●江戸一のかき餅屋
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「やめられない!とまらない!カ000ン!!」
というCMが随分流行った頃があった。
これは、それ以上に止まらないかもしれない。
昔、子供の頃、親に5円貰っては、
向かいの雑貨屋に走って、お菓子を買う。
その頃、駄菓子は、ガラス瓶に入っていて、
「何g頂戴!」と頼むと「あいョ」と計ってくれた。
それは、お決まりの「江戸揚げ」と「銀杏揚げ」だった。
子供は、昔も油菓子が好きだ。
ことに江戸揚げが大好きで、
何でそれが江戸と称するのか、解らなかった。

7月の25周年記念祭に、名古屋のサンヨネさんの三浦社長が、
東京の餅屋さんの高橋卓孜社長を連れて見えられた。
今、東京で唯一軒だけ残っているかき餅屋さんという。
これで、江戸揚げの由来が、やはり東京から発したものであり、
その生き証人が高橋さんの「穂寿庵」であった。
試食させてもらったが、カラッと揚がって、
油が後に引かず、餅も実に旨い、何故だろう。
これは、生き残るだけの所以があると思ったのだ。
高橋社長曰く、
「それは、全国から厳選したもち米で餅を杵搗きでつき、
その成形の際、出る端切れを、その材料としているから」という。
通常は、外米の粗悪品の粉などを使って、から揚げにする。
練成した上級の餅を揚げているので、これは旨くなる他ない。
それと、良質米油を使って、その日の内で使い切って廃棄するという。
そのため、劣悪な脂臭さや酸化した後味がない。
一気に揚げるので、いわゆる油引きがいいのだ。
そして、作り置きせず、少量製造を貫いている。
そんな揚げ物、試食の段階から、「まだ来ないの、何故来ないの」
と、もうファンが出来てしまっていた。
まほろばでは夏場、酸化が激しくなるので油菓子は置かない方針を貫いて来た。
漸く、10月半ばで朝晩冷えて来たので、発注した次第。
その際、11種類もあるが、0−1テストではみな同じレベルなので、
初めて社内で、アンケートなるものを取ってみた。
そうすると、答えは千差万別でそれぞれ好みと思惑が、
こうも違うものかと、半ば感心してしまった。
それぞれの嗜好や年齢、お客様への配慮や予測・・・・・
さまざまな統計から、普通は品定めするのだろう。
0−1テストの絶対観と人間の相対観が、今回ドッキング。
そんなこんなで、扱い決定版が次の通り。
「江戸前あげ煎」六郷
ごま・こがね・豆・のり・玄米・職人さん 各150g ¥420
ちなみに、調味料はは有機丸大豆醤油とモンゴル塩。
一切の化学合成調味料・着色剤・防腐剤等 無使用です。
しかし、食べ過ぎはいけません。
食べても少々に止めて下さい。
