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2006年12月21日

●続・京沢庵

小さい頃、
我が家というより
北国の何処の家庭でも
来客のお茶請けに
氷がバリバリ張った
どんぶり一杯の大根の切り漬けを
馳走したものだった。

だから、今でも私は
漬物好きで、
とにかく人の何倍も食べて
一皿平らげてしまう。
お蔭で、春には
塩分過多で、甚だ怒りっぽくなる。

北海道の大雑把な漬け方は、
それはそれなりに、風土に合った
季節感と食感がもたらせたワザであろう。

しかし、京都地方のスグキなどの
念入りな手間のかかった
漬け方には驚嘆したと、
八百屋の大先輩が語っていたのを思い出す。

所変われば、品変わるとは、
まこと名言で、
今回、THDの佐野君に
沢庵漬けの方法を聞かれた時、
やはり、関西の漬け方を
当地の方に聞くか、調べられた方が
良い事をお伝えした。

後日、2,3週間干し過ぎて
水が上がらなかった、との
報告を受けた時、
ああ、失敗だったかな、
と思った。

しかし、先日の報告で
見事、大成功の様子に
胸をなで下ろした。

私の今までの経験から、
物事には定型というものがなく、
とにかく自分で何でもやってみる、
といった精神が一番大事なことのように思う。

自分の手で、目で、頭で、感性で、
とにかく経験する。
これが意外な発見をもたらす。

エリクサーの製作もそうだった。
むしろ、何にも経験も知識もないからこそ、
自由な発想と結果が生まれる。

これが、
創造の歓びでもある。

知識を求め、人から学んでから、でなく、
何事も、恐れず、先ず、
そのものを、その手でつかむ!
という一歩が
全てのような気がする。

今回の佐野君の経験は、
まさに、それではなかろうか。

それに到った理屈は
後から、幾らでも付いてくるし、付けられる。

しかし、
それを、誰よりも先に経験したことは
何にも益して、得がたい宝なのだ。
これが人生の自信に繋がる。

人は、
経験した事の範囲でしか、
夢がイメージ出来ないからだ。


今日、私宅のベランダに
漬け忘れた
あの干し大根の
枯葉の中から、
青々とした葉が
育っていたのだ。

零下の中、この雪の中を。

これも、常識を覆す発見だ。
それは、先ず干したという
経験があったからだと言える。

干し大根 青葉.jpg

コメント

「知識を求め、人から学んでからでなく、何事も、恐れず、先ず、そのものを、その手でつかむ!という一歩が全て」「漬け忘れたあの干大根の枯葉の中から青々とした葉」ですか。まるでこれからの時代の変化を象徴しているような言葉ですね。いつも楽しいお話をありがとうございます。

私はよく、人が想像もしないような失敗をしでかしてしまいます。そして自己嫌悪に陥るのですが・・・しかし、「失敗した」 ということはまずその前に「行動した!」ということですよね?やってみなければ失敗すらできなかったんだな まず行動できた自分ってすごいな そう考えられるようになりました!

>物事には定型というものがなく、
とにかく自分で何でもやってみる、
といった精神が一番大事なことのように思う。

本当にそう思います。
それが創造を生み出す始まりのようにも思います。
既成概念を持たず、無の状態で体験する。
そこから全ては始まるような気がいたします。

大根もそうだったなんて!!
なんでもそうなんだと驚きです!

いつもいつも楽しいお話をありがとうございます(*^_^*)

追伸

社長が「上手だね〜」と言って下さったので(笑)JCOMのTVはもう少ししてみることにします・・・^_^;

人生に失敗はない。
あるのは成功だけでしょう。
失敗は「失敗という名の成功のスタート」
なのです。
何でも、在ること、為すことが
大切なのでしょう。
今日もトライ!!

森先生もそう思われますか。
先生の、お花の独創性は、同じ思いから来ているんですね。
嬉しく思います。

皆さんにご紹介します。
森先生のHaruのHPをのぞかれてください。
素敵な記事が満載ですよ。
http://harufds.hp.infoseek.co.jp/index2.html

まほろばでの来年の
「フラワーサークル」が
1月16日(火)に
行われます。
是非一度、ご参加ください。

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