2008年05月31日

●初挑戦 自家酵母!!

酵母 2.jpg

何時かやってみたいと思った自家製酵母作りに挑戦してみた。
初めては、やっぱり福岡正信先生の
「自然の甘夏」にしたいと、心に決めていた。

作り方は至って簡単だ。
皮や実を、エリクサー水に漬けて、2,3日すれば、
プチプチと音を立てて泡を出してくる。

そこに、自家製粉の全粒粉、
金沢の井村さんのオーガニック粉を加えて
醗酵させる事、2,3回。

そこに、馥郁たる濃厚な香りが漂って来たらシメタものだ。
福岡さんの物は、力が強いせいか、
醗酵力も頼もしく旺盛だ。

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私の師匠でもあるトモエ幼稚園の伊藤ルミ女史は「酵母博士」で、
ありとあらゆる野菜・果物・山菜などなど、手当たり次第に酵母に仕立てている。
これほどの酵母好きも珍しく、それは酵母狂と言えるくらい没頭しているからスゴイ。

この伊藤さんから「美味しい!!」と言われ、
園長も「旨い!!」と褒めていた、となると、
俄然、気を良くしてしまう単純な私である。
ソフテリアの茶間さんに焼いて貰ったのだが、
きっと彼女の技術が功を奏しているのだろう。

しかし、ここに至るまで、実は何度か失敗している。
とにかく、私はいい加減な人間でテキトウーなのである。
だから研究者には向かない。
繊細にチェックして、細かく面倒見ることが苦手なので、
相手の酵母君や微生物ちゃんは、可愛そうに、たびたび行き倒れる。

瓶を置きっ放しにして、泡が吹き出ることしばし。
漬け過ぎで、へたったりもした。

台湾パインの醗酵力の強いものを漬けた時は、
大変なことになってしまった。
パイン自体、蛋白質分解酵素が豊富だから、
小麦が切れ切れになって粘性がなくなる。
とうとうクッキーに回ってしまった。

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今、私の大好きな木の芽、山椒。
これを酵母にしたくて、しこたま手に入れて、
漬けようとしている。
が、中々忙しさにかまけて、材料が冷蔵庫に眠ったままである。

さぁ、言ってしまったので、今日は即仕込まねば。
しかし、今日は、まほろばの年次決算の大棚卸し、
5時からは、3回目の「0−1テスト講習会」である。
次回も満員になっている。

そんなこんなで、やっぱりパンは何時まで経っても素人なのである。
しかし、まほろばはこれからバリエーションに富んだ
自家酵母、野生酵母のパンで覆われるであろう。
ひそかに、新しいパンの世界を切り開きたいと思っている。

2008年05月30日

●ワッカウシ・カムイ・ノミ(水神への祈り)

結城さん.gif

いよいよ、来週土曜日に、「アイヌ・アート・プロジェクト」代表の
『結城幸司さんのお話を聞く会』をまほろばで催します。

3日間は、2階でお仲間と「アート展&即売会」も開きます。

土曜の夜7時からは、結城さんが
「ストーリーテリング」『ヘペレ(小熊)物語』を
友達の福本さんとトンコリを弾きながら語られます。

そして、地下洞「無限心庵」では、
『ワッカウシ・カムイ・ノミ(水の神様への感謝の祈り)』の
儀式と演奏を奉じます。

エリクサー・トライアングルの中心点となっている
ハート石の聖地は、
かつてアイヌの方々が、ここを祭祀場として
崇めていたのではないか、と思われます。

その意味では、何百年の時を経て、
再びと先祖の下に戻った、という感がします。

結城さん 無限心庵.jpg

アイヌと和人が、来る「先住民サミット」アイヌモシリ2008で
その壁を取り払い、融和し、一体となって、
平和な大地が呼び戻りますよう祈ります。

この地層には、重層的にあらゆる人々の
聖なる想いが重なっているような気がします。

ダライ・ラマ師のギュット寺の僧侶をお招きして
儀式をして戴いた時も、何の違和感もありませんでしたし、
お正月の雅楽の演奏も、空気に馴染み、
カトリックのお祈りも、天使が舞うようでした。

