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2006年12月27日

●歳の市始まる

酉の市.jpg

先日の大雪は、
一遍に北国らしく、あたりを
白一色に染めなして
師走らしさを演出してくれた。

25日のクリスマスが終わり、
昨日から
いよいよ酉の市。

後、数日で、
今年も幕締め。
まほろばは、大晦日の最後まで
店を開ける。
帰るのは
10時過ぎかな。

以前は、
元旦過ぎても、
働いていた。
スタッフが増えた分、
少し帰りが早くなった。

大掃除は正月明けでなければ、
現実出来ないほど、
年末の多事多忙に追われている。

この慌しい繰り返しの中で、
一年また一年と過ごして来た。
おそらくあの世に旅立つまで、
この生業(なりわい)は変わらないのであろう。

若い頃は、こんな仕事
早く卒業したいと思っていたが、
今は、どんな業種でも同じこと、
と諦め、
「これで、中々良いもんだ」
と、達観出来るようになった。


芭蕉.jpg

芭蕉翁が、
『何に此 師走の市に ゆくからす』
と詠ったのを、
若い時は、世の中を斜に構えて、
忙しくする市中の人々を蔑んだ嫌いがあった。

でも、厭世の時と市井の時を半ば
過ごして見て、今となっては、
「それは、カラスの勝手でしょ」って、
芭蕉に言ってやりたいな、
と、思ってもみる。

しかし、また彼は
年の瀬の中の
人ごみにまみれたいほど、
人そのものが、
懐かしかった。

彼は、
人の世の
人情機微に
深く通じていた
人生の苦労人でもあった。

そんな私も、芭蕉の死から、
馬齢だけは五つ以上も越えてしまった。
賢愚文質の均くないといえども、
多少歳の功で、ちょと生意気言っても
罰は当たるまい。


十牛図も、最後は
還俗の境を納めとする。

風流も
塵に染まりて深くなる。
相聞の事も、
自然の理(ことわり)も
通ずる道は、
一つであろう。

まあ、早々に悟らず
俗中の俗人で
この世を終えるのも
「また、善きかな」
と、今日も商売に
明け暮れする
自分を楽しんでいる。


牛図.jpg


コメント

人は、それぞれの人生を、それぞれ生きていますね。今。
「貴方にとってどうですか」っていうこと。とても大切なことのように思います。

高尚なお話の中へすみませんが
スミエさん、タロさんともジミーとも
会われたそうですね〜〜
良かった良かった♪
なんだか嬉しいのでありました。

それにしても、毎回、良い字ですね。
この大きい字をお書きになるところを拝見してみたいです。
年末、毎晩遅くまで本当にありがとうございます。
まほろばさんは、いろいろな意味で素晴しい会社だと思います。
『結』が年末に大好評です。
皆に愛される商品となって、今年も良いお仕事でしたね。
携わらせていただけたことに感謝です。


「貴方にとって」・・・そうですね。時どき本当の意味での自分にとってを自分は解ってるんだろうか〜???と迷うことあります
本当の自分にとって・・って難しい〜〜〜(> <;)
社長のブログ読むとますます奥が深そ〜〜〜

タッキー様。
社長は筆を持つと“仙人バージョン”になるのです。
でも字を書いた後は、“へナ足浴用”とかいてある桶に墨がそのままだったり、筆が流しにそのままだったり、、子どものお習字教室かい!?というカンジ。
タロジロ、、、間違いました、タロジミとの対面お蔭様で、かないました〜。ありがとうございます。ヤモリ亭、楽しかったです〜。しんちゃんサイコ―。

こういう達人系には
全部何もかもきっちり自分でやってしまうタイプと
心優しい優秀な人々に見守られていっぱい助けてもらえるタイプと
いらっしゃる気がする。
宮下社長は、後者かと思う。
まほろばさんを見ているとわかる。
宮下社長はいろいろなことがおできになる、
そして息つく間もないほどお忙しい。


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