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2007年01月23日

●エリクサー染め ! ? その1、

アルデバラン ご夫婦.jpg


「苦しゅうないーーー近う、寄れーー」
小さい時見た、病の床に臥せっている
殿様の映画か、歌舞伎か。
その頭に、何やら紫の鉢巻で
上に結び目がある、あれ。

つまり、あれを「病鉢巻」というそうな。
「何でかなーー」と、子供心に不思議に思っていたが、
今回、まほろばで『薬草手染め』の実習と講演会を開くことになって、
あれは、薬草の効用かと、遅まきながら気付いた次第。

紫根の紫は、高貴な色で、
邪気を払い、抗炎症、解熱解毒の効果があるとか。
なるほど、古代中国では「握薬」といって、
薬を手に握るだけで薬効が体を巡るという療法があった。

それを考えれば、皮膚に紫根を付けているのは、
飲んでいるのと同じ処方か。
成程、合点(なるほど、がってん)!!

ちなみに、握薬の時、
握る手、これを昔から「掌」、たなごころと言った。
この掌の中心に「労宮」というツボがある。
このツボが物の気を吸う穴で、
ここから全身に巡る。

また、気功や手かざしなどの
ハンドパワーもここから
出るらしい。

労宮.jpg(労宮)


0−1テストも
精度を高める時、
直に物を握るのは、その物の情報量を
より多く感知するためだろう。

今回、わざわざ岡山の笠岡より、
アルデバランの中村俊一・由産ご夫妻が
お越しになっての講演実習会。

その時、改めて草木絹に触れ、
そのたおやかな肌触りに、静かな感銘があった。
日常の手にする物々の、何とがさつで
荒々しいことか。

微細で繊細な事々、物々、人々・・・が少なくなった。
取り巻く波動が、いかに粗雑な中で
暮らしているのか、と思い知らされる。

そういえば、耳に入ってくる世の中のニュース、
総じて暗く、心を荒立てることばかりだ。
当然、肢体の感受性は鈍感に。
パソコンばかり打つ指に、
織り成す四季の風を感ずることは
出来なくなって来ている。

身にまとう衣が、
自然の息吹を取り戻すきっかけになろうとは・・・・、
今回の体験は貴重なものだった。

次回は、実習での出来事を。

アルデバラン 布2.jpg


続く

コメント

次に会ったとき、社長が鉢巻してたらどうしよう・・・・。

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