2010年12月31日

●2010’ 大〆

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あと4時間で、2011年の幕開けだ。
店内では、社員一同、後片付けに余念がない。
この一年、みな働きに働き詰めた。
ご苦労様。お疲れ様。

平穏無事だった今年に「あ・り・が・と・う!!」
2/4世紀のスタートだった今年に「さ・よ・う・な・ら!!!」
ちょっぴり個人的ですが、還暦の節目に、
「ようし!来年は、一歳だ!!???」

よく分かんないけど、
兎に角、来年も元気一杯がんばるぞー!!!
日本の片隅のまほろばだけど、
この一角を照らすぞーーーー!!!

これまで、皆様に辛抱強く、
見守って下さったこと、
支えられて来たこと、
愛されて来たこと、
ただただ感謝です。
ありがとうございました。

来年も、至らない私達ですけど、
よろしくお付き合いのほどを、お願いします
そして、皆様のご家庭が、
より幸せとなりますように・・・・・

ありがとうございます。

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(社員一同・全員集合「ありがとうございます!!」)

2010年12月30日

●新しきイナウ

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http://www.mahoroba-jp.net/about_mahoroba/tayori/oriorino/oriorino200807.htm(「三つの時」と「カイロスの時」より2008.7より)

今朝、「無限心庵」の『イナウ』を新年に向け挿げ替えのため、
結城さんにお電話した所、まほろばのために既に作られてあり、
すぐにでも訪問出来る、とのタイミングの良さに神意かと驚くばかりだった。
トンコリの福本さんもご一緒し、儀式と共に音楽奉納もして下さるとのこと。

2010年のフィナーレを飾るのに願っても叶わぬシーンは、夢のようであった。
結城さんとのご縁は、この土地が呼び寄せた因縁ではなかろうか。
ハート石が出土したまほろばのセンターポイントは、
実は、藻岩山、手稲山そして発寒神社のトライアングルの中心点でもあった。

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ことに発寒神社の境内にはストーンヘッジがあり、
4〜500年前にアイヌの方がここを定めたという。
何故ここのポイントが決定出来たか、その測量法が不思議だ。
しかも、ここ発寒(はっさむ)を「ハッチャム」と言い、鳥の名を意味し、また
「ハッシャ・メム」つまり、「柴の傍らを通る泉(湧き水)」と言う意味でもあるそうだ。

三角地点の二山は名水の沸き出しで有名。
そして、その発寒も、水の綺麗な場で、昔アイヌ部落があったという。
この三角地点にレイラインが走っている。すなわち水脈が走っているのだ。
その中心点こそ、まほろばでエリクサーを置いているポイントだった。
その「水」、いかにも象徴的で、鳥肌が立つような話である。

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しかも、そのナビでの北緯・東経の数秘が驚くべき神秘の数々が隠されていた。
その辺りの詳しい話は「エリクサーと無限心V」の小冊子に詳しい。
畳み掛けるような奇跡の連続に、到底人の技とは思えないのだ。
そんな経緯が、先住アイヌ民族の聖地としての古い関わりを想起させる。

前置きが長くなったが神々の依り代といわれる柳で結城さんが作った「イナウ」。
色々な種類の中で、「チノイエ」(我々・捻(ね)じる)というカールがかかった物。
結城さんが祝詞の辞でまほろばチセと告げられたことを有難くも不思議に思う。
この一年のイナウをチセユロカムイ(家を祭る神々)の天井に掲げ、
この新しいイナウで新しい年、新しい縁の方々を迎える。

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この北都で、自然の神々が集い祝って、世の平和や幸福を願う。
こんな素敵なこと、素晴らしいことはない。
最近、アイヌ問題で、色々取り沙汰されていることがある。
主義思想的に走ると、どうしても甲論乙駁で対立してしまう。

しかし、結城さんは、どちらにも偏らない流されない中立的な立場だ。
『心あれば、祈りで全てに繋がる』というアイヌ民族本来の
祈りの文化、和の精神を貫いて行こうとされている。
その皆の心を繋ぐ道こそ、アートであると。

