まほろばblog

「功徳の貯金を積む」

3月 9th, 2013 at 11:39
    塩沼 亮潤(慈眼寺住職)
               
              『致知』2013年4月号
               特集「渾身満力」より

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【栗城】僕は山に行っている時だけ
    頑張るんじゃなくて、
    日常生活の中でも
    汚い言葉は使わないとか、
    何事も当たり前だと思わないで
    感謝の気持ちを持つようにしています。

    そういうことは子供の頃から
    身についていたかなと思います。

    いまでも伊勢神宮参拝や
    母のお墓参りには
    よく行っています。
 

【塩沼】私もお寺の修行僧や職員の
    人たちから「運がいいですね」
    とよく言われるんですね。
 
    人生ですから、いろんなことがあります。

    しかし、すべて転じて福となるんです。

    ある時、
    「なんでそんなに運がいいんですか」
    って突然聞かれたんです。

    いままで考えたこともない質問
    だったので、ふと
    「皆の中で一番言葉遣いが丁寧な人は誰かな」って聞いたら、
        「阿闍梨さんだ」と。

    「じゃあ、皆に一番敬意を払って
     話をしているのは誰だろう」って聞くと、
    「やっぱりそれは阿闍梨さんだ」
    って言うんです。

    私は「たぶんそこじゃないかな」
    って言ったんです。
 
    実は、それができるから私は偉いんだ
    っていう話じゃなくて、
    そこをちゃんとしていないと
    人生裏目に出て痛い思いをするって
    ことを何度も経験しているから、
    怖くてできなくなるんだよって(笑)。

    たくさん失敗して、失敗して、
    やはり大事なのは日常であり、
    自分の心掛け次第なんだということに
    気づいてくるんです。

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命がけの人生を生きる塩沼氏が
幼少期に母から受けた教えとはなにか?
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「母は小さい頃から私に二つのことを教えてくれました。
 一つは礼儀。もう一つは他のために生きる。
 この心を、日常何度も繰り返し教育してくれたおかげで
 いまがあると思います」

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