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2009年06月23日

●波紋音「CHAOS/混沌」セッション

波紋音 混沌 1.jpg

20日(土)に、地下洞「無限心庵」で開かれた「波紋音」ミニライブ。
生音が、このように豊かで、繊細で、ダイナミックな表情を持つものかと、
改めて知り、CDでは全く聞き取れない音外音にその夜は酔い痴れた。

場の空気、人の感性、その流れ、その動きを捉える。
永田さんの確かな技量と耳と直感が感応して自在に手が応じる。
連打するクラスター(音群)で、倍音が立ち昇る。
即興のようで、楽曲のようで、しかもその跡を遺さない。

一通りの演奏と説明をされた後、みんなでジャムセッション。
シンキングボールやチベタンベル(ガンターやティンシャ)と、
笙、そしてカルグラの声。
その混沌たる無為の音。
皆素人が、準備なく無心に奏でた協演のまた饗宴。
これほど味わい深い音楽もない。

最後に、生粋の江戸っ子という永田さんの語りは、
極めてハッキリという傍ら、何気なくボソボソと独り言を吐く。
その取り合わせと間合いが落語のようで、
何とも可笑しさが募り、魅力的でもあった。
その存在自体、音楽なのだろう。


(波紋音『CHAOS/混沌』セッションinまほろば『無限心庵』)

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