就職後、記者としてアスリートに接する中で、
選手を取り巻く厳しい現実にも直面しました。

若くして高給をもらう選手の多くは金銭感覚に乏しく、
引退後には厳しい生活になることも少なくありません。
引退後に彼らが安心して競技に打ち込める環境を
つくれないかと考えるようになっていました。

プルデンシャル生命の社員から
「一緒にやらないか」と
声をかけていただいたのはそんな時でした。

「フルコミッションの世界なら、
 どこまでも自分の力を試すことができる。
 また保険を通じてアスリートの手助けも
 できるかもしれない」

と、すべてを抛ち、転職を決意したのです。

しかし、転職後の二か月はいくら電話をかけても、
もうこれ以上ないというほど断られる日々が続きました。
こちらの名前を名乗った途端、
「保険の営業ですか」と電話を切られてしまう……。

しかし、ある時、ふと手に取った
『鏡の法則』という本の中でこんな言葉に出合ったのです。

“あなたの人生の現実は、あなたの心を映し出した鏡”

自分が冷たい対応をされてきたのも、
逆の立場だったら同じことをしていたかもしれない。
そう思うと、いくらかは相手の気持ちが
理解できるようになった気がしました。

商談が失敗しても、アポが取れなくても
すべての原因は我にあり――。

自分がされて嫌なことは相手にもしない、
自分がされて嬉しいことを
とことんやっていこうと発想を変えました。