まほろばblog

寺田家の本それぞれ

2月 2nd, 2013 at 12:27

寺田家の本

寺田家のみなさんの力作本。

 みな まほろばで取り扱っております。

PHP研究所刊
1,575円最新刊 

斎藤一人『発酵力』微生物に学んだ人生の知恵

23代・寺田啓佐が生前まとめておりました『発酵力』が発売されました。斉藤一人さんと出会い学んだことと、お酒造りを通して見えてきたことを重ね合わせ、イキイキワクワク楽しく発酵する生き方のコツを伝授します。
また、5月の偲ぶ会での一人さんのスピーチが特別未公開CDで付録されています。是非ご一読ください。

 

PHP研究所刊
1,365円(税込)

麹・甘酒・酒粕の発酵ごはん
体の中からぷくぷく発酵してくる寺田本家の発酵ごはんレシピ満載

おいしいのもとは“しっかり発酵”
 24代目当主のパートナー、寺田聡美がいつも家族に作っているレシピをまとめました。葉っぱから根っこまで全部食べられる野菜のおかずが中心の簡単レシピ集です。
米麹・甘酒・酒粕を使って和・洋・中、デザートまでさまざまなレシピをご紹介しています。
 寺田本家のこと・発酵暮らしのこと・発酵場のことなどを寺田優が蔵内の写真とともに綴っています。どうぞお楽しみに。

 

農文協刊
1,260円(税込)

みなみ屋さん 南智美さんのおやつレシピ本 新発売
酒粕おやつ
卵・牛乳・白砂糖を使わなくてもおいしい!

寺田本家蔵人なかじのパートナーでともに「みなみ屋さん」を主催する南智美さんの酒粕を使ったおやつ本ができました。智美さんはパトリシオ・ガルシア・デ・パレデス氏に師事、「クシマクロビォティックアカデミィ」講師でもあります。
 卵も乳製品も白砂糖も使わず、植物性の素材だけで作るローカロリーのおやつ。そこに「酒粕」を加えると、うま味やコク、乳製品のような風味、クリーミーななめらかさが出てもっとおいしくなり、お腹の調子もよくなる!そんな酒粕のよさのつまったおやつレシピです。

PHP刊 1,260円

最新刊 『寺田本家の酒粕レシピ』蔵人なかじの酒粕料理本
蔵人頭でマクロビオティック料理人なかじの酒粕レシピ最新刊が発売されました。目からうろこの新しい酒粕の使い方が66も紹介されています。
蔵人だからこそ知り得た寺田本家の酒粕の美味しさを最大限に生かしたレシピの数々をお試しください。
カバーをはずすともと摺り唄の歌詞がでてきます。

河出書房新社刊 1,575円

『 発 酵 道 』 

寺田啓佐著書  酒蔵の微生物たちが教えてくれた人間の生き方

子供の頃から、「どうして争いがなくならないのだろうか」「争わなくても、生きていくことができないものだろうか」と思ってきた。学生時代には、平和運動や学園闘争にも参加したが、戦争に反対するセクト同士までもが対立し、争ってしまう現実に愕然とした。
どうしてだろう。なぜだろう。人と人が争うことが、不思議でならなかった。「こんなひどい世の中になろうとは、想像もつかなかった」近所に住む老人が嘆く。
テレビは毎日のように凶悪事件を報じ、いじめや暴力、恐喝は、日本中どこででも起こっている。見ず知らずの人への無差別殺人も、あとをたたない。家庭の根幹をなす親子関係もが壊れ、親殺し、子殺しへとエスカレートしてきた。世界中、紛争や飢餓、貧困、病気はやむことがない。自然破壊、環境汚染も加速度的に進んでいる。

老人が言うように、不幸がどんどん広がっている。広がっている不幸は、世界などという外の話ではなかった。私自身、身から出たさびで体を壊し、会社を倒産寸前にしてしまった。
どうしてだろう。なぜだろうとふたたび思うようになった。何か大切なものを見落とし、間違った方向に進んできたのではないだろうか。そう考えたとき、発酵醸造を生業とする私自身の世界を見つめた。発酵醸造という微生物の世界。その世界は、互いに支え合って生きる、相互扶助の力が大きく作用している。微生物の世界は、「愛と調和」で成り立っていた。それを見て、「人間も微生物のように、発酵しながら生きれば、争わなくても生かされる」ことを確信した。
目に見えない小さな生き物である微生物が、自然を学ぶうえで大きな手がかりとなった。微生物の世界は、生き物の世界。生き物の世界は、自然界。そもそも自然というものは、なんだろう。自然の仕組み、働き、力は、どうなっているのだろう。
自然界には法則がある。その法則をきわめようとした近代科学は、逆に自然界そのものから離れていったのではないのか。自然から遠ざかれば遠ざかるほど、不幸や病に近づくことになったのではないか。
その学びを進めるうちに、「発酵」と「腐敗」という二つのファクターが、すべての物事を考えるものさしとなり、自分自身が生きるうえでの指針にもなっていった。やっと見つかった。うれしかった。論語の「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」の心境だ。涙が止まらなかった。
混迷する世を救い、人として進むべき道を明らかにしてくれる鍵が、微生物の暮らし方のなかには、いっぱい隠されていた。人類が本当の平和、健康、幸福を達成する方法も、そこにあるのではないかと思う。
即席の酒造りをやめて自然酒造りに転向し、発芽玄米酒を製造する過程で、目に見えない生命、微生物に出会った。
彼らから学んだたくさんのことを、ここに記そうと思う。微生物の生き方が、この本を手にしてくれた方々のお役に立つことを願って。~「はじめに」より転載

 

 

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