その姿は、国境や民族や宗教さえ、越えるもの。
それぞれの立場で、各々が自己本来を発揮できる。
和語のまほろば、中国の「小国寡民」にも、深く共感出来るもの。
今回の儀式の一端を、撮影許可を戴き、一部公開させてもらいます。

みなで「水への感謝」と「世界平和」を祈るため、
また、来年も聖なる儀式をここで挙げることになりました。
3月21日(月・仮り)、まほろばの講話室と地下洞「無限心庵」にて、
結城さんによる「ストリーテーリング」(語り部)「アイヌの水の物語」(仮称)、
福本さんなど「アイヌ・アートプロジェクト」のユニットによる演奏を行います。
彼の創作アニメ「七五郎沢の狐」予告編をご覧下さい。


「七五郎沢の狐」

また、結城さんによる「版画展」やアイヌ文化展示会も併設します。
東京FMの「バラカン・モーニング」でピーター・バラカンさんが、
彼の版画を賛嘆したら、沢山の方々が版画展に押し寄せ、
瞬く間に完売したそうです。全国的な人気なんですね。

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来春、1月6日の「初売りの日」、どうぞ新しいイナウを祭ってある
「無限心庵」にお越しくださいませ。


2010年12月29日

●「三種の神器」と「串柿」

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今朝、卸市場の神田商店の店先で「串柿」なる物があった。
目敏く見つけて、値段も格安(!?)、「ようし!全部、買った」とばかりに仕入れた。
何せ、何十年も買い付けに来て、初めて目にする物なのだ。
内地の床の間のお飾りにはよくある、あの串刺しの干柿だ。

北海道の風習にはない、伝統的お飾りなのだが、
北国には、柿が成らないから飾ることすらない。
ただ鏡餅には、頭(かしら)に葉付き橙(だいだい)を乗せるだけだ。
今年は、串柿を乗せてちょっと古式床しく・・・・・

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調べてみると、これが面白い。
あの刀根柿や核無柿の名産地、和歌山県の葛城町の四郷地区で作られているとか。
この串柿には、いわれがあって、神道の「三種の神器」から来ている。
ヤサカニの勾玉、アメノムラクモの剣、ヤタの鏡。

その玉が橙、剣が串柿、鏡は餅。
勾玉は、宝石、蓄え、困った時の救いの意。
剣は、災難除け、家内安全の祈願の意。
鏡は、自分の戒め、心を映す鏡の意。

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(ムソーさんの鏡餅セットと共に)

ことに、剣の由来は「古事記」の倭健命(ヤマトタケルノミコト)が、
駿河の焼津ケ原で賊軍の火攻めに逢い、命を落としそうになった時、
腰の剣を抜き、草をなぎ倒してむかえ火をうって火難を免れた・・・故事。
弟橘姫との悲哀の別離の前、「まほろば」の歌を詠う通奏低音になっている。

その草薙の剣の象徴こそ、この串柿でもあった。
この10個一連の柿の両端の2個で、ニコニコと。
中の6個で、仲(なか)睦(6つ)まじく共に白髪の生えるまで。
夫婦、子供、お年寄り、皆仲良く、笑顔で、家庭円満、家族健康。

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ところが、HPを見てびっくり!!
これが一連、¥1260で売られていた。
それを知らずに、売れ残っては大変とばかりに、
何と、¥180で値付け、
気付いた時には、「遅かりし由良之助(笑)」。

どうぞ、厄除けの宝剣で、悪因縁を断ち切って、
清々しい運命回天の明年を迎えて下さい・・・・
まさに、破邪顕正のお飾りを家に迎えて、
好運を呼び寄せてください。


2010年12月28日

●「吉〆市」スタート

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26日(日)より始まった酉の市。
名付けて「吉〆市」。
全て吉で〆て、今年を終わりたい所。
予想に反して、良きスタートが切れたよう。