きっと今度は、アイヌの神々さまとお会い出来て、
懐かしい気持ちで一杯になることでしょう。

結城さんのような方々と
このような場に立ち合わせて戴き、
魂同士が触れ合うことに
深く感謝申し上げます。

ありがとうございます。

2008年05月26日

●洗顔 即 洗心

先日、三重のタラソ志摩ホテル&リゾートの社長、
今野華都子さんから連絡が届いた。
「女性自身」6/3号に、
「洗顔術」が掲載されたので読んで・・・、
というものであった。

http://www.mahoroba-jp.net/blog/2007/12/post_196.html
(今野華都子さんとの再会)

2004年LPGインターナショナルコンテストの
フェイシャル部門で世界一になった彼女は、
「Happy洗顔教室」を全国で展開されている。

「・・・外見も内面も、自分を手入れして育てて上げられるのは、
自分しかいないということ。
洗顔タイムで、顔だけでなく心も磨き、
自分の能力を磨いて戴きたい・・・・・」

顔を洗うということは、
心を洗うということ、
という新しくも真実をついた
洗顔への発想とその技術は
革新的でもあるのだろう。

毎朝、チョチョと水洗いしかしない自分には、
到底考えもしなかった領域だが、
素顔の自分に立ち返ることで、
素の美を見出すことは真理ではなかろうか。

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論語に、「子曰、繪事後素」
(子曰く、絵の事は素より後にす)とある。
彼の大塩平八郎の諱(いみな)「後素」はここを由来とする。

絵を描くには、何よりも下地の素が大事だ、と古人は説く。
きっと、何を塗るかより、いかに素顔を美しく磨き上げるか、
と言うことに尽きるのだろう。

・・・霊(たましい)の下地より滲み出る、
豊かな心栄え、膚えの光沢。
この女(ひと)に、最高の美の粧(よそお)いが在る・・・・
かつて「内粧」と題した一文を読んだことがある。

まさに、今野さんは洗顔をもって心を洗う伝道師でもあった。
この女性誌を垣間見られんことを。

2008年05月25日

●タカコ・ナカムラさんと一二三糖

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月曜日、東京から「乾物カフェ」の
タカコ・ナカムラさんとアシスタントの一鍬田さんがお越しになった。
以前「生命場フォーラム」のメンバーだった編集者の有岡さんや酒の片山さん、生命農法の高橋さん、医王米の吉田さんなどと彼女も仲間である。

タカコさんは、長くマクロを実践して来て、更に独自の道を歩んで
食と暮らしと環境をまるごと学ぶ 「Whole Food協会」を立ち上げた。
ご主人は、イタリア料理で著名な「アクアパッツァ」の日高良実さんだ。

彼女のスクールで専務の宮下洋子が度々招かれて、
油や砂糖の話をした経緯があった。

http://www.takakonakamura.com/
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(タカコさんと一鍬田さんから戴いた「乾物カフェ」の自然派スイーツの詰め合わせ。古風で洒落ていて、東京で大人気のスイーツでもある。)

専務も食養歴が45年、故桜澤如一に師事した数少ない生き残りでもあった。
そういう同じ道を求め歩んで悩んだという経歴が互いを引き合わせたのだろう。
ここで記したい事は諸々あるが、殊に一つ特筆すべきことがあった。

それは、玄米菜食では、「シュガーブルース」とも言われた極陰性の
砂糖は「絶対禁止!」というタブーを破って、
タカコさんは、まほろばの「一二三糖」を取り入れたことだった。

