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まほろばだより−トピックス−
 
   

 この冬、岩見沢市周辺は記録的な大雪に見舞われました。

石狩湾から流れ込み空知地方に向かう筋状の雪雲は、石狩地方の北部を通過し、この地に住まうようになって一番の大雪になりました。

 日に日に降り積もる雪。
一月中旬には遂に、三角屋根からの落雪が軒まで届いてしまい、一階部分はもうすっかり雪のかまくらに包まれてしまいました。
玄関先の両側に堆く積み上げられた雪山は城壁のようで、
高く白い壁に挟まれてせっせと雪かきをしながら、
日毎、豪雪の各地のこと、夏の紀伊半島の大雨のこと、
そして海からのあの大きな波の壁のことを想いました。

         *


 アイヌ語よりの地名が多い北海道にて、この町は和名の謂われーと耳にしつつ、三歳から六年の間、母の生まれ育った町でもある岩見沢にて過ごしました。
転勤族でした故に、生まれてから三番目の町でした。
 町の名の由縁には、こう記されています。


   



 

 
   

 

 この町にて五歳の頃のこと。

兄が中学生となり訪ねた東光中学校の学校祭にて、初めてフォークダンスに出合いました。

皆が手を繋ぎ合い、体育館いっぱいに広がった大きな環。上級生のお兄さんお姉さんたちに招き入れられて、左右の手をしっかりと握られた身は何度も宙を舞い、すこし不思議な歌詞と異国の情緒漂う曲に心を合わせ、見よう見まねで一心に踊りました。

それから後、踊る機会がある毎に必ず思い出された、あの時ほど楽しいフォークダンスのひとときに以後巡り合うことのないように感じられる、印象深い出来事でした。

 

 



 

 

 フォークダンス「マイム マイム」のマイムとは、ヘブライ語で「水」の意。

言を預かりし者、イザヤの書12章3節
「あなたたちは喜びの内に、救いの泉から水を汲む」
がそのまま歌となったものであること知ったのは、
それから随分後の大人になってからのことです。

そして今は、古のこの言に、『母なる水』の情景が深奥に重なります。



 

 

 



 

 

 

 

 

 この冬、皆さまのもとに届けられた手紙には、どのような言が綴られていたのでしょう。

四月の三巡目の週、遅い雪解けの始まった近くの田圃には何時ものように北へ帰る白鳥たちが姿を現し始め、この時季、屋根の上を渡る白鳥たちの声に目を覚ます白く幻想的な霧の朝が続きました。

足を踏み入れた水源の地には、木道を浸すほどに豊かな水が流れ、すこし辿々しく微笑ましい鶯の初鳴き「ぐぜり鳴き」
が聞こえます。
いち早く目を覚ました水芭蕉が一つ二つ、鳥の声かと聞き戸惑いながら尋ねた先の水の溜まりには、数知れない蛙たちが鳴き合い犇めき合い、新しい命を生み出さんとしていました。

山のように届けられた―手紙―は、四巡目の週に見る見る解け出し、土の内に深く沁み入りつつ、四月と共に目の前から姿を消して行きました。



 

 




 
 

 

 


 

 

 

 

 

 


 

 

 



 

 

北の地は、息吹の春をむかえています。


   
 


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