2008年07月30日

●手塩紅鮭

手塩紅 1.jpg

24周年の感謝祭に、生紅鮭に塩切りして奉仕品として出した所、大好評。
再三のリクエストにお答えして、今回の「ありがとうの日」にも販売します。
鮭にかけては、市場一詳しい加藤さん。
小泉武夫先生とも親交が長く、毎朝彼から教えて戴くことが多い。

手塩紅 2.jpg

今回も無理に頼んで、ロシア海域の生紅鮭を調達して戴きました。
その数280本。
早速、5人がかりで、原塩仕込みで擦り込み、即冷凍。
甘塩仕立ての生き生きした旨味は、市販の塩紅とは比較になりません。
今回2kgまわりで¥3.400の所、3割引きの¥2.380というご奉仕価格です。
一度、召し上がったら、きっとお中元やお歳暮に、と思われることでしょう。
全国発送も致します。

手塩紅 3.jpg

今日から、モンゴルの旅。
7日に帰国します。
また、色々報告いたしますね。

2008年07月28日

●トニーの歌声をあなたの街で

トニーが歌う 2.jpg

先日、トニー夫妻が来店された。
来る8月23日(土)のまほろばで開かれるコンサートの打ち合わせ。
彼の経歴や思想、その趣意が、下記の文に綴られている。
HPに掲載されているステージの様子をご覧になってください。
www.anthonybrownbaritone.net
(アンソニーブラウン HPより)

話が佳境に入ると、トニーがバッハのカンタータを歌い出した。
目の前に座る私は、すぐさま手を振り指揮をしだした。
指揮なんて初めて、しかも世界の名バリトンを前に振るなんて・・・・・・
でも、最高の気分だった・・・・
トニーも興に入り、どんどん乗ってくる。

終って、互いに大笑い。
「あなた、生きる道、間違っていた!!」と言われ、またお調子に乗る。
トニーから、ヴォイストレーニングを受けたいと、半ば冗談に言うと、
「終ったら、ここに居ないよ。(音楽の道に転身するだろう)」と、
これまた冗談を言われ、またまた大笑いだった。

音楽は国境・人種を越えるとは、本当だなーと思った。
トニーの声のヴァイブレーションは、魂の震え、神の伝言のように感じる。

トニー.jpg

是非、あなたの街、あなたの知人で聞きたい方、
小さな音楽会を開きたい方はご遠慮なく、お申し込み下さい。
きっと素晴らしいお話と歌に出会えることでしょう。
先日も、「世界先住民サミット」で先住民を前にして黒人霊歌を歌い、
皆さん、大変な感動を共有しました。


バリトン歌手 アンソニー・ブラウン

国際的に賞賛を得ているバリトン歌手、アンソニー・ブラウンは歌手として実に完成されており、ポップ・ソング、フォーク・ソング、ミュージカル、黒人霊歌からオペラ、オラトリオ、アート・ソングにいたるまで、全てのレパートリーを探索してきました。
彼は国際的に賞賛を得るなかで、アメリカ人としての体験を表現する音楽の特質をうち立てました。
さらに、彼は音楽を世界の平和や善意を促進する手段として用いてきました。
彼は平和・友好を目的とし、中国、ボスニア、ロシア、ユガンダ、北アイルランド、日本、韓国、モルドバ、ウクライナ、エチオピアに旅してきました。
また、彼は、Peacing it Together Foundation(基金)の設立者・代表でもあります。
この組織は、世界の戦争荒廃地において、音楽を通じて平和を促進することを目的としています。
アンソニーはこれまで四つのCDアルバムをリリースしています。
最新のアルバム、「Each Other’s Light」は、平和と希望と正義が広がることを願ってつくられました。
(上述のサイトからPerformance Clipをクリックし、選曲すると、動画を見ることができます。)
現在、アンソニーはアメリカ合州国、カンザス州のヘストン・カレッジで芸術家の教職員(Artist in Residence)として在籍しています。
札幌には12月2日まで滞在予定です。

レストランやカフェでのライブ、大学などの教育機関でのコンサート、コンサート・ホール、
結婚式、教会、コミュニティ・センターでのコンサートなど、
日本にいる間にできるだけ多くの場で歌い、
音楽を通じて友好の場を持ちたいと思っています。

