2009年10月31日

●「エコ&ナチュラル・フェスタ」inばんけい

エコフェアスタ 2009inバンケイ 玄関.jpg

ばんけいスキー場のロッジへ行くと、
一カゴ寂しく、ポツンとまほろば大根が置いてあった。
「ここであるのかしら?」
今日は第6回の「エコ&ナチュラル・フェスタ」の日なのだ。

エコフェアスタ 2009inバンケイ ガイド.jpg

まほろばも農園野菜を出品しており、ゆかりちゃんが独り活躍。
「環境、育児、シュタイナー・・・」と持続可能な社会を求めて、
あらゆるジャンルのブースが36も出展していて、とても楽しかった。
特にロッジの雰囲気が、趣意と感性に相応しかった。

エコフェアスタ 2009inバンケイ 図.jpg

まほろばとも関与している所が多く、いろんな方から声をかけられた。
まほろばの食材で、惣菜やケーキ・お菓子・パンを作っている店が多いのには驚いた。
ことに、若いお母さん達が育児のため、子供さんへの教育や食事、環境に、
一生懸命な心が伝わって、とても感じの良い場だった。

エコフェアスタ 2009inバンケイ 全体.jpg

そんな中、農園の福田農場長の奥さん、エリさんとタオちゃんが手伝いに来てくれた。
かわいいタオちゃんが、一層店前を明るく楽しいものにしてくれた。
彼女達が、将来の担い手なのだ。
この子達のためにも、今の仕事を豊かに確かなものにしてゆかねばならない。

エコフェアスタ 2009inバンケイ まほろばブース.jpg

「青い空、流れる雲」さんや「知恵の木」さん、伊藤さんのパンコーナーもある。
小野さんのラブ・フルートもあった。
そういえば、この間の富士吉田で矢吹さんとご一緒された松坂の岡久司さんも、
自作のそれを吹かれていた。
なんと彼は、430年続く17代目、和菓子屋さんの当主であった。

エコフェアスタ 2009inバンケイ インデイアンフルート.jpg

エコフェアスタ 2009inバンケイ 知恵の木.jpg

まほろばの素材で作られたという「知恵の木」さんのケーキを買わせてもらって、
ゆかりちゃんや農園、店のみんなに差し入れした。

エコフェアスタ 2009inバンケイ 農園ケーキ.jpg

今夕から雪で、すでにみぞれが降り出していた。
山の向こう側の農園では、みんな濡れながら大根を掘っている最中。
この寒い中、毎日大変な思いで、農作業している。
みんなご苦労さん。
裏のみんなのお蔭で、表のまほろばは成り立っている。
ありがとう!!!
エコフェアスタ 2009inバンケイ 農園大根.jpg

まさに、こここそ「エコ&ナチュラル・フェスタ」の真最中だった。

2009年10月30日

●秋野菜 地方送り受付中!!

秋野菜POP.jpg

日一日と秋も更け行く今日この頃。
西野は、木枯らしに紅葉の枯葉が舞い、
初雪のたよりも明日とかや。

いよいよ、秋の訪れに北国の特産物も
日増しに甘味が載り、
いよいよ美味しくなります。

まほろば扱いのじゃが・玉・人参、
出揃いましたので、お知らせします。
お馴染みの小清水の千葉さん、新篠津の佐藤さん等々・・・

内にあっては、越冬に、
外にあっては、内地送りに。
どうぞ、北国のたよりをお届け下さい。

秋野菜イメージ.jpg


詳しくは、「北海道の秋の味覚!!」のコーナーをご覧下さい。
HPでもご注文できますよ。

http://mahoroba.shop-pro.jp/

2009年10月29日

●ハッシー卒業式

ハッシー 2.jpg

ソフテリアの橋本真君が退社した。
約3年半勤め上げた。
料理人たる者、一度は独立の気概を持って店を構えたい。
その夢を実現するチャンスは、今しかないとの決意でまほろばを巣立った。

彼を惜しむお客さまは沢山いる。
茶道の師匠・今野さんは、「素晴らしい人格!」と褒め、
北村さんは「ハッシー」と手放しに彼の料理に惚れ込んでいた。
そして、振舞った来客の顔々が甦る。

恵方巻き2.jpg

フランスのチーズ職人・モランさん。
中国政府要人、楊書記長。
自然医学の森下会長。
木曽路物産やPPKのみなさん、
本州から来て北海のダイナミックな味を堪能された。

これからは、あの大胆で繊細な太巻きの味が食べられなくなるのは辛い。
まほろば野菜をふんだんに使ったカレーの醍醐味、ハヤシのコク。
モンゴルかん水で麺を仕立てた「餡かけ焼ソバ」はたまらない。
朝イカの「イカ焼き」の絶妙な旨さは、パートさんの人気絶大。

ハッシー 3.jpg
(専務から「無限心球『結』」の贈物)

