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2008年02月10日

●餃子騒動

ヤマヒサ 1.jpg

今回、再び再仕込み醤油「古醤(ふるびしほ)」の
製造依頼に小豆島のヤマヒサさんを訪れた。

時に、餃子問題で世の中、かまびすしい時でもあり、
今なお原因究明に日中間の遣り取りが、きな臭い。

異常なほどの中国製品に対する国民の拒否反応。
それを煽り立てるマスコミ。

国内食料自給率を高めるための警鐘乱打と捉えるには
絶好の機会でもあり、
安かろう悪かろうの消費傾向に釘を刺すには、
又とない気づきの時でもある。

しかし、である。
この日中の行き違いの感情をそのままにしておくのは、
後々、悔いを残すことにもなる。
それが、何故かは、この後の結論にある。

そもそも、そんなに中国製品は並べて劣悪なのだろうか。
実は、「古醤」の材料の半分は中国大豆・小麦である。
しかし、それはトリプル認証なる
世界レベルのオーガニック作物で、日本では、
この厳しいレベルに達したものは見当たらない。

国内の有機と言っても、
使って良い農薬があることはご存知だろう。
しかし、日本有機では、世界に通用しないのだ。
つまり、海外には出せない。

トリプルとは、
アメリカのOCIA、
ECのエコ・サート、
日本のJONAの三つ巴で認証を取得した
徹底的に栽培・流通管理が厳しい中を
掻い潜って来た至高の安全性を誇るものだ。
しかも、それが中国産なのだ。

中国といって十把一絡げには見て侮れない。
およそ、今まほろばで置いている中国製品は、
ポジィテブ・リスト農薬150を越えたレベルの高いもので、
もし今そのレベルで国内産の作物をチェックしたら、
ほとんどが外れるのではなかろうか。
さらに、中には800もの農薬検査をクリアしたツワモノの緑豆などがある。

中国は懐の深い大国であることを忘れてはならない。
善悪両端が、何れも抜きんでて出来うる歴史の国である。

ヤマヒサ 2.jpg

情報に左右され、本質を見失ってはいけない。
だからと言って、安全な外国産のみに靡くのでもない。
今の自給率では、双方のバランスが必要で、
高い見識の眼をもって、取捨選択する要がある。

世の中、表があれば、裏がある。
世界情勢のほとんどが皮相的な情報操作で
動かされている。
肝心なことは、知らされてない。

「民は寄らしむべし、知らしむベからず」
とは、古代中国の宰相たる者の心得であって、
これは、国を統治する者の常道でもあった。

今も、裏の世界で暗躍している者がいるのかもしれない。
昨年、ある知り合いの方が、
とあるブログを紹介して下さった。

それは、驚愕の内容で、
俄かには、信じ難いが、
その内容の具体的なること微に至り、細に亘り、
書き連ねてあった。
餃子騒動の内側も記されてある。

こういうことが実際行われているのかもしれない。
しかし、また、それに悩まされたら、
暗澹たる世界の将来しかない。
ただ、今を、自分を、生きるしかない。
それで充分な気がする。


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