まほろばblog

「感謝の気持ちをダンスで表しなさい」

3月 19th, 2013 at 9:41
   岩倉 真紀子(京都明徳高等学校ダンス部顧問)

           『致知』2013年4月号
            特集「渾身満力」より

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私はモチベーションというものを
一番大事にしているんですが、
それを保つには子供たち自身に、
自分もチームの一員なんだ、
自分が頑張れば誰かの力になるんだというふうに
思わせることが大事なのだと思っています。

それでもコンテスト前には、
三分の二がメンバーから外れます。

そこで、選ばれた子には、選ばれなかった子の分まで
三倍頑張りなさいと話をします。
倍じゃ足りん。この子に負けたら仕方がないと
思うくらいの練習をしなさいと。

選ばれなかった子には何が足りなかったかを自分で考えさせ、
そのポジションに入ったつもりで
練習に参加しなさいと言います。

そうすると彼女たちから「もっとこうしてほしい」
といった声が自然と出てくるようになるんです。

私がクラブ運営をする上で大事にしているのが、
全員でダンスをすることと、
周りの人に感謝をすることの二つ。

練習場所を提供してもらっている学校、
自分を支えてくれる両親や友達、
部の礎を築いてくれた先輩、
そういう周りの人に対する感謝の気持ちを
ダンスで表しなさいと言うんです。


自分がミスをしたり、ルールを破ったりすれば
皆にも迷惑が掛かる。
逆にいいことをすれば皆が喜んでくれる。

そうやって自分が人のために何ができるかを考え、
それを子供たちに体験させることが一番だと思うんです。

ただその時に、表現の仕方を知らなかったり、
気持ちを素直に出せないでいる子には、
いま出せる時に出しなさい、
ストレートに出しなさいと指導するんです。

だってもったいないじゃないですか。
やれる可能性があるのに、
恥ずかしいなんて言ってやらないのは。

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