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2009年10月28日

●お答え致します 5、

                     by 宮下 洋子

主人のブログを借りてお答え致します。
川崎市のある方からブログで解答して欲しいと何点かご質問がありました。
まだまだ農園の方が忙しいので、一度にお答えすることはできないのですが、
一つずつお答えして行きたいと思います。

質問1
何かの本で粉食は良くないと読みました。
しかし、日本中、米が収穫出来ないところは、地粉をすいとんにしたり、
おやき、だんご、うどん等にして、生命をつないできたわけで、
かの有名なゆずり原村も、米が取れなくて芋を食べていたと聞いています。
なのに長寿の里、合点がいかないでずーっと来ています。

ゆずり原 写真.jpg
(ゆずり原の春)

お答え1
どんな立派な人の説よりも、事実をありのままに受け入れることが一番大切だと思います。
かつて私も同じ疑問を持っていました。
0−1テストでも、米(玄米、白米含めて)が合わない人のほうが多く、
実際、米を食べないと治る病気も多いのです
(ただし、ガンは玄米が合う場合が多いです)。

それでは何を食べるかと言うと、無農薬の小麦粉(強力粉)を自然発酵させて、
クズ湯風にしたり、クレープにしたり、すいとんにしたりして食べてもらっています
(全粒粉ではありません)。
もう少し良くなると、天然酵母のパン(白)も食べられるようになります。

そんな風にしている中に、ある一冊の本に出あいました。
18年前のことです。
東北大学の先生が、ご自分の足で、生涯、日本全国くまなく探査され、
寿命と食習慣の関係を研究された本でした。

 『新版 日本の長寿村・短命村』 サンロード出版
        東北大学名誉教授・医博 近藤正二

長寿本.jpg
(まほろばでも「ゆずり原を訪ねて/植物との対話」の小冊子を発刊したことがあります。)

それによりますと、日本全国長寿の所は、例外なくお米を食べないところで、
芋類や、雑穀を主食にしていると言うのです。

ところが、鳥取県の大山町と四国の吉野川流域にある藍園村と、
宮嶋村は米どころなのに長命で、例外でした。
しかし、よく調べてみると、作っても食べないで他所に売って、
自分たちは、年に何回かの特別の日にだけ、
お米を食べ、普段は芋や、雑穀を食べていたそうです。

藍園村.jpg
(藍園村の昔)

また長寿者は、大豆や魚、肉などたんぱく質を多く摂り、
野菜、海草など何でも偏食せず、
よく食べ、よく働いているそうです。

0−1テストではさらに、乳製品も、玉子も、キノコ類も、果物も、
自然のものであれば何でも食べた方が良いと出ます。

ただし、病気になったり、長い間菜食だったりすると、
腸内微生物や酵素も減って、代謝能力が落ちているので、
いきなり何でも食べることは出来ません。

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