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2009年02月05日

●時の神

現在、「まほろばセラミック」焼成中。
この2月3日に火入れしたから10日まで火守りしなければならない。
明日からの「感謝デー」の中をかいくぐって、窯と店を行き来している。

もう、エリクサーの在庫は0。
この状況を察して、1月中には焼き上げていなければならなかった。
しかし、なかなかやる気が起こらず、何故か今月まで延ばしに伸ばしていた。
管体に詰める工房からは、「まだですかーー?」との催促。
後の濾材はすべて発送済みなのだが。

「んんん・・・・」と、
やっとの事で、重い腰を上げて仕込みを始め、
「この調子なら、火入れは夜中だな・・・・」と。
深夜11時から点火作業、3時頃まで見届けて、
5時の仕入れまで仮眠に入った。

その次の日、店では
「昨日『恵方巻き』197本売れた!!後はご飯がなくて残念!」との声。
「あぁ、そうか、昨日は節分だったのだ」と思い出していた。
その前日まで、岡山の「磐座(イワクラ)学会」に参加していて、
豆撒きの事はすっかり忘れていたのだ。

鬼ゆかり.jpg
(1月21日、登別温泉にて、「鬼のゆかり!?」)

「あぁ、すると、昨日は大晦日で、今日は正月。
火入れは一年の変わり目だったんだ!!」
と驚いて、時の神に導かれたのか、自分の思い過ごしなのか分らないが、
とにかく有り難い事だと、己の不精進を暦に託(かこつ)けたのだ。

火の事、水の事は、ことに月の満ち欠けに支配され、
新月に始めるか、満月に終らせるかで、
出来上がりに微妙な差が出てくる。

「節分」は、四季の移り変わる意で、
特に立春が1年の初め・新年と考えられていた。
東洋の占星学でも、これに則っている例が多い。

いずれにせよ、体内のセンサーが働いて、
時の運行に照準を自動的に合わせているのかもしれない。

「何かしたくないなー」とか、
「何が何でもやってみたい」とかの要求は、
時にして合っているのかもしれない。

人のふり見て、
「あれはサボっているんではなく、待っている」
「これは慌てているんでなくて、知っている」とでも、
余裕をもって判断出来るようになったら、
周囲も少しは平和になるのかもしれない。

畢竟、人生は時の神に采配されて、
実は、「成るようにしか成らない」ように出来ているのかもしれない。

ならば、良いように操られるよう、
自己を入れずに、あまり思い煩わず、
「気楽に生きるのが得策かなー」
と思った次第・・・・・・・。

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