まほろばblog

「なぜ日体大は箱根駅伝で優勝できたのか?」

5月 1st, 2013 at 8:51
 渡辺 公二(日本体育大学陸上競技部特別強化委員長)

              『致知』2013年6月号
               特集「一灯照隅」より

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【水野】今年の正月の箱根駅伝は
    日本体育大学が三十年ぶりに総合優勝しましたが、
    お聞きしたところによると、渡辺先生がコーチとして招聘され、
    一年で優勝に導かれたそうですね。
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いま私は七十五歳なんですが、七十過ぎたら
もう指導者をやめるつもりでした。家内からも

「これからは人を育てるより、家で野菜を育てて」と(笑)。

ところが、2012年の箱根駅伝では
日体大が襷を繋ぐことができず、
結局、創部史上最低の十九位に終わったんですよ。

別府監督は私が四十年間監督を務めた
西脇工業高校時代の教え子なんです。

また、日体大は私の母校でもあって、
そんなことから私に指導の話がきました。

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【水野】昨年は襷を繋げず、今年は優勝というのは、
    一体どういう指導をされたのですか。
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いや、大したことは何もしておりません。

四月に、まずは二週間という約束で
横浜まで練習を見に行きました。

合宿所で一緒に寝泊まりしたのですが、
選手たちは夜中の十二時近くまで起きている。
古い木造二階建ての寮でしたから、
話し声が聞こえるんですね。

これじゃいかんと思って、
結局そのまま八月いっぱいまで住み込んで、
夜十時半消灯、朝五時半起床、
これを徹底させました。

※箱根駅伝30年ぶりの総合優勝はいかにして成し遂げられたか?
 選手指導、人間育成のヒントが満載の
 6月号対談記事を楽しみにお待ちください。

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