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2011年03月16日

●嗚呼!酔仙さんが・・・・・・!!

一昨晩のNHKTVニュース。
見るは、「酔仙酒造」の煙筒。
目前には、津波が襲わんとする。
「えぇ!あの『陸前』の酔仙さんが・・・・」

金野靖彦社長が、憔悴したj表情でインタビューに答える。
「あの時、皆に蔵に残る者、家に帰る者、随意にしなさい」
と寸前に、皆に告げた、という。
そして、丘の真下にある酒蔵が一瞬にして、津波に呑まれて跡形も無くなった。

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50名ほどの従業員の中、30名近くが藻屑の底に埋もれて行った。
社長は、数名の助かった杜氏たちとの再会に泣きながら、
「歴史が消えたことが・・・・」と無念で、言葉にならなかった。
まほろばでは、どれだけ御世話になっただろう。

そして、皆さまから、どれだけ愛され続けただろう。
お米の焼酎として25度、35度、梅酒にみなこれが頼りだった。
厚別の前店長、合田さんの愛飲この他にない一酒だった。
米焼酎としては日本で、この右に出るものはなかった。

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そして何よりも、エリクサーを作った時の酵素の素水の一つにもなってくれた。
この名酒に再びと会えないことに、遣る瀬無い思いが錯綜する。
この地、この水、この空気、そしてこの微生物達がいて、酔仙の歴史があったのだ。
だが、もう今はない、跡形もなく無い、無残にも無い。

だが、これはほんの芥子粒の如き一軒の歴史。
その問わず語りが何万、何十万と、この東北には連なっているのだ。
語るに尽くせぬ家々の人々の物語が、一瞬にして消し去ったのだ。
一切を、無からの出発で、これから歩み始めなければならない。

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【米焼酎 陸前(35度)】1800ml
酔仙酒造(岩手)
岩手県水沢の良質な酒米とミネラル分の高い水の湧く鍾乳洞「滝観洞」の水を原料に
純米酒を醸造し、それを蒸留する清酒取りという方法で造っています。
貯蔵期間6年と10年の2種類の原酒をブレンドして、「滝観洞」の水で割水。
雑味が少なく柔らかな風味があります。
梅酒のベースとして使うと、米焼酎の香りを残した、通好みの味に仕上がります

コメント

これ読んでからお店に行ったら買っていたかもしれなかったです。
そしたら せっかく募金しようと思ったのも忘れて酒に
うつつをぬかすところだったのでよかったのですね
まるで映画のワンシーン 1000年に一度の舞台に立たされている私たちですね。

先日息子の中学の先生とお別れ会と称してで母たちが飲みました。
最近ずっと断酒していたのに 酒飲みの父を持つ私も
すいすいいける。。。あ〜もしかしてやっぱり夫に何か
あったときのために練習しておかなけりゃ〜と思ったとさ。 もううば桜じゃつかってくれるところありませんかねぇ

金野君と連絡がとりたい。
彼の電話、携帯、メールアドレス、何でもいいから教えてください。

小生のTel: 03-36794274
E-Mail: tademj@eriez.co.jp
携帯: 080 5075 5118
携帯メール: h58chubay@softbank.ne.jp

よろしくお願いします。
金野と彼の家族を愛する友人
本間 忠

酔仙さんの取引先、川崎の和蔵、片山さんに連絡しましたら、
酔仙さんの営業マンの方と繋がり、上京しているそうですが、
彼自身も社長と連絡が取れない状態だそうです。
お役に立てずに申し訳ありません。
追って、繋がれば、連絡下さると言うことですので、
その時はお知らせします。

第二弾・報告です。

@ ご家族は全員無事です。
A 現在、避難所暮しだそうです。(場所は不明)
B 社員の内、7名不明。
C 蔵は、25mの波を被り、吟醸蔵は半分位残った。
D 0からのスタートです、ということです。

社長ご一家、無事でよかったですね。

まほろばご主人殿

第二弾・報告。ありがとうございました。金野君の家族全員無事の報せ、本当にほっとしました。避難場所、連絡方法(携帯電話番号)等分かりましたら、第三弾をお待ちします。

取り急ぎ御礼申し上げます。

本間 忠

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