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2011年08月16日

●奇跡の会合!

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8月11日、8・11の記念すべき日に、
アイヌアートプロジェクトの結城幸司さんの語り、福本昌二さんのトンコリで、
「ふたつの語り」「ふたつのまつり」の会が滞りなく終えることが出来ました。
アイヌ民族と和人の境を越えた先人の魂で、これからの世界を開くことを、
みなさん共々、共有できた事に、心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。

それをカムイが祝福するような奇跡的な出逢いがありました。
二階で語りの席上、あのアラスカ先住民のボブ・サムさんと
民族楽器奏者の奈良裕之さんが聴衆として入って来られました。
ボブさんは、「ガイヤシンフォニー第三番」に出演されました。

アラスカ先住民のリーダーとして、祖先の墓地や聖地の保護修復運動、
遺体遺骨の返還運動に挺身し、世界各地で神話の語り部として、
ストーリーテイリングを行って、世界平和を訴えて来られました。
そして、奈良さんの経歴は言うまでもありません。

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今、お二人して全国を巡回中で、「ワタリガラスの神話」を説き、
「ともしびの巡礼」伝道の途中、急遽、この日のイヴェントに駆けつけて下さいました。
ワタリガラスと言えば、神武天皇の東征、熊野でのヤタガラスを思い出す。
その伝説と共有する民族の魂がボブさんの中にもあり、

何千年か何万年か前、日本列島からベーリング海峡を渡り、
アラスカに、北米ネイティブに、南米ペルーにと移住したモンゴル班のある
同一民族の兄弟たちが、今ここに会合しようとしている。
光をもって行く道の先を照らした象徴的な烏たち。

下の「無限心庵」で、結城さんによる、
「東日本大震災の鎮魂のまつり」と「カムイキナ・アサの復活祭」を
アイヌの儀式による厳かな進行により、つつがなく執り行われました。
改めて、ここ一帯のアイヌコタンの神聖な場に居合わせたことに感謝いたしました。

その後、参列したボブ・サムさんが、古い伝承「イルカの祈り」を捧げられました。
その声の繊細で優しい響きは、日本人の情緒にぴったりで驚きました。
次に、中山さんによる麻の祈りは、素朴で簡潔で、
日本の太古を思い出させてくれるものでした。

最後に、奈良さんにより、自然の風音を響かせ、つんざく土笛の音は、
周りや心の邪気を一気に払い、とわの静寂をもたらせるものでした。
予想だにしなかった奇跡的な今回の会合。
ここに居合わせたご縁を大いなるカムイに、みな感激感謝したのです。

これを機に、民族国家や思想信条の違いを越えて、
みな一心一体なる兄弟なることを思い出して、
平和な世界をこの一歩から歩み出したいと誓ったのでした。
このセレモニーが、再びとボブさんと奈良さんによって19日に開かれます。
どうぞ、ご参加ご賛同くださいませ。

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(右奥から、結城、福本、ボブサム、菊池、益田(高樹沙耶)、私、奈良、中山各氏)

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