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2010年07月16日

●西野ホクホク寄席 盛況!

yose majikku.jpg

7月10日、待ちに待った「西野ホクホク寄席」が開催された。
初めての準備に、裏方は大変な努力でその日を迎えた。
何でもそうだが、用意することは本当に容易ではない。
当日初対面の八朝、才賀、志ん馬師匠、みな気さくで明るい。

会場入りしてから、入念に舞台の按配や照明、声の通りを調べて、調整。
順番をそこで決め、鳴り物を選び、色物(マジック)を中に持って来て、トリは才賀師匠。
これで、やるだけの事をやったのだから、後は思い残す事がない。
前座から真打、志ん馬師匠の「ちりとてちん」。
(すみません。カメラにチップを入れ忘れて撮れず)
NHK朝ドラの題名にもなった演目で、通にはたまんない聴きどころ。

寄席 観客.jpg

次は、八軒スッピーさんのマジックショー。
素人で失敗するから、と断りを入れられると、妙に安心して
ネタが見えるようで、分んないのが不思議で楽しめる。
これも熟練の芸のうちか。

八朝師匠の人情噺は、あの桂米朝師匠の新作「一文笛」。
身振り手振りが派手なので、大袈裟かな?或いは病気?
と思われた方も多いようだった。
私も、その日はじめて知ったのだが、
パーキンソン病を患っておられるという。

もしやと思ったが、高座では淀みなく話が流れ、
病気とは思わせない、そのあり様に感動してしまった。
この芸の凄みと言おうか、執念と言おうか、イノチの燃焼に鳥肌が立った。
逆に報せて戴いて、そこを共有出来たと思ったほどの熱演だった。

寄席 才賀.jpg

休憩を挟んで、トリは才賀師匠の「目黒のさんま」。
よ!待ってました。
実は、これには裏がある。
当日、水産のセリ場に、前の日水揚げされた釧路のサンマが初出荷。その時、
これを昼のおかずに、「目黒・・・」でも演ってくれないかな・・・・・・・と内心思ったのだ。

寄席 観客遠.jpg

これが図星で、想いが叶った。
昼食にサンマの塩焼きを持って行った時、まだ演目が決まっていないと長嘆息。
それが、どうであろう延々と40分の枕で笑わせるだけ笑わせて、
あとは迫力満点、一気呵成にあの「目黒さんま」を立て板に水を流すが如くに・・・・。

最後は、ヤンヤの大喝采、みな大喜びで幕を閉じた。
お三方の見事な話芸に、みなさん満足されて帰られた。
笑いは、ナント言っても素晴らしい。
どんなにか、皆さんの生きる活力になったか計り知れない。

寄席 花束.jpg

今回の初寄席をきっかけに、西野地区にも古典芸能が、片鱗でも根付くことを祈りたい。
「笑いの街・西野」であって欲しいのだ。
きっとまた、来年もここの我ら住人は笑いの渦に巻き込まれることだろう。
何か、また仕事に張り合いが出てきたのが不思議だ。

寄席 合同.jpg
(主催者と芸人さん達。唯一紅一点は三角山放送局会長・木原くみこさんです)

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