それも、不景気で多くが外で年を越さなくなったとか。
年末出国組が激減して、静かに家でひっそりと新年を迎えるという。
ために全国的に、お節が殊の外、売れているとか。
最終日、31日までに仕入れた物が売れればと願う。

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とまれ、残すところ、後3日。
全力を尽くして、みんなで仕事を果たしたい。
今日、第4火曜日はシカの日で、エゾシカ協会から応援戴いている。
今朝の新聞にも、明日のTVにも鹿問題が取り上げられる。

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(来春、地域新聞「フリッパー」にエゾシカ特集があり、
カメラマン兼記者が取材に来られた)

2010年12月23日

●天皇誕生日に思う

今日は、天皇誕生日の休日。
だが、店は年末も無休だ。
この師走、毎日が馬車馬の如き忙しく慌しい時、
ホット一息つけるこの一日がありがたい。

何時か、詳しく話する時が来ると思われるが、
今日本は累卵の危うきが如く危うい。
何故危ういか、おそらく皆分からない世代になってしまった。
事実、私もその一人である。

それは、国や民族の情操に関わることだからだ。
何故、「まほろば」という屋号を付けたか。
それは古を慕う、昔を恋うという漠然とした憧れから、
やはり、自分自身を生み育ててくれた故郷なる
母国日本を愛しているからに他ならない。

日本語の格調や繊細さは、やはり日本の自然から切り離されないだろうし、
日本文化の世界に冠たる深さは到底測り難いものがある。
私自身、この国を離れて私の本質は語れないし、ありえないと思っている。
宇宙感覚、地球市民といったグローバルな感性はとても大事だと思っている。

しかし、反面それは、自国の良さを熟知しない限り、
真の友好はありえないとも確信している。
まほろばは「小国寡民」を社是として一番に掲げている。
これは人類史を省みても、小国でしか平和はありえないという
老子の慧眼でもある。

そんな意味からでも、私は今住まう札幌や北海道、そして日本を
こよなく愛している。これは観念ではない。
ここを立脚点としてしか、世界を俯瞰し、人類を思う訳にはいかない。
これを論じ始めたなら、到底ブログでは間に合わないばかりか、
際どい所まで、掘り進めねばならないだろう。

まほろばは、思想信条を強要することも受容することもしない。
だが、まほろばの根底にあるものは、
普遍的な大自然の真理を求めると共に、
足元の日本文化を大切に育んで行きたいという願いである。
その一つが伝統的食文化でもあろう。

そんな意味でも、今日の天皇誕生日は、
深くして深い瞑想の場を与えてくれている。

2010年12月21日

●Organic トリュフ・チョコレート

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(「Organic トリュフ チョコレート」1箱 ¥980)

もうすぐ、クリスマス。
クリスマスといえば、チョコレートはつきもの。
そこに、入って来ましたよ、極めつけ!!
フランス製の「トリュフ・チョコ」。
男の私も唸る一品!

きのこのトリュフ形をした生チョコ風味『ビオ・ナチュール』をどうぞ・・・・

● フランスのエコサート、日本のJASオーガニック認定を取得。
● 乳化剤不使用。
● 有機ヤシ油、有機ショ糖、有機カカオマス、有機ココアバター、
   有機低脂肪ココアバター、有機ココアパウダー
● スタイリッシュなフランス製パッケージのアピールも抜群。

「オーガニック・トリュフチョコ」
(1箱≪11個、個別包装≫)
¥980

2010年12月20日

●「秘する花、顕るゝ花」

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「森下自然医学」2011年正月号が届いた。
今回の「北の空から」は、
「秘する花、顕るゝ花」と題して、
世阿弥の「風姿花伝」から引用して一文。

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何事も、七分に止める事の妙を語る。
語れども、叶わぬ己の情けなさ。
言うは易し、為すは難し。
ともあれ、能の達人、十四世・喜多六平太師の小文が心を穿(うが)つ。

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