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2009年08月26日

●鳥本さんの奇跡

鳥本ご夫妻 3.jpg

鳥本さんとのご縁は、もう23年以上前にも溯るだろうか。
まだ厚別店が開店したばかりで、人手が無く、私が配達をしていた頃だった。
その日は、前も見えぬ猛吹雪で、鳥本さん宅に到着したのが、
9時か10時過ぎではなかっただろうか。
その時、逸子さんにお会いして感じた何かが後々まで残り、
その記憶は、何故か今なお焼き付いていた。

そして、それから23年ほど経って、この20日の私の誕生日を選んで、
わざわざ神戸から、来店されたのだった。

それは、奇跡だった!!
何故か?
鳥本さんの奥様は、死の淵から生還されたからだ。
医者から、絶望の宣告を下され、二度と自分の足で、
この地に立てないはずだった。

十年ほど前、転居した広島で、鳥本さんは交通事故で脳挫傷となった。
みるみる膨らむ脳圧に医師は、
開頭手術の承諾を、ご主人に迫った。
死線を彷徨う奥様を前に、何故か冷静になって、その理由を迫った。

その不思議な霊気に、医師はたじろぎ、
これも何故だか、手術を断念したのだった。
実は、その一瞬の判断と言うか、間合いに、
何かが起きた、何かが降った。

これが生死の分かれ道だった。
同室の同じ脳挫傷の患者は手術を受けて、皆意識不明で戻らなかった。
その医師は、後日、
「体は、触らないに越したことはない」と述懐した。

メスを入れることで後遺症、副作用に泣く悲劇が多いのだ。
切除し、薬剤を入れることで、何もしないより短命に終ることがいかに多いか。
出来うれば、自己の内部から発現する治癒力を喚起する方法が望ましい。
それには食事法や自然治療もあろう。
しかし、それ以上に大事なのは、本人の信じる力と、
誰か周りに無償の愛を注ぐ人がいることではなかろうか。

奇跡的な回復後、鳥本さんは、一途にまほろばに意識を向けてくださった。
注文の食べ物の事々、エリクサーや結や諸々の事が、関心の的だった。
まほろばの従業員との会話やFAXでの遣り取り。

正直、私は、完全に連絡が絶たれた時は復活を絶望した。
だが、それは信じ難いが、甦ったのだ、完全に。
それも、前以上に復調して。
人格も一変して、心身ともに見違えたのには、
従業員一同、驚きの余り、声が出なかった。

以前の鳥本さんでなかった。
本当に円満になられた穏やかな表情。
しかも、頭脳は前以上に冴え渡り、
人の誕生日、電話番号など、一度聞くと二度と忘れない、
すごい記憶力を有してしまったのだ。

鳥本ご夫妻 2.jpg
(大橋店長や島田編集長のアドバイスや経理の斉藤さんとの電話での会話、
発送の小田島さんの荷造りも心の支えとなった)

そして、最後に何より感動したのは、
ご主人の奥様への愛情だった。
それは、無償の愛、待ちの愛情だった。
大きく受け入れる、何時までも待ち続ける、
それは親の子供への愛にも似ている。

入院してから、3ヶ月一日も休まず、
会社の行き帰りの朝と夕方、病室を訪ねた。
それも10分ほど、取り止めの無い会話をして去るのみだった。
それが、どれほど心の支えとなったか。

奥様のわがままを言うがまま、受け入れた。
兎に角、受け入れた。
そして、日に日に、見る見る好転して行ったのだ。
私は、これほどまでに人は変われるものか、と目を疑った。

身近で、これほどの人となりに感動したことも少ない。
鳥本さんの生命力もさることながら、
ご主人の忍耐力とその悟りに感銘したのだ。

私は、これまでの経緯を是非、文章にして戴くことを願った。
12月に、エリクサーブックレットに加えて、
皆さんに是非読んで頂きたいと思った。
幸いご主人に快諾して戴き、
年末までに発刊したい考えている。

鳥本ご夫妻 1.jpg
(スヌーピーが大好きな逸子さんと、スヌーピーに似ているご主人)

コメント

ほんとに奇跡ですね。
脳挫傷になると頭蓋骨骨折や脳内出血など併発しやすくなるといいますね。

日常生活に回復されるなんて、やはり旦那様の献身的な姿がとてつもなく大きんでしょうね。身近にその様な方がいるなんて感動します。

自分も「かわ結」にあやかって婚活がんばりますw

鳥本さんも、まほろばグッズ大好き人間で、
とにかく信じて疑わない!!!
この一途な信念が、天に通じるのでしょうね。
学びたいと思いました。

「結」は、その奇跡を引き出すグッズです。

しかし、それ以上に大事なのは、本人の信じる力と、
誰か周りに無償の愛を注ぐ人がいることではなかろうか。

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私には、完治困難なPTSDの症状があります。
でも、まさにこの言葉にあるような人たちに出会い、生きていることに感謝しながら、日々を暮らしています。
無償の愛を体感することによって、自分の中にも、無償の愛があることに、気付いたのです。そしてそれが、自分を人を信じること愛することにつながったのです。

その誰かは、家族、友人、恋人、師、仲間などすべての人の中にいるのです。
心のずっと奥にある生きたいという思いに寄り添えば、そういう出会いは必ずあると思いました。

ちょうど今の自分の心境と重なるものがあり、涙しながら、コメントしました。

勇気をもらいました。ありがとうございます。

こんばんは  先日思うところがあって 可愛結を求めました 袋を開けてあの小さな木の玉を手に取ったとたん じょわっと涙が出てしまいました 自分でもびっくりしました 今日は何となく胸の辺りが力ない感じだったので 手のひらに包んでいましたら 落ち着いたようです 不思議です 普段はスピーカーの上に小さな花と一緒に飾っています 可愛い姿を見ているだけで安らぎます ありがとうございます

じょわっとですか。
すごいことですね。
そんな感応する時と場と人がいるんですね。
真理の形には、情に訴えるものが潜んでいるんでしょう。
真善美は常に一体なんだと思います。
改めて、感想文を戴けたら有り難いです。
お寄り下さい。

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