これは、周りから見れば、どうでもいいことではあったが、
食養界では、革命的な出来事だったのだ。

しかし、その決意の裏には、
最先端栄養学の科学的検証と
伝統食の継承的智恵の融合と理解があった。

化学活性の高い果糖の単糖類を中心に、2糖・3糖・・・・・多糖類まで
複合的に混成した砂糖の発想と効能は今までになかった事だ。
詳しくは、専務が著した『糖について』を読んで戴きたい。
(無料送呈しています。)

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(タカコさんの近著「玄米ごはんパーフェクト・レシピ」「タカコ・ナカムラのWholeFoodスイーツ」)
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初めて、タカコさんの本によって「一二三糖」が世に紹介された。
これには、相当の覚悟と決意があったことだと思う。
周りからの批判に耐えうる自信なければ出来ないことなのだ。
この勇気ある彼女の姿勢に賛辞を送りたい。

これを機に、多くの方々に全体食や糖の
真のあり方、捉え方、求め方を
学んで頂きたいと思うや切なるものがあります。

2008年05月24日

●FM NORTH WAVE 取材

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20日朝11時半より、「FMノースウェーブ」の中継放送で「ソフテリア」が紹介された。
「マイはし隊が行く!」札幌市内を走り回っているBTで、市内のオーガニックレストランや道産の食材をふんだんに使っているお店のランチ情報を紹介するコーナー。

わずかな時間の中で、鰍ワほろば自然農園代表の宮下洋子が、大いに農園野菜について語りました。
自然農法で、自家採種、不耕起半耕起等々、その朝採り立て野菜が、ランチに調理されるなど・・・・・
(農園だより最新号UP!http://www.mahoroba-jp.net/farm/tayori/nouendayori200805.htm

その野菜をふんだんに使った橋本シェフお得意の巻き寿司で、題して「山野(さんや)ロール」セット。
山は畑の山で、野は野菜の野。ロールは巻き寿司の略。水ナや小松菜がパリッと音がして、瑞々しい。

「時鮭ロール」は、今が旬の時鮭の生とアボガドの取り合わせの妙とコク。コロンビアのオーガニック・アブガドがトロのような脂質で米とマッチ。

ことに「スープみそ」は、生クリームとダダ茶豆や鶴の子大豆など贅沢な豆を寝かした、まほろば特製「ドみそ」との和洋折衷の意外な旨さ。

この日だけ特別に、共働学舎のグランプリ受賞「さくら」をあしらった贅沢なまほろばサラダにも絶句か。

その他、ダメ押しの「ジェラード・ヴィターレ」ソフトに、スタッフ大歓声!

まほろばのお客様でも、中にレストランがあることに気付かない方も多い。
小ちゃいながら、中身は濃いと自負しています。
是非今度は、奥を覗いて見てください。

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● 山野(さんや)ロールセット ¥1.500
@ 山野ロール(農園巻き) 玄米、卵、蝦、菜花・小松菜・春菊など農園野菜
A 時鮭ロール 白米、時鮭、アボガド、胡瓜、人参、卵、海苔、ルッコラなど
B 農園サラダ サラダミックスTU、ミント、水菜、チリメン、チンゲン、水菜など
C 花豆マリネ 花豆、ツナ、玉葱、パセリ、トマト、Wアスパラ、インカ・オリーブ 
           オイル、アップルビネガー、七五三塩、一二三糖、マスタード等
D みそスープ どみそ(まほろば味噌)、生クリーム

橋本シェフの腕の冴えが光ったメニューでした。

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(笠原寿仁さんと橋本真シェフ)
山野(さんや)ロールセット  1500円

*特典*「すまいるまるしぇを聴いた」⇒山野ロールセットをご注文された方に、朝採りの水菜と小松菜を一把ずつプレゼント!(5月22日まで。終わってすみません)

http://825.fm/blog/smile.php?catid=147

2008年05月16日

●「苗木即売会」のお知らせ

今日から、苗木即売会が始まりました。
農園代表からのコメントです。

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             鰍ワほろば自然農園 
             代表 宮下洋子

