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2008年11月14日

●経営承継

先日、知人のスーパーが連鎖倒産で五店舗が市内から姿を消した。
私が、この商売を始めた頃、彼は隆盛を極め、飛ぶ鳥落とすが如き勢いであった。
店をどんどん拡張し、地の利を得た一等地で花々しく邁進していた。

まさに寝耳に水のような報せに、いよいよ経済崩壊到来の実感を強くした。
ここ数日、報道される各企業の赤字決算・大幅減益の報告がおびただしい。
この年末年始の倒産件数の発表は、おそらく驚異的数字を示すだろう。

一昨日、たまたま当社の会計事務所TKCで、「経営承継」についての講演会があり、参加した。
日本には長寿企業として、老舗が
500年以上      34社
200年以上   1,241社
100年以上  20,304社
も、あるという。驚くべきことだ。
主に、酒造・和菓子・製造業など伝統産業が多くを占めるらしい。

寺田本家.jpg
(寺田本家さんは330年の伝統を保たれている。素晴らしいことだ)

100年以上の歴史を持つ「長寿企業」に見る共通点は、
@ 「企業理念」「のれん」は変えていない。
A 「事業内容」「販売方法」「顧客」等は変えている。

つまり、変るものと変らざるものが融合していること。
まさに、芭蕉翁が説く「不易流行」である。

求心力としての家訓を軸として、理念の継承。これは守り。
遠心力としての不断の経営革新(イノベーション)実行。これは攻め。
この守攻の双力がダイナミックに動き、深化し、展開すること。
コマのようにバランスが取れて、何時までもぶれずに倒れない。

そして、もっとも肝要なことが、
「利益や売り上げは、理念を実現するための手段である」という事。
ここが、企業の最も見失ないがちな所だ。
手段が目的になってはいまいか。

そして、さらに、
「いのち」を扱っていること、
時空を大観すること、
を加えたら、どうであろう。

「まほろば」というのれんと、
「小国寡民」という理念哲学を、
未来に向けて貫いて行きたいものだ。

コメント

おばあちゃんの 買い物した まほろばで

わたしも 「なんたらきらりん」買いました
 
  と 孫が 作文かくといいなぁ。。。

おばあちゃんの 買い物した まほろばで

わたしも 「なんたらきらりん」買いました
 
  と 孫が 作文かくといいなぁ。。。

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