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2009年04月09日

●小・少・軽・短の美

スズキ 会長 1.jpg

「小・少・軽・短・美」
先日のTVで、スズキの鈴木修会長兼社長が、こう話を切り出された。
より小さく、少なく、軽く、短い、車への探求が美となった。

軒並み、この100年に一度の大不況の嵐であえぎ、トヨタ・ホンダが転落する中で、
今もフル操業して、国内の自動車販売台数で5年連続ナンバーワンを獲得。
今期670億円の黒字を叩き出し、売上高3兆円、国内2位の自動車販売台数を誇っている。

79年に完成した軽自動車「アルト」。
型から素材まで、すべてを軽減して、
最小必要性のみを追求した激安カー。
それは、現代のエコの先読みだったのか、
燃費も経費も切り詰めるだけ切り詰めて、
多くの人の心と懐を掴み、
累計477万台を販売する大ヒットとなった。

スズキ 会長 3.jpg

これを、世界は放って置かなかった。
ことに発展途上のインドは、車の2台に1台はスズキ。
世界的な自動車不況の中、
1月・2月の新車販売台数は、過去最高を更新した。

「ゼネラル・モーターズが鯨で、うちがメダカ?
いやうちはメダカじゃなくて蚊ですよ。
だってメダカは鯨にのみ込まれてしまうが、
蚊であれば空高く舞い上がることができるのでのみ込まれない。」

鈴木会長は、何時も変わらぬ徹底した現場主義、現実主義を貫く。
勘ピューターで経営判断、現場指示、そして3分とかからぬ体制立て直し。
今も、大きくても『浜松の中小企業』であり続け、
『非大手、非都会の田舎企業』に徹して来た。

「かつては十年ひと昔といったが、今は一年ひと昔。
十年先のことを考えるなんて昔で言えば百年先を考えるようなもの。
会社のあるべき姿を描くと現実から大きくかい離する。
最小限、何を今なすべきかを考えていくことだ。」

背広を着てオーナー室に居ず、作業服を着て工場を回る。
その現場から世間が伺える、庶民が見える。
そこから滲み出た哲学、それが
「小・少・軽・短・美」だった。

打たれ強さ、地に這えずり回る渋とさ。
「小国寡(少)民」にも、
何処までも生き残る逞しさがある。

スズキ 会長 2.jpg

コメント

すっかりご無沙汰しております。
突然ですが先日北海道新聞に南さんの記事か掲載されておりました。社長のブログにも何かコメント有るのかなと思っておりました。
無農薬のお米作りはさぞかし大変な事と思います。私は今、新しい環境の中プラス思考で
別の考え方と上手な人間関係を持てるように
修行中です。

すっかりご無沙汰しております。
うちの亭主にも是非読ませたいと思いました。
昨日野幌森林公園を訪れました。
水芭蕉はまだこれから。。。あと10日以内でしょうか。
ふきのとうは元気に顔をだしていました。
葉っぱのない樹木の森は暖かな陽射しにみちていました。  ご活躍を期待してます!

クジラと蚊の一節、一般市場と自然食市場もそれと似ているのですかね。
私も勘ピュ―タ―を身につけれる様日々判断力を磨いていきたいと思います。

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