「アンソニー・ブラウンが歌った素朴で美しく、貴重な音楽による新たな発見に驚かされた」
『シカゴ・ディフェンダー』(新聞記事)

「アンソニー・ブラウンの霊歌は温かく、崇高なバリトンで、
ドイツのフォーク・ソング、ラブ・ソングを歌う歌手と同じように豊かに歌われた。」

『シアトル・タイムス』(新聞記事)

「本当に才芸のある歌手」
『ニューヨーク・コンサート・レビュー』(新聞記事)

http://www.mahoroba-jp.net/blog/2008/07/post_309.html
(ブログから「トニーと歌う」7/1)
http://www.mahoroba-jp.net/about_mahoroba/tayori/oriorino/oriorino200807.htm(折々の書「三つの時」と「カイロスの時」から)

〒003-0011札幌市白石区中央1条5丁目11-7-205
Tel:011-788-6133 
Mbl:090-6449-7673

トニーが歌う 1.jpg

2008年07月26日

●北緯43度の慰安会

23日は、夏季慰安会で店はお休み。
サッポロビール園での会食。
総勢40余り。
所帯が大きくなって、改めてびっくり。

24年間、正月と夏の二回、札幌の名店で慰安会を開く。
同じ所を利用したことが無い。
観光客にとってビール園はお決まりコースなので、既に行ったものと思っていた。
しかし意外にも、そこでは開催していなかった。

夏 慰安会 1.jpg

その時、不思議な感を抱いた。
「エリクサーから無限心へ 最終章」にも記載したが、
世界的醗酵醸造ライン、ブレワーラインのことであった。
それは北緯43度線上に、世界の醗酵醸造の名産物が集中していることだ。

サッポロ・ミュンヘン・ミルウォーキーとビールのメッカがその線上にあり、
今日、日本の象徴でもあるサッポロビール園に戻って来たことが偶然でないような気がした。
先日、モンゴル要人一行が、ここで晩餐会を開いた。
モンゴルは遊牧民族であり、騎馬民族発祥の地で、我々モンゴロイドの原点でもある。
そこは馬や羊の乳製品が自然発生的に伝統的に造られて来た。
また彼らを「ジンギスカン、成吉思汗」でもてなしたのも不思議な想いが交錯する。
当然、北緯43度線がモンゴルを走っている。

夏 慰安会 3.jpg

そして、数日後、ウズベキスタン・キルギス・タジギスタン三国から農業視察が来られた。
実にその三国はカスピ海の傍にあり、ヨーグルトの名産地でもある。
しかも、日本人のルーツとされているパミール高原からアラル海に注ぐ水源がある。
そこにも、北緯43度線が貫いている。

これらの事、偶然の一致であろうか。
今、この場で、この時を過ごしている。
これは、神の意図が隠されていると言えば大袈裟であろうか。
その一連の意味づけの壮大な仕掛けは、
歴史的時間、地球的空間にわたっている。
改めて小冊子を読めば、御理解戴けるものと思う。

その日、皆と集いて心新たなる門出を祝った。
本店、厚別店、農業部門、ソフテリア、喜びの家が集まっての合同食事会は、
心と身を一つにさせ、明日への英気を養ってくれた。
20年選手も多い中、入り立ての新人選手も多く、皆一体になって溶け合う。
43度の意味合いを、原点に帰って、もう一度追求しようと心新たに決意した。

夏 慰安会 2.jpg

2008年07月23日

●下川町が環境モデル都市に

昨夜、下川町役場の春日隆司さんと電話でお話をした。
依頼していた笹竹の炭化と微粉末化の実験に対してのお礼であった。
それは、ある事に使う予定である。

下川 製炭工場.jpg
(特用林産物生産施設:製炭工場)

そして、「おめでとうございます!!」と叫んでしまった。
それは今、下川町が慶賀に沸いている最中のこと。
22日、政府は地球温暖化防止のため、
二酸化炭素(CO2)など温室効果ガス削減に地域として取り組む
「環境モデル都市」に全国六市町を選定した。
それは、福田首相が一月に提唱したものだ。
横浜、北九州、富山、水俣、帯広の各都市、
そして全国唯一、町である下川が選ばれたのだ。
これは、画期的なことだ。
実に、おめでたい。

