まほろばblog

「ビジネスマン必読、睡眠の法則」

5月 6th, 2013 at 10:44
         菅原 洋平 (ユークロニア代表・作業療法士)  

              『致知』2013年6月号
               連載「大自然と体心」より

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大勢の方に昼間の何時頃が一番眠くなるか聞いたところ、
最も多かったのが午後一時から三時という返答がありました。
本欄をお読みの人も覚えがあるのではないでしょうか。

「昼ご飯を食べておなかがいっぱいなのだから仕方ない」

と思っている方も多いでしょう。
しかし、忙しくて昼食をとる時間がなくても眠くなるのです。

ではなぜ眠くなるか、
それは脳の働きを保つために一日に二回、
大脳を積極的に眠らせるシステムが働くからです。

簡単に言えば、これ以上脳を働かせていては
能率が落ちるからと判断して、眠気を起こさせるのです。

私たちの脳には目覚めている限り
睡眠物質が溜まっていきます。
この睡眠物質が溜まった状態を「睡眠負債」といいます。

睡眠負債が溜まれば溜まるほど脳の働きは低下します。

その睡眠負債がピークになり、
システムが作動する=猛烈に眠くなる、
のが目覚めてから八時間後と二十二時間後なのです。

とはいえ、さすがに会社で横になって
仮眠をとるわけにはいきません。

しかし、椅子に座って目を閉じるだけでも
眠気を減らす効果があることが分かっています。

理想は十分ほど眼を閉じていることですが、
せめて五分、いえ、たとえ一分でも
目を閉じるだけで効果があります。

もう一つ大切なことは、眠くなってから眼を閉じるのではなく、
眠くなる前に目を閉じるということです。

例えば六時起床だとすれば、眠くなるピークは十四時頃です。
ちょうど昼休みが始まる正午に目を閉じるのです。

五分でもそうやって休んでから昼食をとると
噛む刺激で徐々に目が覚め、
気持ちよく午後の仕事に臨むことができるでしょう。

これが昼五分―負債の法則です。

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