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2011年03月30日

●原発のない地球へ・・・アンナプルナ農園から

熊本県阿蘇のアンナプル農園さんとは、もう随分長いお付き合いになります。
奥様のチコさんは、まほろばの近所にご両親が住まわれて、よく訪ねて来られました。
アンナプルナ茶は、あのヒマラヤの崇高な気高さと、清涼な風を思わせる
典雅で深い趣きを、醸し出してくれます。

ご主人の正木さんとお嬢様のラビちゃん(今は結婚されています)たちは、
とても仲良く、精神性が高く、自然の中で生活する理想的なご一家です。
「樹を植えましょう」運動や反原発ウォークで日本中や韓国まで足を伸ばし、
共感する若者たちが目覚めのネットワークに参加し、その輪を拡げています。

アンナプルナ農園さんのHPに、今回の震災や原発事故へのメッセージが載りました。
許可を得て、その真摯なる声を、お伝えして、皆さんと共有したいと思います。

アンナ 1.jpg

原発のない地球へ

60年代にレイチェルカーソンが警告していた「沈黙の春」が
2011年の春に現実になりました。

東北関東大震災が起こる2週間くらい前に宮崎へ行っていました。
原発誘致の問題で揺れ動いていた串間の現状をこの目で確かめたくて
まずは行ってみたのです。

アンナ 2.jpg

その時出逢った原発を止めようと活動をしているみなさんの様子を
撮影させていただいていたものを短い映像にまとめてみました。

原発誘致の是非を串間市の市民が決定するのは素人から見ても
あまりに変だし恐ろしい事だと感じました。

串間市市木にお住まいの菊池洋一さんは80年代に串間原発誘致問題を
反対された方のお一人で現在、藤の浜というそれは美しい海岸の近くに住み
貝をこよなく愛するロマンチックな学者さんです。
菊池さんからは今は2000年に一度の超巨大地震の周期が来ているという
お話を伺ったばかりでした。

海は荒立ち原発が出来る事をビリビリと空気を振動させて心配していました。
今思うと、新燃岳の噴火から始まり、宮崎の自然の異常に高まった
バイブレーションは今回の大災害の自然からの予告のようでもあった
んじゃないかなと私は受け取っています。

原発安全神話はもう完全に崩れ落ちたと思います。
国民の存亡の危機に関わる非常事態になっても隠し通そうとする
狂った政府や企業に任せていてももうダメなんだ、、、
今、日本に住んでる市民として、原発を止める責任が地球に
対してあるんだと感じています。

今日、農園の水を引いている水源に犬のニコとオトさんと行ってきました。
太陽の光射す森の中に流れる水をニコはおいしそうに飲んでいます。
岩の間を流れる水の音を聞きながら、人間の愚行により自然の生命たちも
みんな危機的状況におかれているんだと実感しました。
本当ならただ美しい森、ただ美しい小川のはずなのに。。。

私たち人間は自分たちの行いで自分たちの首を絞めているだけでなく、
私たちの行為や選択によって、地球の生命たちをも破壊してしまう
くらいの事態になっていたんですね。
私たちは自然には勝てないという事に気がつく時が来たんですね。
私がいかに愚かで小さな存在か気がついて、地球に懺悔しなければ、
この大地や海の怒りは治まらないと感じています。

昨日は福島にご両親を残して西に避難してきたが農園にこられました。
彼は福島でご両親と果樹園を営んでおられるそうです。
九州に来てみたものの、福島に残してきたものがあまりにも大きいと
涙ぐんでお話をされていました。
彼らはこれからたくさん西に避難しくる人が増えるだろうと言っていました。
国東の友人たちは「疎開ネットおおいた」を立ち上げました。

ここ数年九州に独立共和国が現れるというヴィジョンをなんとなく感じていました。
先日新燃岳が噴火してから、阿蘇にいても、国東から宮崎を回っている時も、
もう九州の島自体が県や国境という古いボーダーをふるい落として、
新しいくにうみをしているバイブレーションを強烈に感じていました。
それは人間が母なる大地のふところで生かされている事を感謝して、
慎みを持って暮らしをさせていただくようなそんなクニ。
自然と人間がともに協力して美しい地球を復活させるクニ。

私には九州の母なる大地がそんなくにうみをしている最中なんじゃないかな
と感じています。
これから九州に避難してくるみなさんも、九州で受け入れるみなさんも
きっと出会うところは国家を超えた地球市民のステージなんじゃないか
なあと感じます。
きっと試行錯誤のプロセスをたどりながら、みんな自然回帰してゆくんだと
思います。
大地のおかあさんのふところに抱かれるところにやっと還るんだと思います。
そして私たち人間が懺悔をしたら、大地や海のおかあさんは、
「やっと私の子どもだと気づきましたね」
ってふところに抱いてくれると思います。

アンナ 3.jpg

3月26日27日に国東半島の中心にある両子寺で植林があります。

私にとってこの植林は、原発の爆発という大惨事を起こしてしまった
ことへの大地のおかあさんに対しての懺悔の植林です。
そうして、ただ今刻々と九州の島が産みだしている地球市民のクニ、
そこに住まわせていただく人間代表としての誓いの植林です。
私は地球人として改めて大地に住まわせていただいている事に
気づきなおし、水をいただいている事に気づきなおし、
これまでの自然に対する屈辱的な生き方を悔い改めて懺悔しなければ
いけないんじゃないかなと思います。
そうやって懺悔し大地とリコネクトする事から新しいコミュニティや
クニは創造されるんじゃないかなと感じています。

この映像は東北関東大震災の前に宮崎で撮影したものです。
素人映像と編集ですが、
人間の言葉を話さない海や生きものたちの代弁者になれます
ようにと願いながら撮影しました。
よかったら観てくださいね。

日本がこの受難を乗り越える事ができますように。
そして地球上から原発と戦争をなくすことができますように。
そのために私たちが共につながり美しい世界を創造する
知恵を持つ事ができますように。

ありがとうございます。

*今回の大災害の後、串間市長は原発立地の是非を問う住民投票を
見送りました 。

こちらがyoutubeの映像〈 原発のない地球へ 九州の振動 串間編 〉です。↓

http://www.youtube.com/watch?v=AVPPEQoxJWM

更新日: 2011年3月18日 16:50 ravi


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