2009年04月23日

●岡潔先生 NHKアーカイブス

先日、NHKの「あの人に会いたい」で、
数学者の岡潔先生の放映があった。
youtubeで画像をアップしたかったが、叶わなかった。
しかし、ミク友のsuppy氏の撮影で事成り、
この場を借りて、お礼を述べたい。

あれから40年ぶり、
私が、お会いしていた20歳前後の5年間は、
先生の最晩年で、画像は比較的お若い頃だっただろうと思われる。
懐かしいそのお声に、我が青春が一遍に甦ったようだ。

その頃、東京周辺の講演会は悉く参加して、
録音もかなりしていたが、
残念ながら、今はすべて散逸して手元にない。

ご自宅にも度々お邪魔した。
飄々としたこの澄み切った高音に、魅せられたものだった。
そして、じーっと相手の眼を見据える目の奥の深さは、
「古の哲人とは、かくの如きか」と、
彷彿とさせるものだった。

あれ以後、あのような世紀の大天才は、
現れていないのではなかろうか。
情緒と言われなくなって時既に久しい。
物質文明に翻弄され、自分を見失った我々日本人。

「たわけもの!!!」と叱責する声を、
せめて遺本の片々から聴き取りたい。

岡潔 本.jpg
([情緒と日本人」PHP社¥1,000 まほろば扱い)

2009年04月15日

●働き方

稲盛会長 1.jpg

昨朝、新聞記事で京セラの稲盛和夫名誉会長の新刊、
「働き方」を知り、早速購入。
久しぶりに、短いながら読み応えのある、
肚にズシリと来る本に出会ったという感がした。

昨今の「ありがとう」ブームは、誠に良い傾向とは思うものの、
何か地に足の付かない浮遊感が否めないのも正直ある。
それは、現実社会を真っ向から見据える、
自分の置かれている仕事を抜きに、今を語れないと思うからだ。

古いと思われるかも知れないが、仕事に対して
差し迫った、止むに止まれぬ志や没頭が要るような気がする。

仕事に対して、他人事や会社事としない、
自分事として取り組むその凄まじいまでの気魄を、
稲盛氏の青春時代からの今日までの姿勢に学ぶ事が多く、
また反省させられることも限りなかった。

稲盛会長 2.jpg

1、「心を高める」ために働く・・・・・・ど真剣に働く・・・
2、「仕事を好きになる」ように働く・・・・・仕事に恋をする・・・・・
3、「高い目標」を掲げて働く・・・・持てる力をすべて出した時「神が現れる」・・・
4、今日一日を「一生懸命」に働く・・・「もうダメだ」という時が仕事の始まり・・・
5、「完璧主義」で働く・・・最後の「1%の努力」で決まる・・・・
6、「創造的」に働く・・・・あえて「人が通らない道」を歩む・・・・・

これら、言い古された言葉であるが、
稲盛氏の鬼気迫る仕事の鬼になった姿は感動的だ。
目の前の仕事を、兎に角真剣にとことんやり抜く。
他に、解決の道筋がある訳ではない。

同じセラミック造りに没頭する姿勢に、
何か同じような共感を覚えたのだ。
片や、時代の寵児、最先端のファインセラミックス。
片や、時代の落し児、オールドセラミックス。

セラミックスの繫ぎの問題で煩悶していた時、ひょんな事で閃いたのが、
原料とパラフィンワックスを混ぜて成形し、焼成してパラフィンを飛ばす事だ。
これは、私の拙い経験だが、原料に炭の微粉末を混ぜて、
火で焼き、表面積を拡げたアイデイアに似ているな!と思った。

素人の力ー「自由な発想」ができる・・・
ということでは一致していることには驚き、また歓喜した。

無機化学を知らず、経験の全くない田舎の一青年が、どん底の会社に入社。
世界に比類なきセラミックを作るまでになったその経緯は、
全く何にも頼らず、臆せず、独りで悩み苦しみ工夫した結果だったのだ。

最後には、最大手のセラミック会社の社長の問いが面白い、
「我が社は、一流大学の窯業科出の優秀な研究家がいて、
お宅は専門のドクターさえ居ない。
どうして我が社で出来なくて、
あなたに出来るのか?」

その時、氏は気付かれたという。
「創造」というものは、「素人」がするもので、
「専門家」がするものでないことを。

新しいことが出来るのは、何物にもとらわれない自由な発想、
冒険心の強い素人こそがそれが出来る、と説かれる。
経験や前例や常識からは、何も生まれない!と。

この本から、無限の勇気と希望を戴いた。
これからの若き人に、贈りたい!!!

2009年04月14日

●「自然医学」講演会案内

1_r2_c1.gif

来る5月3日(日)に、「国際自然医学会」主催の
講演会が東京「全水道会館」で開かれます。
森下会長の前に、宮下が少しお話させて頂きます。
もしご都合がつきましたら、是非お越し下さいませ。

又、その前日には、東京で「0−1テスト講習会」も
開かれますので、併せて御参加下さいませ。
お待ち申し上げております。
http://www.pinpoint.ne.jp/event/

2009年04月10日

●菜園NOTE

菜園NOTE 3.jpg

この冬、家内は何をして来たかと言えば・・・・・
みなさん、きっと夏場の骨休みをしっかり取っているんだろうなーー
それで、店でも見かけないーーーー
と思っていらっしゃるのでは??

