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11月の感謝デーが終わる頃には、
初雪の天気予報になりました。

赤錆びた茜色の夕焼けや、
日毎に赤茶けて落ち葉を増やしていく山々には、
初冬の北海道らしい凛とした厳しさと
寂寥感があります。

これから、長く厳しい冬の始まりです。

農園を騒がせたクマやシカ、
ネズミにとっても、
試練が始まります。




 

   

 

   

農園作業も終盤を迎え、初雪が降るまでには、
花豆やうずら豆のアーチや、
ピーマンの支柱も片付けて、残すは、
大根、白菜、キャベツ(少々)、
青菜類(小松菜、ミズナ、春菊、陸のり、白さい菜)
だけになります。




今日(11月5日)は、
ボランティアの方が二人来て下さり、
主婦パワーでピーマンの解体を手伝ってくれました。

本当に助かっています。

男の人たちには、日当たりをよくする為に、
農場の周りの伸び過ぎた木を切ったり、
枝を払ったりしてもらいました。
伐木作業に経験のある研修社員の池田さんが、
活躍してくれています。




 

 

   

 

   

ハウスのトマトやミニトマトも、
なかなか赤くならなくなり、
時々の出荷になっています。

初雪の前には全摘しなければ、
トマトは、一回凍結が入ると、
大根やキャベツ、白菜、青菜類のように、
また、気温が上がっても、
元通りになってくれません。



トマトやミニトマトは、今、
一年で一番美味しくなっているし、
トマトはまだまだ実が一杯ついているので残念です。

後、種とりした後の、
こぼれダネから発芽したエンダイブの苗を、
もったいないので、
ハウスに移植してみましたが、
今年中に間に合うかどうかといった所です。



 
   

 

   

 

大根、キャベツ、白菜、青菜類は、
根雪になるまでに凍ったり融けたりを
何度も何度も繰り返し、
雪の下に見えなくなってしまう最後の最後まで、
収穫する事が出来ます。

そうなると、朝夕は凍っているので、
収穫出来なくなり、融けるのを待って、
気温の上がる昼間に収穫する事になります。

それから汚い葉っぱを処理したり、
計量したり、
納品書に記帳したりしていると、
夕方出荷になってしまうので、
朝採り野菜をお届けすることが
出来なくなります。

その分、寒さのお蔭で、
味はどんどん甘く美味しくなって行きます。
 
気温が低いと、
野菜の鮮度も下がりにくいので、
美味しく食べて戴けると思います。




 


   

 

   


午後の暖かい時間帯に収穫を始めても、
太陽の光が届かなくなる4時頃になると、
一転、急激に寒く、暗くなり、
収穫している小松菜が、
みるみる内に
パリパリに凍結してしまう光景は鮮烈です。

そこで収穫作業は終わりになります。
凍結したものを無理に収穫すると
葉や茎が折れてしまうからです。

それに、手袋をはめていても、
伝わってくる冷たさが半端でなく、
小松菜も人も限界になります。



凍結しても、凍結しても、
次の日にはまた生き返って、
濡れて青々と、ツヤツヤと太陽に輝く様は、
まさに命の輝きそのもので、
感動で胸が一杯になります。

青菜も人も寒さの中で、
きれいな空気と太陽の光に包まれて、
味わう一瞬の至福感です。
極限に生きる命は切なく感動的です!!


 

   

 

   

年と共に、お客様の漬物大根のご利用が年々減少し、
それと共に、土付き大根よりも、
高くても洗い大根を好まれる方が増えて来ました。

ところが、農園の方は、
大根洗い機はあるものの、
毎日、予約の大根や、
店前の大根を抜いて袋詰めし、
欠品のないようにする為の収穫作業だけで大わらわで、
とてもお客様のご要望にお応えする事が出来ません。

さらに店内で販売する大根や、
卸の大根も収穫しなければいけないので、
余裕がありません。

ボランティアさんにも、
ずいぶんと助けられていますが、
何しろ大根は1万5千本くらいあります。
(残ったものが根雪前に貯蔵に回ります)


 

   

 

   

 

そこで一計、大根洗い機を店前に運び、
セルフサービスでお願いする事になりました。

漬物大根のピークはやや過ぎた感がありますが、
11月中は設置しておく予定ですので、
どうか大勢の方にご利用戴ければ、
嬉しいです。
ご利用は無料です。

大根洗い機は一台しかないので、
西野本店のみで、
厚別店には設置できなくて申し分けありません。
(場所もありません)





 

   

 

 

   

 
何と言っても、
これから一番大変な一大イベントは、
根雪になる直前に畑に残った大根を、
全部抜いて畑に貯蔵する事です。

あまり早く貯蔵し過ぎると、
上に雪が降り積もらないので、
大根が凍ってしまうし、
根雪になると、大根が雪の下になり、
一日中凍ってしまって抜けなくなるし、
そのタイミングが大切なのです。

最良の日は一日しかなく、まだ、
根雪にはならないだろうと思って油断していると、
畑一面雪に覆われて、
2度と融けることなく、
大根も青菜類も雪の下!
という事は、何度もありました。
根雪になる日は毎年違うので、
本当に難しい判断が求められます。

それに、その日が何月何日と決まっていないので、
あらかじめ応援を頼む事も出来ません。




 

   

 

   

 

野生児の福田君が、
第2農場の上の木を伐採している時、
鳥の巣を見つけました。

何の鳥か分からないのですが、
小さな巣なので、
きっと可愛い鳥だと思います。
ところが、よくよく見てみると、
これがびっくり!!

巣の内側は、きゅうりネットのビニールでした。
去年、キュウリの収穫が終わり、
ハウスのアーチ支柱を整理した時、
きゅうりネットを外して、
きゅうりのツルがついたまま、
野外に放置していた時がありました。

でも、あんなに丈夫なビニールのネットを
どうやってカットして運んだのでしょうか?

その疑問もさることながら、付近には、
巣の材料になりそうな枯れ木や枯れ草が一杯あるのに、
何故、わざわざ合成繊維のビニールを
選んだのでしょうか?
しかも、タマゴが一番接触する内側に?

合成繊維の利点と言えば、
丈夫さしかないように思うのですが・・・・・
野生の鳥も人類と同じように
利便性を追求するのでしょうか?

年の瀬に向かって、
なんとなく慌しくなりそうな
予感のする今日この頃、
まほろば農園のお野菜を食べて
健やかにお過ごし下さいませ。





 


2013年11月号

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