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2010年06月13日

●天女座「徐福祭」・・・冷汗劇

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この5日、天女座さんご一行が秋田からフェリーで、朝ご来店。
今回、「徐福祭 前夜」と銘打ってのコンサート。
その合間に「徐福の寸劇」も催す予定で私も参加。
しかし、何の用意もしておらず、またどうするものか?

という内心定かならざる歓迎。
ところが、久しぶりの邂逅に、そんな憂さも忘れる一時。
しかも、当日は「6月大売出し」の真っ最中!
心そぞろながら、お客様の渦に巻き込まれそう。

徐福祭 二人.jpg

2,3時間はかかる大変な準備、配線の海で、よく繋げるものだと感心。
毎日の公演で、熟練の中でも、お二人で入念な調整、これもスゴイと感心。
日々努力の積み重ねと、毎回数々の創意、それがあっても練習に余念がない。
あの即興演奏も、この基礎の上に成り立っている閃きなのだろう。

確かに、その即興は素晴らしかった。
西村さんから「道しるべ」、佐藤さんから「雨合羽」のお題を戴く。
その当意即妙な調べに、みな唖然とした表情。
多くの癒し系音楽は、言葉の雰囲気を漠然と描く。

しかし、紫帆さんは、そこを明瞭に歌い上げる。
メロディーラインを、はっきり浮かび上がらせる。
ヒーリングに有り勝ちな感覚を、さらに深く情緒で表現する。
それがプロのプロたるゆえん、非常に優れた所だと思う。


その天才ぶりには、舌を巻くというか、改めてその才に驚く。
そして、パートナー・トンちゃんのあの4オクターブの声とボイスフルートも圧巻だ。
挨拶でも話したが、今回「天女座」の真の意味を知った。
矢吹さんが、あの「羽衣伝説」の天女で、
その羽衣を隠して、天女を留めたのが、トンちゃん(鷹光さん)だった訳だ。

現代の童話、現実の神話がここに息づいているからスゴイ。
さて、トンちゃんは羽衣を何処に隠したのかな。
出来れば、ずっと隠し続けて下さいな。
名コンビの二人の絶妙な掛け合いを、まだまだ観たいから・・・・・・

徐福祭 kakeai.jpg

後半、私が、徐福にまつわる熊野・波田須と富士吉田・明見の伝説と学説を少し解説。
(不思議なのは、中国の国史群に徐福は度々登場するが、
  日本の国史には全く出ない訳は?)
次に、トンちゃんが、紙芝居で「徐福伝説」を紹介、子供さんも居てほのぼのとした情景。

さてもさても、いよいよ「徐福劇」のはじまりだが。
朝一番、秦の始皇帝役のトンちゃんと掛け合いしたが、
時代錯誤に、自分がおかしいやら、恥ずかしいやら、真面目にやれない。
そんな具合で「ぶっつけ本番、一発勝負で行きましょう!」と相成った。

演出家・丹下一さんの書き下ろしで、本邦初公開。
どうなるものか、全く想像もつかぬ間に、
前に引き出されて、もう抜け出せない。
演劇といえば、中学以来だなー!

トンちゃんの迫真に迫る秦の始皇帝に圧倒されつつ、平伏し気味の徐福。
そして、後ろから紫帆さんの音楽が鳴り始めた。
これには、乗せられた。音楽って凄いなー、人をその気にさせる不思議な力がある。
NHK『美の回廊』のバック音楽を造ったご本人の音曲、何時にない昂揚感。

徐福祭 合同.jpg

何はともあれ、無事終わり、みなさんにも喜んで頂いた。
お二人のこんな素晴らしいコンサートに、わずかなる観客、実にもったいない。
もっと多くの人たちに、聞いて欲しいな・・・と思うや切なるものあり。
来年は、花作家・森直子さんの花生けとのパフォーマンスを予定!
是非、聴きにお越しくださいませ。

矢吹さん、矢中さん、本当に遠路はるばるお越し戴きましてありがとうございました。

http://ameblo.jp/shiho392008/page-3.html#main
(天女座ブログから 6月5日、6日をご覧ください)

その後、利尻島に旅立ったお二人。
泊まった宿「ヘラさんの家」は自然食を出している心温まる宿だったとか。
そこで、手伝っている中田のあばさんとなかよくなったりして・・・。
ナント!その中田さんが、当編集長の島田君のおばさんだったという奇遇に驚き。

みな、何かの縁で数珠繋ぎになっているんですね。
会えること、話すこと、仕事すること、
これは浅からぬ深い深い前世の縁に違いない。

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