人気メニューが消え、今は寂しい限りだが、
きっと新しいハッシーの店でお客様を喜ばすだろう。
そんな意味でも、まほろばでの修行は彼にとって益になったのであれば嬉しい。
彼の冴えたる腕で、店が繁盛するシーンを夢見る。

ハッシー 1.jpg

ありがとう!!橋本君。
きっと、あなたの優しい眼差しや懸命さは、人の心を打つだろう。
絶え間ない努力は、必ず笑い顔となって、花開くだろう。
贈った言葉「清心求味」、「心清めて、味を求(もと・きわ)める」を
座右の銘として、一流の料理人にならんことを祈る。

●干し納豆は「世界を救う!」

乾燥納豆 2.jpg

先日、小泉武夫先生が来店された際、戴いたお土産が、
この「干し納豆」であった。
昔、加藤登紀子さんの旦那、藤本敏夫さんが「大地の会」を去った後、
「納豆は世界を救う」とのキャンペーンで、納豆の普及運動に挺身されていた。

この干し納豆を見た時、ふとそんな時代を思い出していた。
茨城、とちぎや納豆店・矢口長二郎さんの作られる乾燥納豆。
あの筑波山麓に注ぐ鬼怒川沿いで、昔から作られた保存食でもあった。
筑波学園都市が出来る前、通い詰めた懐かしいこの山裾で・・・・

乾燥納豆 1.jpg

この干し納豆、意外や意外、意外と旨い!
麦焦がしがまぶされているから香ばしいのかもしれない。
小泉先生が、世界の奥地の怪しい食べ物を食べても決して食中りしなかった。
並み居る同行者は、みな下痢腹痛で転倒していても平然として旅を続けた。

乾燥納豆 3.jpg

その原因は何か?
正に、お腹に巣食う納豆菌、乳酸菌の大軍が、山間僻地の猛毒菌をやっつけるのである。
それは、日日仕込む納豆菌の前では敵にならない、平伏するしかない。
豚インフルなんて、もう全く心配はない。

新薬を製造しなくても、古代食にこそ、未来の危機を越える智恵が詰まっている。

茨城名産「ほし納豆」(うす味)
  80g  ¥290(税込み)

2009年10月28日

●お答え致します 5、

                     by 宮下 洋子

主人のブログを借りてお答え致します。
川崎市のある方からブログで解答して欲しいと何点かご質問がありました。
まだまだ農園の方が忙しいので、一度にお答えすることはできないのですが、
一つずつお答えして行きたいと思います。

質問1
何かの本で粉食は良くないと読みました。
しかし、日本中、米が収穫出来ないところは、地粉をすいとんにしたり、
おやき、だんご、うどん等にして、生命をつないできたわけで、
かの有名なゆずり原村も、米が取れなくて芋を食べていたと聞いています。
なのに長寿の里、合点がいかないでずーっと来ています。

ゆずり原 写真.jpg
(ゆずり原の春)

お答え1
どんな立派な人の説よりも、事実をありのままに受け入れることが一番大切だと思います。
かつて私も同じ疑問を持っていました。
0−1テストでも、米(玄米、白米含めて)が合わない人のほうが多く、
実際、米を食べないと治る病気も多いのです
(ただし、ガンは玄米が合う場合が多いです)。

それでは何を食べるかと言うと、無農薬の小麦粉(強力粉)を自然発酵させて、
クズ湯風にしたり、クレープにしたり、すいとんにしたりして食べてもらっています
(全粒粉ではありません)。
もう少し良くなると、天然酵母のパン(白)も食べられるようになります。

そんな風にしている中に、ある一冊の本に出あいました。
18年前のことです。
東北大学の先生が、ご自分の足で、生涯、日本全国くまなく探査され、
寿命と食習慣の関係を研究された本でした。

 『新版 日本の長寿村・短命村』 サンロード出版
        東北大学名誉教授・医博 近藤正二

長寿本.jpg
(まほろばでも「ゆずり原を訪ねて/植物との対話」の小冊子を発刊したことがあります。)

それによりますと、日本全国長寿の所は、例外なくお米を食べないところで、
芋類や、雑穀を主食にしていると言うのです。

ところが、鳥取県の大山町と四国の吉野川流域にある藍園村と、
宮嶋村は米どころなのに長命で、例外でした。
しかし、よく調べてみると、作っても食べないで他所に売って、
自分たちは、年に何回かの特別の日にだけ、
お米を食べ、普段は芋や、雑穀を食べていたそうです。

藍園村.jpg
(藍園村の昔)

また長寿者は、大豆や魚、肉などたんぱく質を多く摂り、
野菜、海草など何でも偏食せず、
よく食べ、よく働いているそうです。

0−1テストではさらに、乳製品も、玉子も、キノコ類も、果物も、
自然のものであれば何でも食べた方が良いと出ます。

ただし、病気になったり、長い間菜食だったりすると、
腸内微生物や酵素も減って、代謝能力が落ちているので、
いきなり何でも食べることは出来ません。

2009年10月23日

●いよいよ漬物野菜の出番!