下川町は、木の成長以上の伐採をしない
「循環型林業経営」などの活動が評価されたという。
向こう5年間の「アクションプラン」を来年度までに策定し、
取り組みをより具体化させ、国は必要な予算支援を優先させる。

森は光り輝く.jpg
(下川町を再興させた前町長・原田四郎氏の記録本「森は光り輝く」)

いよいよ、「南の綾町、北の下川」の本領が発揮されようとしている。
「事は自然を資(もと)とし、業は人に拠(よ)る」
その人こそ、前町長・原田四郎氏であった。
昭和28年、今の夕張のように再建団体に指定された赤字財政のどん底から、
逆に巨額の借金をしてまで国有林を買い足し、60年先を見据えて
一年に50haを伐採し植林する「法正林思想」を実現させ、
山を永続的に循環させるシステムを、すでに50年以上前に構築していたのだ。

誰が、その当時、今の環境破壊や自然回帰を訴えるものがあっただろうか。
現在、時代の潮流に、自然保護を唱える我々の類いは多い。
しかし、未だ生せざる間に、それを見抜く炯眼、肝の据わり方は、
これは只者ではない、只事ではない。
この事実を何故今まで、取り上げなかったか、知らなかったか。
世界に声高に訴えるより以前に、既に足元にその実践者がいたのだ。
これは、正に世界に冠たること、誇りうることではなかろうか。

今回、国から選ばれたことは至極当然のことであり、
むしろ遅きに失した感が否めない。
また、選ばれた諸都市より、最も環境モデルに相応しい第一等の町であると思う。

冊子 下川町.jpg
( まほろば発刊「光の町 下川町」無料配布、お申し込み下さい )

先週金曜日、春日さんが上田札幌市長を前に講演し、
2050年を目標とする長期計画を提言した。
その中で、札幌との協定を結ぼうという提案である。
例えば、札幌が一旦有事の際、下川に避難疎開するとか、
小中学生の交換留学を頻繁に行ない自然学習を行うなど、
都市と林業山間部との交流を図ろうとする長期計画案である。
既に、札幌にモデル地区としてアンテナショップを、
まほろばの一部で行い、下川町の産物の販売紹介を行い、
年一回、青年団が来店して、実践販売を行っている。

結 0.jpg
(大小一千個以上、THDさんで売れました)
http://blog.livedoor.jp/hf02222/archives/50531924.html
(BD・0ーリングテストによる統合歯科医・福岡博史先生のブログより「結」)

ことに京都のトータル・ヘルス・デザイン社で販売している無限心球「結」の
製作において下川町森林組合に全面バックアップして戴いている。
一時の流行と思われたものが、意外な売れ行きと息の長さに驚かされる。
今度は、「結」のミニ版、「可愛結」がトータルさんから全国販売される。

可愛結.jpg
(かわいい「可愛結」)

今、まほろばが、その袋の紐製作の染めと組み方に関わっており、
予想以上の売れ行きが期待できる。

これも、下川町のご縁が無かったなら出来得なかった事だ。
これも木繋がりのご縁、この木がCO2削減の主役であること、
ますます下川町への期待と希望を膨らませるばかりである。
「可愛結」に、その一役を担ってもらいたい。

2008年07月22日

●身の丈の事

朝日新聞にテンプスタッフ社長の篠原欣子(よしこ)さんが紹介された。
派遣社員のさきがけの会社を、30年も前に設立して、
年商2300億円もの一大企業に育て上げた。
米フォーチュン誌の「世界最強の女性経営者50人」に8年連続選出されたのだ。

篠原さん.jpg

その取材の中で、強く印象に残った言葉があった。

「・・・・・・・・・・・・・・・・
社運を左右する局面で「守り」を貫いたこともある。
バブル時代の91年、男性の役員が都心に50億円の本社ビルを買う計画を提案した。
「土地は年率30%で上がるので、借金をしても必ず返済出来ます」。
銀行や不動産会社も加わり、計画はトントン拍子で進んだが、
契約前日に撤回を決めた。
銀行と不動産会社に一人で謝りに行き、
「非常識だ」
と責める相手にひたすら頭を下げた。
数年後にバブル崩壊。
地価は急落する。

