芸術の秋にふさわしく、10月はイベント目白押し。15日、モエレ沼ガラスのピラミッドで開催された、「山根麻衣さんコンサート」（まほろばも協賛）を皮切りに、21日（土）にはまほろば本店にて、「しんやえりかさんによるお絵かきイベント」、その日の夜には、「正木高志＆チコさんのトーク＆コンサート」、そして、翌週28日（土）には「牧野持侑（じゅん）さんによるクリスタルボウルの演奏会」と、豪華ゲストによるイベントが続きました。まほろばで開催された三つのイベントを、ダイジェストでご報告させていただきますね。

　お絵かきなんてしばらくやっていない方も多いようで、童心に返るひとときそのものが癒しなのかもしれませんね。みんな思い思いに筆を入れた大きな一枚の絵はいま、2F多目的室に展示中です。

　11月11日にも、ものがたりをつくるイベントがありますので、興味のある方はぜひご来場ください。お問い合わせはしんやさんまで。TEL：080-6092-3730 　

　なお、「結」のしおりの英訳は、彼女と世界的平和活動家アンソニーブラウン氏の手による名訳で、ご希望の方にはお分けいたします。

　続いて、その日の夜に行われた正木さんのトーク＆コンサートの様子を･･･。　正木さんといえば、まほろばでは10数年来アンナプルナの自然緑茶でおなじみですね。奥様のご病気を機に、裏山に木を植えるようになったその後を、素朴で生命観あふれる歌と一緒に語ってくださいました。

　若い頃からインドに入りびたってヴェータンダ哲学を学び、アメリカのモンタナ州立大学で環境倫理学の教鞭もとった正木さんですが、近頃は日本の神様にご縁ができたようで、日本各地の神社へ参拝がてら鎮守の森に出会う機会が多くなったそうです。しかし、そこで目にしたのは、どこもかしこも環境問題の山でした。

　そんな中、「サルタヒコ」という神様の名前を何度か耳にするようになった正木さん。今年の春、伊勢神宮の森に会いに行った帰りの島根で、偶然にも「猿田彦」を祀る神社、「佐太（さだ）神社」に出会います。しかも、なんとそこは猿田彦が生まれた故郷の地でもあったそうなのです。そして、その途中、とんでもないインスピレーションを感じることになったといいます。

　正木さんの紹介で、憲法第九条問題をやさしく解説した本「あなたの平和憲法を知っていますか？（1冊200円）」をまほろばでも取り扱っています。これは、政治・思想等に偏向のない一市民、熊野在住の臨床心理学者でホリスティック治療家でもある中川いちろうさんの綴った文章です。憲法改正が行われると、私たちの子どもたち、孫たちの徴兵制も避けられなくなってきます。今すぐ、一人ひとりが本当にどうなっているのかを知る必要があるようです。（ホームページでも全文を読むことができます。ぜひご覧ください。http://www.earth-citizen.org/または、「平和憲法」「中川いちろう」で検索すると上のほうに出てきます。）

　今回一緒に来店された、CD「倍音浴」のプロデューサー磯田秀人さんによると、不眠やめまいなど様々な治療効果が報告されているそうです。音楽というよりも、高周波の倍音が、ゆがんだ身体を正常な状態に調律する、一種のヒーリングのようなものですね。(磯田さんのホームページは、こちら　http://www.pinpoint.ne.jp/）

　牧野さんによるとクリスタルボウルも進化しており、最近は白水晶だけではなく、アメジストやローズクオーツなどを混ぜた「アルケーミークリスタルボウル」が主流になって、よりエネルギーの高い安定した倍音が出るのだそう。

　さて、いよいよ、地下、無限心庵で個人セッションを終えた後、1Fエリクサーシンクの上に色とりどりの20個ほどのクリスタルボウルを並べ、厳かに演奏が始まりました。牧野さんが奏でる、深くからだの奥を揺さぶるかのようなクリスタルボウルの音色に、皆さんゆったりとリラックスした様子。中には心地よい眠りにつく方も･･･。

　実は磯田さんによると、「倍音浴」のCDを録音する際に牧野さんに依頼したことが一つだけありました。それは、不眠症の貴族のためにバッハが作曲したといわれる「ゴールドベルク変奏曲」の現代版にしてほしい、ということだったそうです。ストレス社会に生きる私たち。深く心地よい眠りを手に入れることは、とても贅沢なことかもしれません。

　ちなみに私もその日の晩は、夢も覚えてないくらいぐっすり眠りました。次の日も少しゆれているような不思議なだるさを感じたのですが、それは湯あたりのように、「音あたり」をしたためらしく、よくあることだそうです。それほど、効果が身体に染み渡っているのでしょう。