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2011年03月01日

●水氷活〆にしん 浜益

水氷にしん 2.jpg

今朝仕入れに行くと、これはという逸品に出会う。
昨日のオリュートルもすごいが、これもスゴイ!
何せ、刺身に出来るニシンなのだ。
浜が、眼と鼻の先の浜益港だ。

水氷にしん 1.jpg

兎に角、船上での活〆。出漁から帰港まで3時間の短時間。
処理出来る数量は僅か。たしかに上場は10箱程度。
その大変さが理解できる。さらに水氷で冷却。
通常は血抜きはせず、裸のまま箱詰めする。鮮度は既に隔絶している。

活〆にしん.jpg

これは昔、群来(くき)に沸いたニシン漁の時代では味わえなかったニシンだ。
江戸前寿司が、加工して生が中らぬように工夫した時代と違って、
生きの良い物を提供出来る現代は、魚の真の姿が味わえる。
昔に比し、滅び行くものが多い中、これは誇るべき進歩。
市中でも、自助努力している庶民がいて、我々はその恩恵に預かっている。

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