« ダイアとイエス | メイン | エリクサーから無限心へ V »

2007年07月03日

●カリンバと きむちん と富士

カリンバ きむちん.jpg

昨日、友達の倉増さんが、湘南の木村正宏(きむちん)さんを連れて来店された。
倉増さんは、北海道産業を活性化させるために道のコーデネーターとして
全国各地を東奔西走して活動されている方である。
そして「ti-tieチッチ」の道内での立ち上げを、
今から目論んでいてくれている心強い良き仲間でもある。

しおのみち.jpg

木村さんは、地下の無限心庵に下り、
おもむろに、アフリカ生まれのカリンバを奏して下さった。
何とも、地下洞の空間に溶け込んでいた。

色々音楽の話をしていると、
あのCD「しおのみち(塩の道)」をプロデュースされた方と知ってびっくり。
もう10年前にもなるだろうか。

カリンバやその他の民族楽器で、
良い味を出している素朴な楽曲で、よく店で流していた。
聞くと、「あ、あれか」と思われるに違いない。

カリンバ 1.jpg

それ以前、プレモプロモーションなどの精神世界音楽が、
日本に入っていて「HANDS」など人気だった。
しかし、シンセサイザーは機械音なので、
やっぱり心に沁みてこないというか、
最後は飽きてしまうのだ。

その点、長い歴史の中で生き延びたカリンバなどは、
単純でも、人の手が加わり、
人の手で奏されて、
やはり飽きないし、癒される。

それは、複雑な共鳴や倍音構造をしているためで
単純でもないのだ。

カリンバ 2.jpg


その他、ひょうたんのオカリナや竹の太鼓など、
身近な自然物が楽器になっていて、なかなかエコロジカルである。

これは、どうやっても説明出来ないのだが、
木村さんが、紐で繋いだ豆が入ったボウルを両手で奏す様子。
どうしてこんな音とリズムが出来るのだろうと思うほど、
不思議なほどの見事さで面白かった。

カリンバ 3.jpg

カリンバも、本場アフリカのマホガニーの木で作ったものを、
仲間の鈴木キヨシさんが日本で調整したものだ。
音階が安定して、しかも00調で調整している。
トンコリ、沖縄、アフリカ、星、浜辺・・・・などがある。

民俗音楽の多くはペンタートニックの五音音階なので、
何処から弾いてもメロデイーになる気安さがある。
赤ん坊でもすぐ音楽できる楽しさがある。
これは原住民が神々と繋がる階調なのだ。

ここは、音痴や才能は
関係ない無差別の別世界だ。

これから、まほろばでも、この楽器を扱うことになる。
以前にも、シュタイナーのグロッケン(鉄琴)が大好評だった。

富士.jpg


そんなこんなで、さらに木村さんと話し込んでゆくと、
彼のライフワークは音楽の他に、洗剤作りがあった。
湘南で飲む水は、山中湖や忍野八海の伏流水であるらしい。
長年湘南の海を見ていて、今度は山を見る生活を夢に画いて、
とうとう富士山の麓に工場を作ったというのだ。

それが何と、富士吉田で、しかも旭。
そこは私の祖父の実家の直ぐ傍で、
河口湖から明見への道すがら通り過ぎる近所だった。

何と言う奇遇!
これには、お互い愕いて感動。
それも、昨日出来上がったばかりの小冊子「エリクサーから無限心へV」の最後に
その麓のことに触れていたのだ。

最近、このシンクロがすこぶる多いのは時代性のせいだろうか。
木村さんとは、何かの深い縁があるのだろう。

この縁で、互いの心の絆が、より深まったように感じた。
「秋に、演奏会が出来れば、いいね」との
約束をして彼らを送った。


追記:ラジオ出演
明日4日(水)、STVラジオ、5:20より
「地産地消コーナー」で、
まほろば農園が紹介されます。
農場長・宮下洋子が話しますので
どうぞお聞きください。


コメントする