今年はすべてまほろば農園の自家採種・自家育苗の苗を
揃えたいと思っていたのですが、少し数が足りなくなり、
不足分を近在農家の谷口さんと伊部さんに(二人ともエコファーマーです)
お願いすることになりました。
きゅうりは多少農薬がかかっているそうですが、
接ぎ木苗で、後は皆、無農薬です。
肥料は化成と有機の混合です。

 苗木即売会.gif

まほろば農園の苗は、すべて無農薬で、有機JAS対応の肥料を自家配合し、
ほとんど自家採種の種で自家育苗したものです。

そこまでは良かったのですが、落ち葉とヌカのエコ温床に失敗し
(深く埋めすぎたようです)、さらに電熱線まで切れてしまい、
トマトは発芽の時以外は無加温で、ピーマン類やなす類も、
ポット移植する以前から無加温になってしまい、
はなはだしく生育が遅れてしまいました。

しかし、自家採種の種は、年々丈夫になり、とても考えられないような
低温下でも、一応、健康そうに育ってくれました。
環境適応能力があるようです。(小ぶりですが・・・)

 でも、さすがにキュウリとスイカやモロヘイヤだけは高温が必要で、
一番大切な時期に温度がかけられなかったので、
とても販売できるような苗には育ちませんでした。
あまりよい苗ではありませんが、
今後の生育しだいでキュウリの半量は出荷できるかもしれません。


苗木 5.jpg

トマトやミニトマト、調理用トマトは十分ありますが、
ナスやピーマン類はポット移植後、
毎日のようにネズミに食べられてしまいました。
茎の根元、1センチ位の所を全部折って一ヶ所に集めているのです。
必要量の倍近く作ったのに他所から入れなければ足りなくなってしまいました。
全般的に見ると、去年よりは多少良いかな・・・といったところです。
毎年失敗に学ぶところが多く、今年こそは、今年こそはと思うのですが・・・。

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0-1テストどおりに作ると、とても貧弱で、みすぼらしい苗になるのですが、
去年買ってくださったお客様は、植えるとどんどん丈夫に育って
食べきれないほど収穫できたといわれる方が多いので、
今年は自信を持って販売することにいたします。

 農園スタッフ一同、本当に一生懸命作りました。
どうかかわいがってあげて下さいませ。


2008年05月15日

●放てば手に充てり

今日木曜日は池谷さんの三軸修正法の治療日である。
終わった後、私の部屋で、しばらくお話を伺った。
何しろ、氣の達人・若山さんから師匠と崇められた池谷さんである。

http://www.mahoroba-jp.net/blog/2007/10/post_160.html

面白い実技をして頂いた。
相手の指をしっかり握って離さないようにする。
どうしても抜けない。
しかし、意識を地球とか宇宙とか、
スケールの大きい空間をイメージすると、
一瞬にして指が抜ける。
聞こえる音も、ここだけ鳴っている様に思えば、指は抜けない。
しかし、自然の中で鳴っているとイメージすると、
途端に易々と抜ける。

意識は一瞬にして、しばりを解く。
これは、重要な気付きを与える。
心は、体を解き放す。
逆を言えば、心は体を縛っている。

パッと、心を外に向ける。
すると、体はパッと緩む、弾ける。

私は、スポーツや武道はからっきしダメだ。
しかし、このメカニズムは、体育会系だけでなく、
文武何れにも通じるのだろう。

三船久蔵氏の空気投げも
植芝盛平氏の合気も、
煎じ詰めれば、この虚であろう。

道元師も「放てば手に充てり、縦横きわまりなし」と説いている。

三船久蔵.jpg


(伝説の武道家1 三船久蔵十段〜柔道〜)

植芝盛平.jpg


(伝説の武道家3 植芝盛平〜合気道〜)

しかしながら、お二人の面相の見事さ。
胸のすくような清涼感。
ホトホト感心しながら、
下の余興を観る。

大分、本筋とずれているスポーツ化かな。
しかし、しなやかな身のこなし。


(スーパー空手少女)