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2009年11月30日

●「へうげみそ」誕生!!!

へうげみそ 2 シール.jpg

「へうげみそ」颯爽と登場!
読めるでしょうか?
発音は「ひょうげみそ」と呼びます。
その謂れは、後半に記します。

大好評だった「弩(ど)みそ」の普及版。
先年、まほろば自然農園で栽培した数種の豆、
だだ茶豆、くらかけ大豆、青大豆、大豆で
仕込んだ味噌が大ブレークしました。

へうげみそ 1 写真.jpg
(「へうげみそ」700g ¥980)

それに気を良くして通年販売するには、数量が不足。
そこで、剣淵の池田さんと余市の寺井さんに栽培依頼。
茶豆、雪ほまれ、くらかけ大豆、青大豆の有機4種。
そして北竜の黄倉さんの有機米の麹。

これを「三重麹味噌」の蔵元、喜助さんに製造依頼。
有機米麹を同じく3倍にしての仕込み。
さらに、エリクサー浄活水器を持ち込んで、水からこだわる!!
そしてとどめは、贅沢に究極の「七五三塩」。

へうげみそ 3 シール.jpg

舐めてビックリ!すすってドッキリ!
これはスゴイ!これは絶品!!
こんな旨い味噌、食ったことがない!!
(恥ずかしくも、自画自賛、自己陶酔状態でした!!!)

太虚先生 茶碗.jpg

何時ぞや、近所で北海道書道の大御所・山田太虚先生のお宅にお邪魔した時、
奥様からお茶碗を拝見し、一服頂戴しました。
それが桃山時代の織部焼でした。
その歪(いびつ)ながら、そのどっしりして動かざる説得力に唸りました。

聞く所によると、岐阜の骨董屋で目敏く飛び込んで来たのが、
この古織部の茶碗。
云百万?したかもしれないこの逸品をお二人して躊躇なく購入されたとか。
長年日々、美観を練磨されていらっしゃるその眼には狂いなく、正に本物。

太虚先生 茶碗 3織部 横.jpg

利休亡き後、その系統を継いだ大名・古田織部。
しかし、祖の侘び寂びに逡巡することなく、独自の眼力で破綻の美学を創出した。
それは単なる思い付きではなく、信長・秀吉・家康の凄まじい攻防の火中に身を置き、
日々戦国の生き死にの狭間で、自己を鍛錬していった武将であるが故の骨太と数奇。

利休の静と秀吉の動を二つながら抱え持ち、しかも両人に重用されるべき器と愛嬌。
このすっ飛んだ性情、図太い心根、俗念あるが如く大した目利き。
この混沌とした織部を、見事写し取った焼きが、言わずと知れた織部焼なのだ。
稚拙のようだが稚拙でない、手にとってみて、初めて了解するその計算し尽された造形。

この世渡り上手は、当時の世ばかりか、遂に400年もの日本を魅了し続けたのだ。
大したものだ。
高麗李朝、あるいは楽・萩を向こうに回して、
この狂気の武人は、とうとう一つの芸域の頂を極めた。

古田織部 像.jpg

この織部を「へうげもの」と称した。
つまり「ひょうげたもの」、それは「ふざけている」「おどけている」の意。
「へうげる」は「剽げる」と記す。
境は「飄逸」となり、意は芭蕉の「軽み」に連なる。

何事をも取り込んだ、「剽げた味噌」のつもりが、飛んだ味噌になった。
名を付けるならこれしかなかった。
「へうげみそ」。
奇想天外な発想から、長く愛される味噌にならん事を望むや切なり。

(来春、蔵元取材の記事を出す予定です)

コメント

まいどです。

「あほキャラ」といい、今回の「へうげみそ」もそのネーミングにぐっと惹きつけられますね。

小学生の頃に母親が陶芸をしていた関係でいつからか私も器を見るのが好きなのですが、1枚目の茶碗は非常に手に馴染みそうだし、2枚目の黒の茶碗の形が凄いですね。

歴史上の有名人が手にとったであろう茶碗でお茶を飲む。こんな粋なことはない!ですね。

「自然医学」11月号に井戸茶碗の事について書きました。お読み下さい。
もし、そちらになければお送り致しますので、お申し出下さい。
それにしても、橋本さんが渋好みとは知りませんでした。
次回、それで盛り上がりましょう。

 あけまして おめでとうございます お正月も5日目 昨晩 ご馳走にも飽きたし・・・と簡単なサラダでワインを少々・・  〆に残り御飯でおむすびにしてトースターで焼きへうげみそを塗ってこんがり焼きぱくついたところ なんとそのおいしさ! 皆様 ぜひともお試しください
今日もお昼は またもや へうげむすびとあいなりました しばらくは 定番となりそうです

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