« 奥田シェフinまほろば #1 チッチを採用 | メイン | 奥田シェフinまほろば #3 講演会 »

2011年03月06日

●奥田シェフinまほろば #2 ソフテの厨房に立つ

11.2.26. 奥田シェフ 厨房1.jpg

ついに、この手狭なまほろばの厨房に時のシェフ奥田さんが立った。
単独でソフテを経営するなら、とうの昔に潰れていただろうこの場が、
一瞬にして様変わりしたその光景に、私は一番息を呑んだ。
奥田シェフがまほろばに来たというより、この厨房に来たという方が数等倍驚きなのだ。

何事も、人である。
それは何時の世でも、同じ不文律なのだ。
それが、まざまざとこの日に見て、感じたことだった。
人によって、どんなことも変えられる、変え得る。

11.2.26. 奥田シェフ 厨房メニュー.jpg

やれ、環境が悪い、他人のせいだ、あれもこれもと・・・言い訳をしたがる。
しかし、十中八九、そういう人は伸びない。
人は、心の持ちようでどうにでもなるからだ。
自画自賛でうがった言い方だが、まほろばのこの場があれば、どんなことでも出来る。

事実、奥田シェフも言っていたが、まほろばに来て見て、
「これだけの食材が揃っていれば、どんなこでも出来、一軒店が構えられる」
とまで、言い切った。
自分ながら、本当にそう思うのだ。

11.2.26. 奥田シェフ 厨房フライパン2.jpg

野菜といい、魚といい、肉といい、調味料といい、
これだけ選りすぐりの材料を使いたいだけ使える所は世界にないと断言できる。
実際、このレベルで揃えていったら、採算が合わないのは目に見えている。
その場を活かし切れなくて、次のステップはないのだ。

もし能力の限りを尽くし、その本領を発揮したなら、どんな事だって出来るだろう。
それは、私達が自転車から創業したように、
奥田シェフも100円ショップの皿から創めたと言う。
無から有を生むとは、そういうことで、
クリエティブに生きるとは、今を最大限に生かすことだ。

11.2.26. 奥田シェフ 調理場 素材.jpg

最初、まほろば農園の白花豆や鹿肉料理だけの料理が、
何時の間にか13品もの品数に膨れ上がった。
こちらとしても、農閑期にも拘わらず、使ってもらいたい食材があれこれあり、
次々と提案すると、次々と受けてくれる奥田シェフの懐の深さに、前後が見えなくなっていた。

フテ.jpg

色々な事情があって、講演前になっても、料理の準備が完了していなかった。
それを聞いて、奥田さんの猛烈モードのスイッチが入り、事務所から厨房に向った。
次々と素早い手捌きと指示で、13種類の3,40人分の大盛りの皿をほぼ3,40分で仕上げた。
これは何とも見事なもので、縦横無尽な対応に周囲は驚嘆の目で見るばかりだった。

コメントする