「お金がなくて苦労したので、
うまい話はないと直感したんです」。
本社は今も賃貸。社長室も社有車もない。
・・・・・・・・・・・・・ 」

「身の丈」の堅実さ、謙虚さ、
その母性本能で育て上げたと述懐する
男も出来ぬ一大企業。
その根幹が地中深く、世界に張り巡らされている。

まほろばでも今春、
一世一代のビジネスチャンスが回って来た。
それは、誰が見てもゴーサインを出すであろう事業だった。
こんな条件があって良いものだろうか、という驚愕的な内容だった。
99%乗るつもりで、みな準備体制に入っていた。
しかし、である。
契約直前に、断ったのである。
事実断る理由などなかったかもしれない。
しかし、断念した。

それが、吉と出るか、凶と出るか、未だに分からない。
しかし、最後に決断したのは身の丈ということだったかもしれない。
それは、まほろば大発展の神の与えた大チャンスだったかもしれない。
しかし、元の静かなまほろばの業務に戻った。
一抹の悔しさは残っただろうか。

その時、スケールは全然違うが、
篠原さんのこの生き様に触れた時、
納得するものがあった。
というより、答えがそこにあった。

「小国寡民」
その軸を離れることなしに、進もう。
自然に流れ来る時を待ちながら・・・・・
必要ならば、また来るであろうし、
必然ならば、また去るであろうし、
そこには、ただ身を任すしかない自分が居た。

2008年07月21日

●泥まみれの手のままで・・・・

NHKスペシャル「インドの衝撃」“貧困層”を狙え〜過熱する超低価格ビジネス〜 を観て、しばし複雑な心境になった。

インド貧民層.jpg

9億の人口のうち7億も占める農村地帯、そして貧困層。
今まで、泥で髪を洗い、手を洗った自給自足の生活に入り込む石鹸ビジネス。
小学校の子供たちに、石鹸で手を洗う習慣性を洗脳する戦略。
今まで、お金を稼いだことのない農村主婦に、金を得る歓びを与える企業。
次第に何千年も続いた伝統的生活が崩れ始めつつある。

携帯電話を持つ農民、何を切羽詰まって話すのか。
カラーテレビに大喜びし、生活が一変してしまった家庭。
格安でインターネットを巡らし、農家と直接取引を始める巨大IT企業。
1台25万円の超低価格の新車販売に色めき立つ群衆。

自分は今、現代文明の恩恵にドップリ漬かりながら、インドの文明化を嘆くのは可笑しい構図である。
しかし、中国の高度成長の次は、インドもかと思うと、地球資源は明らかに何も無い奈落の底に向っている、と思われた。

今なお8億人が1日2ドル以下で暮らすインド。
特に農村は貧困層が多く、政治・経済の最大の課題とされて来たが。
そこに企業が次々と進出、貧困層を対象とした商品やニュービジネスを展開。
低価格・小容量の商品を続々投入して貧困層のシェア獲得を狙う。
伝統的な農村の風景が変わり始めている。
世界40億人、圧倒的な数と成長性を秘める貧困市場へ世界企業が雪崩込む。

文明の甘味の最後に、致命的な苦味がある。
それは死に至る毒気でもある。
一度舐めたら、止められなくなる、取り返しがつかなくなる。
自ら責任の取れない貧困への憐れみが、
反って彼等のこれからに悲劇を生むだろう。

富裕層から見て、貧民層という差別が生まれる。
これが貧民層という概念がなく、
自給自足で事足りるのであれば、
憂い煩いもなく、静かに生まれ、静かに生を終える一生。
それが、何千年も続くインドの生活。
出来れば、そっとそのままにして欲しかった。

石鹸で聖なる大地を穢すより、泥は泥のままで。
手はその泥まみれの手のままで、あって欲しい・・・・
私達のように、なって欲しくないと・・・・・・・・・・・

インド貧民層 2.jpg

●岩本英希 油絵展

岩本画伯 油絵展.jpg

以前ブログでご紹介した岩本画伯の油絵展が開かれる。
ヨーロッパで数々の大賞を受賞された画伯。
その風格ある夢のロマンをご堪能ください。

http://www.mahoroba-jp.net/blog/2008/02/post_210.html

7月22日(火)〜27日(日)
AM10:00〜PM6:00(最終日PM5:00)
ギャラリー大通美術館
札幌市中央区大通西5丁目大五ビル
Tel 011-231-1071