« これは、旨い!万能調味料「塩麹」! | メイン | 「やんじー市」大盛況!!! »

2011年05月28日

●高田さんと菜花

高田さん1.jpg

先々月、ひょこり高田博さんが、店にいらっしゃった。
15年ぶりだろうか。
お会いしてから30年にもなる。
高田さんなしには、まほろばはなかった大恩人なのだ。

なえぎ.jpg

右も左も分からず、前も後ろも見えない頃、
市場に通うキッカケを作って下さったのが高田さんだった。
入場の保証人になって下さったのだ。
何処の馬の骨だか分からない私達を推薦して下さったご恩は返し難い。

高田さん2.jpg

色々と八百屋のいろはを教えて下さり、
そのご夫婦の優しさに、スッカリ甘えて、今日まで来ることが出来た。
既に、第一線を離れ、悠々自適のお年なのだが、
畑を手伝いたいと申し出てくださり、大いに助かって、本当に有り難いところなのだ。

元より、農家の出で、親戚の方が、今も砂川でJAS有機で栽培されている。
まほろばにも、旬の頃、時々入荷するミニトマトがそれである。
改めて、無農薬で栽培するとは、こんに手間のかかることか、と感嘆せられていた。
ご本人も、暖かい陽光と爽やかな風に身を任せて働けることに、しごく満足そうだった。

末永く、お願いしたく、これからも人手不足の農園を手伝ってくださいます事を・・。

なばな 111.jpg

今、「菜花」の季節!!
この期を逃して、後先に訪れない。
それは、栽培にして栽培でないからだ。
いわば、待ちの植物。

暮れの採り残した白菜や小松菜などの十字架野菜が、
長く雪の下でじっと耐えながら、春日を待ちに待って、
芽を出し、茎を伸ばし、花を咲かせたイノチの証なのだ。
寒さの冬を越した、その忍耐力は、人の内に入って
イノチの扉を叩くのだ。

なばな 222.jpg

私は、これを野菜の王者と思っている。
これを頂きながら、冬場に体内に溜まった毒気を綺麗に洗い濯ぐとよい。
力強く、味わい深く、そして爽やかさ。
こんな天上よりの贈り物を戴けるなんて、ありがたい!

すでに、菜の花畑もあざやかに咲きそろい、
あと僅かに残された菜花。
種を残そうとする、そのエネルギーの極まった所を頂戴して、
心身の禊としたい。

のうえん 555.jpg

コメントする