ところが、家で朝から晩まで、
コンピューターと睨(にら)めっこ。
あれほど、機械音痴の彼女を駆り立てるものは?
それは、差し迫った農園計画に他なりません。

ほぼ12月から4月に至るまでの間、
作業工程、計画に、畑の割り振り、種の手配、日程の按配、
人手の効率などなど、考えられるだけ考えて、打ち込む。
その頁数、何百枚。
この膨大な計画案を許に、
如何に効率的に、スムーズに、無駄なく無理なく作業を進めるか。
作物を、より質高く、より量多く、より鮮度良く、生産するか。

慣れない手つきでPCに打ち込む。
またオンボロPCで時々切れる、また最初から打ち込む。
こうして涙の計画書が出来上がる。
今年は、赤字解消を絶対目標としている。

菜園NOTE 1.jpg

以前、故福岡翁とお話した時、
「先生は、土団子を無作為に撒くのですか?」
「いや、誰にでも出来るように見えて、誰にでも出来ないものがある。
それは、雑草の素性を熟知して、何時に蒔けば抑えられるか、
見通せねば、本当は出来ない。
粘土団子は、農業を知り尽くした後に発想されたものだ」

無為の裏には、有為を舐めた経験があり、
神智の陰には、人智を尽くす努力が要る。

細密に事を詰めて、やっと爪の先ほどの成果が現れるのだろう。
この膨大な農業計画の元、爪の先でも、去年より伸びてくれれば、
苦労も報われると言うもの。
天のニコッとした微笑みを、待ちたいものだ。

菜園NOTE 2.jpg
(家庭菜園の農業手帳が出されました。
細かに記録を残しておくと、きっと後々の役に立ちますよ。
まほろば扱い。 ¥1050)

2009年04月09日

●小・少・軽・短の美

スズキ 会長 1.jpg

「小・少・軽・短・美」
先日のTVで、スズキの鈴木修会長兼社長が、こう話を切り出された。
より小さく、少なく、軽く、短い、車への探求が美となった。

軒並み、この100年に一度の大不況の嵐であえぎ、トヨタ・ホンダが転落する中で、
今もフル操業して、国内の自動車販売台数で5年連続ナンバーワンを獲得。
今期670億円の黒字を叩き出し、売上高3兆円、国内2位の自動車販売台数を誇っている。

79年に完成した軽自動車「アルト」。
型から素材まで、すべてを軽減して、
最小必要性のみを追求した激安カー。
それは、現代のエコの先読みだったのか、
燃費も経費も切り詰めるだけ切り詰めて、
多くの人の心と懐を掴み、
累計477万台を販売する大ヒットとなった。

スズキ 会長 3.jpg

これを、世界は放って置かなかった。
ことに発展途上のインドは、車の2台に1台はスズキ。
世界的な自動車不況の中、
1月・2月の新車販売台数は、過去最高を更新した。

「ゼネラル・モーターズが鯨で、うちがメダカ?
いやうちはメダカじゃなくて蚊ですよ。
だってメダカは鯨にのみ込まれてしまうが、
蚊であれば空高く舞い上がることができるのでのみ込まれない。」

鈴木会長は、何時も変わらぬ徹底した現場主義、現実主義を貫く。
勘ピューターで経営判断、現場指示、そして3分とかからぬ体制立て直し。
今も、大きくても『浜松の中小企業』であり続け、
『非大手、非都会の田舎企業』に徹して来た。

「かつては十年ひと昔といったが、今は一年ひと昔。
十年先のことを考えるなんて昔で言えば百年先を考えるようなもの。
会社のあるべき姿を描くと現実から大きくかい離する。
最小限、何を今なすべきかを考えていくことだ。」

背広を着てオーナー室に居ず、作業服を着て工場を回る。
その現場から世間が伺える、庶民が見える。
そこから滲み出た哲学、それが
「小・少・軽・短・美」だった。

打たれ強さ、地に這えずり回る渋とさ。
「小国寡(少)民」にも、
何処までも生き残る逞しさがある。

スズキ 会長 2.jpg

2009年04月08日

●イッテQ/ベッキーinモンゴル

世界の果てまでイッテQ!(ベッキー)1.bmp

この数日、東京で木曽路物産の鹿野社長とご一緒して、
有意義な時間を過ごさせて頂いた。
私も、いろいろな方々とお付き合いさせて戴いたが、
その懐が深いと言うか、底知れないと言うか、
学ぶ所の多い方はそうざらにはいまいと思う。

世間の実学を歩みながら、その理想とする所を
しっかり把握されて、しかもそこに行き着く所が
とにかくスゴイと思うのだが。
その先が、まほろばの先でもあるので、
意見が合い、気も合うのである。

ちなみに、19日(日)の「世界の果てまでイッテQ!」という番組で、
塩の産地、内モンゴルのジランタイやテンゲル砂漠が、
オンエアーされる予定。
ベッキーちゃんのご案内という。

世界の果てまでイッテQ!(ベッキー)2.bmp

日本テレビ
4月19日(日)19時58分〜
「世界の果てまでイッテQ !」

まほろばの「七五三塩」などの母なる里が、そこにあります。
是非ともご覧下さい。

http://www.ntv.co.jp/q/

世界の果てまでイッテQ!(ベッキー).3.bmp
世界の果てまでイッテQ!(ベッキー).4.bmp

2009年04月03日

●ハレの日・三日

ハレの日 2.jpg

いよいよ、今日から「ありがとうの日ー感謝デー」が始まる!!
空は真っ青に晴れ渡り、気持ちいい朝を迎えた。
正に、ハレの日に相応しい特売日和。


感謝デー200903-3.jpg

特価品も盛り沢山!!


モンゴル 小冊子.jpg

「まほろばたより」も盛り沢山!!
「モンゴル食源紀行 V」も発刊・・・・・・・・・

yasai.jpg

農園の野菜も初出荷!!!!!

ハレの日 1.jpg

3日間、ハレバレと行きましょう〜!!