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2010年12月23日

●天皇誕生日に思う

今日は、天皇誕生日の休日。
だが、店は年末も無休だ。
この師走、毎日が馬車馬の如き忙しく慌しい時、
ホット一息つけるこの一日がありがたい。

何時か、詳しく話する時が来ると思われるが、
今日本は累卵の危うきが如く危うい。
何故危ういか、おそらく皆分からない世代になってしまった。
事実、私もその一人である。

それは、国や民族の情操に関わることだからだ。
何故、「まほろば」という屋号を付けたか。
それは古を慕う、昔を恋うという漠然とした憧れから、
やはり、自分自身を生み育ててくれた故郷なる
母国日本を愛しているからに他ならない。

日本語の格調や繊細さは、やはり日本の自然から切り離されないだろうし、
日本文化の世界に冠たる深さは到底測り難いものがある。
私自身、この国を離れて私の本質は語れないし、ありえないと思っている。
宇宙感覚、地球市民といったグローバルな感性はとても大事だと思っている。

しかし、反面それは、自国の良さを熟知しない限り、
真の友好はありえないとも確信している。
まほろばは「小国寡民」を社是として一番に掲げている。
これは人類史を省みても、小国でしか平和はありえないという
老子の慧眼でもある。

そんな意味からでも、私は今住まう札幌や北海道、そして日本を
こよなく愛している。これは観念ではない。
ここを立脚点としてしか、世界を俯瞰し、人類を思う訳にはいかない。
これを論じ始めたなら、到底ブログでは間に合わないばかりか、
際どい所まで、掘り進めねばならないだろう。

まほろばは、思想信条を強要することも受容することもしない。
だが、まほろばの根底にあるものは、
普遍的な大自然の真理を求めると共に、
足元の日本文化を大切に育んで行きたいという願いである。
その一つが伝統的食文化でもあろう。

そんな意味でも、今日の天皇誕生日は、
深くして深い瞑想の場を与えてくれている。

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