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2007年03月23日

●ソワレ・ド・パリ

ワレドパリ.jpg
http://homepage2.nifty.com/soireedeparis/

先日、子供と一緒に「ソワレ・ド・パリ」に行って来た。
オーナーの神山慶子さんに久しぶりに会えた。
かれこれ十年ぶりのこと。

米内社長に連れられ、
有機の街、宮崎県綾町の方々と尋ねたのが初めだった。

その当時からすると、
彼女の歌が格段と深くなったので驚いた。

ぶしつけに、
「どうしてですか、
何かあったのですか?」
と、聞かざるを得なかった。

「歌い続けること、
年輪を重ねることで・・・・・」
と言葉少なげに答えられた。

金子由香利さんは、ご主人を亡くされてから
鬼気迫るほど変身して
その悲しみが、歌に真実を加えた。

しかし、人生の谷底から這い上がるより、
何でもない平坦な道を息長く歩む方が
難しいのかもしれない。

長く歌っていると、
再びと歌い始めた時の心が
呼び戻されるという。

四季が巡るように
人生の四季が幾重にも
重なるのだろうか。

同じ春でも、
こぞの春と異なり、
足元に射す光の
一段と彩りが深くなっている。

その日吹雪の中で、
客は私達だけだった。
しかし、心のあるったけを歌ってくれた
彼女の人生へのひたむきさを思った。

神山慶子 2.jpg


あの富良野塾の倉本聰さんの詞による
『カムバック・フォレスト』のCDを、まほろばでも置いていた。
地球村の北海道代表の木下弘美ちゃんの友達だから、
高木善之さんも訪れたことがあるという。

最後にシャルル・アズナヴールのシャンソン、
『ラ・ボエーム』を熱唱してくださった。

『 モンマルトルの アパルトマンの・・・
あたしを モデルに 愛し合った
あなたと 私の二十歳の頃
・・・・・・・・

ボードレールや、ヴェルレーヌの詩を
読んでいた 愛し合った・・・・・・・

夢を語り、夢をみたの
愛の眠りの 愛し合えば
感じなかった 冬の寒さ・・・・
・・・・・・・・・・・・

ある日のこと 私達の愛の街角
たずねてみた リラも枯れて
アパルトマンの影さえなく
歩きなれた道も消えた
若き日々の靴の音は聞こえなかった

ラ・ボエーム ・・・・
帰らない夢よ
ラ・ボエーム・・・
いちまつの夢よ・・・・   』

切ない若き日の恋の行方を、
子供達は、何と感じて聴いただろうか。

歳を重ねた彼女が歌うと、
唄が一人歩きして
二重(ふたえ)にも三重(みえ)にも意が重なり合って
青春の詩にも、涙が注がれる。

帰路、まだ深々と降り止まぬ
雪の中を肩をすくめながら
そこを後にした。

コメント

何と懐かしい!
忘れていました。
今は亡き友人と行ったものでした。友人が亡くなってからは1度も・・・
シャンソンを聞くというより、さりげないお洒落をした年配方が、ゆっくりと煙草を吸いパイプを煙らせながら粋で、品の有る大人の会話を楽しんでいる姿がたまらなく好きで、大人になったような気がして(実年齢よりかなり精神年齢が低い私・・)素敵に老いるとい事に憧れたものでした。
年を重ねた、人間の重みと心の余裕は、慈愛に満ちていて素敵。
「素敵・すてき・ステキ」
思い出しました。
かつて憧れた老年の事を。
今、私は、主人の母と同居しています。
価値観が違うのでトラブルもありますが。
彼女が「幸せだった」と言って旅立つお手伝いをしているんだと思って生活しています。
毎日最低でも1回は、彼女が素敵な笑顔に成れる事を捜して、話しをしたりして接していると、不愉快な事も不思議と消えてしまいます。
お年寄りの笑顔は、格別です。
子供の笑顔は、勇気と元気を。
老人の笑顔は、ほのぼのとした幸せをプレゼントしてくれます。
ピン・コロ党の皆さん笑顔の素敵な可愛らしい年寄りに成りましょう!

まりこさんのなんと素敵な生き方をしてらっしゃるのかと思いました。
嫁と舅・姑と同居してらっしゃるお嫁さんが、皆このような思い方をしてらしたら、どんなにか素晴らしいことでしょう。

私は実の親子ですが、よく喧嘩をします。でも、確かに実の親子というのは、想いが残ることはありませんが、でも言いたいことをつい、言ってしまうので、傷つけてしまうこともあるかもしれません。でもいつもこのような視点で見てあげられたらいいなと思いました。

<ピン・コロ党立ち上げ>のコメント欄でダイヤを勧めて下さった首藤さんへ


 ダイヤモンドの時間はゆっくり流 れていきます。
 極限のゆっくりさです。
 人が変化を感じることが出来な  いくらいゆっくり流れていきます。
 あのスキマもなく並んだ6角形の 結晶と、
 数学的に計算しつくされた114 面体の中に時間を閉じ込めてい るのでしょうか?


 そんなステキなダイヤを勧めて戴いてありがとうございます。
でも、私はいつも野良着姿で、ダイヤをつけるような洋服もないし、とても私には似合いません。
外出するときに少しオシャレするだけで、何か本来の自分でないようで、肩が張って疲れるようなきがします。
首藤さんのダイヤは、オシャレのためだけにするダイヤではありませんが、私にはまだまだ資格がないように思います。
世の中は色々で、首藤さんのダイヤをつけるために生まれてきたような人もいれば、私のように土に汚れているのが似合っている人もいると思います。

 本当に善意で、科学的にも直感的にも確信に満ちたお言葉だと思うので、お断りしにくいのですが、やはり、私の本性はNOというのです。
首藤さんとは社交ではなく、本性でお付き合いさせて戴きたいので、あえてお断りさせて戴く事に致しました。
 首藤さん、これで本当のお友達になれますか?
 それとも、ガンコで生意気な女になりますか?

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