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2008年01月24日

●東京大田市場

次の朝4時から、
札幌卸売市場で有機野菜を卸している米内社長と、
東京大田市場に、視察へ。
何年ぶりであろうか。

東一 1.jpg

「角市」の鈴木社長も、今なお健在で、
有機や特栽の普及振興でご活躍である。

東一 2.jpg

東京では、今や予約相対先取り方式がほとんどで、
夜中の11時から3時までで、ほぼ7割方放出され、
2000tの内、30%の600tが朝セリにかかるだけだ。

言い方は悪いが、残り物で競られていて、
八百屋さんは、その外物で商いしていることになる。
当然、良い物が、選べないのだ。
益々、この格差は広がり、小売業は衰退するばかりだ。
この傾向は全国的で、唯一牙城を守っている札幌も、
年々セリ場は活気がなくなり、ほとんどが相対制度になっている。

一面産地価格主導になって、農家を守る点では良いのかもしれない。
だが、上下する価格変動の市場原理と
そのダイナミズムが失われるのは反面寂しい。

一番問題なのは、大企業優先の力関係で、
個々の小売店の灯が、街から消えて、
街の活力が無くなることで、延いては、
個々人の活力も萎えて行くことでもあろう。

何とか、頑張って北海道の片隅で、その火を消したくないものだ。

東一 3.jpg

ところで、「個性化コーナー」の充実振りには、目を見張った。
築地から来た東一市場の新人・濱口龍子さん。
実際農家に出向いては調査確認を怠らない。
説明を聞いても、実に詳しい。
これは、心強く、嬉しいことだ。
今後もお願いしたい所。

初めて見る「ザーサイ菜」。
ホーレン草で全国優勝した無肥料「ちぢみほうれん草」。
実に旨い「菊みかん」。
無添加の蜂蜜まである。
無添加「あんぽ柿」。二酸化硫黄の燻蒸処理なしは、珍しい。
仕入れたいものが、沢山あって楽しい。

ザーサイ.jpg
ちちみホーレン.jpg
菊みかん.jpg
あんぽ柿.jpg

ミニトマトを日本で初めて栽培し普及した
千葉旭町の石毛襄氏のサンドリップも常連さん。
場内で、電話をかけての新年挨拶。
時々食事相談を受けるなど、
お付き合いも20年にはなるだろうか。

全国の農家の方々、それぞれの個性を発揮し
特性を活かして、こんなに頑張っていらっしゃる。
その声に励まされて、まほろばも前進しよう!

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