今日から漬物野菜が販売されます。
大根は、一万五千本以上。
白菜は、約五千個。
兎に角、相当量出荷出来ます。
これから畑も店も毎日が戦闘状態。
よろしくお願いいたします。

農園大根2009.jpg

2009年10月22日

●小泉武夫先生 御来店!

小泉先生 まほろば 8 みんなと 1.jpg

昨日、あの「醗酵仮面」ついにまほろばに登場!
東京農大名誉教授・小泉武夫先生が、国保主催の講演会の後、来店された。
つとに、まほろばのことは噂に聞いていて、是非訪ねたい思われていたとか。
甚だ、恐縮至極。

小泉先生 まほろば 7 みんなと.jpg

本当に根っから気さくで、心配りが深く、店のみんなとも記念写真に納まって頂いた。
店内を隅から隅までご覧になって、
「よくこれだけ良い物を集めたものだ」と、感心することしきり。
これも、未だ至らない事ばかりなので、冷や汗・・・・・

小泉先生 まほろば 6 棚.jpg

大学の醸造醗酵関係の教え子で、全国各地に酒、醤油、味噌など蔵元の子息が、
700人以上いらっしゃるとかで、ほとんど有名な銘柄ばかり。
聞くと、未だまほろばに置いていない物がかなりあり、
これからも、一層グレイドを上げて、品揃いしたい所、お楽しみに。

小泉先生 まほろば 4 マッカム.jpg

今、旬の幻のりんご、北海道でただ一軒のみ作っている「マッカム」。
おそらく、内地にもないだろう。
これを頬張って、「これは旨い!!」と。
私も、マッカムが一番好きなリンゴ。だが、もう終りそう。

小泉先生 まほろば 5 パン1.jpg

新人の宮本パンシェフ製造の「雑穀ブレッド」を食味。
「まるで餅のように旨い!!」
2人の連れに、「食べてごらん、食べてごらん」と勧められる。
「これ持って帰る!」と嬉しそうに鞄の中に。

まほろばコーヒーも飲まれ、
「スッキリした後味。これはなかなか無い!」
と25年間、ロングランの「まほろばソフトブレンド」を褒めて戴いた。
日頃、事務所のお客様はコーヒーを楽しみにいらっしゃる。

小泉先生 まほろば 3 地下 2.jpg

地下洞の「無限心庵」にもご案内した。
降りるや「ワァー!!」と感嘆の声。
しばらく耳がビーンと鳴り止まなかったとか。
いかにも興味津々として、
「今日の講演の疲れが一遍に吹っ飛んだ」と気に入られた。

小泉先生 まほろば 2 地下 1.jpg

ことに「富士古文書(宮下文献)」には興味が尽きず、
分厚い本の漢文をしばらく読んでいて、色々解説してくださる。
さすが学究の姿勢、読み込みが深く「これはスゴイ!」と感嘆。
これまで、この古文献にこれほどまで興味を示された方が居なかったのでこちらが驚き。

世界の北緯43度線の醗酵ラインの解説にも納得。(釈迦に説法でした)
黄金比の無限心の発生やハート石の発見には、
怪しい事項とは捉えず、古い伝統食の発掘のような
独特な臭覚と感性で、ここでのしばらくの間を愉しまれた。

小泉先生 まほろば 1 クジラ1.jpg

夜は、近所の「うちやま」さんへ。
北海道でもただ一軒の「鯉料理屋」さん。
先生は鯉には目がないとか。
大層悦んで戴いた。

丁度、まほろばで売っていたクジラの正肉も持参して、刺身に。
自分ながら、こんな美味しいクジラ食べたことがないので、逆にビックリ!
先生も「これは、旨い!!」と。自分もホッと胸を撫でる。
今、釧路で試験操業中で捕れたミンク。

何せ、先生は「クジラ食文化を守る会」会長で、全国で捕鯨復活を訴えていらっしゃる。
「日本は将来必ず食糧危機が来る。その時、クジラに世話になるだろう」。
環境保全問題にしても、米国の育牛による環境汚染破壊を言わずして、
飼料も肥料も不要なエネルギーゼロの捕鯨を何故反対するのか。

同じ哺乳類への殺傷を哀れむのなら、
牛の屠殺、食用を同じく止めるべきではないか。
この捕鯨反対の根底には、米国の日本への人種差別が隠れているという。
この件は山本七平氏の著作に詳しい。

ともあれ、まほろばのスタンスは「捕鯨賛成!!」派である。
この意味合いは、深くして広い。
人類史から始まって、世界の環境、食糧危機・・・・
と、さまざまな問題解決の鍵を握っている。

そういう意味でも、これからも小泉先生との繋がりも深まろう。
来る11月21日には、駅前の佐藤水産さん主催の講座がある。
表層的な感情論や正義感でなく、長い伝統的食文化で培われた
人間と自然の叡智に帰る時に来ているのだろう。

わざわざの来訪、ありがとうございました。
又の機会には、皆さんとの交流会があります事を。