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2009年02月20日

●イワクラ・シンクロ

イワクラ 2.jpg

数年前、編集者の有岡眞さんの勧めで、
「磐座(イワクラ)学会」に入会した。
イワクラとは、巨石信仰や古代遺跡を言い、
古より神の依り代として、日本はおろか、
世界各地で聖地として尊ばれていたものだ。

一度、開催地・鳥羽に参加して、多大なヒントを得て
「エリクサーから無限心へ」を書き上げることが出来た。
しかし、その後多忙に身を任せて会に参加出来なかった。

イワクラ 1.jpg

今年の案内に、岡山でイワクラのツアーがあるとの報せ。
何と、そこに家内(竹内)の出身地、玉島があり、
しかも総社、倉敷、岡山一円は、
秦氏一族の地盤としての関わりが強かった。

私の中には、武内宿禰と秦の徐福の関係が直感的に連想された。
そこに眼が釘付けになり、「行かなければ」と
いう思いが先走り、多忙の中を割いて出かけたのだった。

日本昔話にでてくるなだらかな平地と打って変わって、
山に点在する夥しい巨岩の数々に圧倒された。
実に、日本一を誇るという。

イワクラ 3.jpg

その感想は、後に述べるとして、
今回、一つ面白い事が起った。

巨石写真家として自立している須田郡司氏が、
4月から一年間、世界の巨石撮影の旅に出かけられると言う。
その支援の為に、少し写真集を買わせて戴いた。

イワクラ 4.jpg

その時何故か、まほろばの近所に住まわれる漫画家・星野之宣さんに、
この写真集と学会出版の「古代巨石文明の謎に迫る」を
プレゼントしようと思い付いたのだった。
「出来れば、いつかあの『宗像教授異考録』で取り上げてくれたらなあ・・・」
と、淡い期待をもった。

イワクラ 8.jpg

そして、帰郷後、早速星野さんにお電話すると、
「今、東京の授賞式から帰宅したところでした」との事だった。
それは、先日発表になった「第12回文化庁メディア芸術祭/マンガ部門優秀賞」
の授与で、実におめでたいことなのだ。
そして、イワクラの本を贈ることをお伝えした。

イワクラ 7.jpg

数日後、星野さんからお手紙を戴いた。
あにはからんや、私の想いが既に実現していたのだ。
それには、シンクロニシティが起こった事に言及され、
つい最近、鹿児島県の「北斗七星」を象った巨石の神社を
描いたばかりだった、とあった。
それは、先に送った本の背表紙にあるものだった。
これは、何ということだろう。

ついでに、氏は
「・・・・石というのは不思議なもので、例えば「化石」というものがあるおかげで、
人間は古代の生物の姿や生態を知る事が出来る。まるで人間にそうしたものを
知らしむるために化石が埋もれているような感じさえする。
奇岩・巨石の類も、あるいは人間に何かを啓示するために鎮座しているのかもしれない。・・・・・・・・・」
と付け加えられてあった。

イワクラ 5.jpg
(瀬戸大橋付近のイワクラから瀬戸内を撮る)

一切の存在は、きっと何かを知らしむる為に存在しているのだろう。
無機物の石に限らず、人間一人一人においても、
宇宙の意思に目覚めるために、
私は存在し、
あなたが存在している。

そうだ、みなそれぞれ無くてはならない存在だったのだ。

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