まほろばblog

驚きべき邂逅と縁生!

10月 5th, 2015 at 17:46

一昨日は、佐藤水産さんで、「小泉武夫文化塾」開催。

テーマは「干物いろいろ」。

キンキに始まってサンマに至るまで全国の干し物への含蓄の深さに圧倒された。

世界の食文化遺産の初めは干物にあり、とのお話、

大層興味深く拝聴し、且つまた、開き物に食指を一層動かしたくなる一講座でした。

 

その後、散会、あるビルの一階で、國學院大學准教授・山寺三知さんとばったり出会った。

奥様の美紀子さんとともに、中国古典音楽・古琴と中国文学の研究者であり、

中国語の先生でもある山寺さんは、豊かな知性と感性を兼ね備えた方だ。

小泉先生に山寺さんをご紹介した。

すると、山寺さんは、

「実は、私の父は、東京農大で、林業学を教えていました」

「えぇ、あの山寺先生!!私と同僚だった」

と驚きの表情、周りの私たちも、驚きの声を上げた。

小泉先生と山寺さん

 

山寺さんによると、

「父は、山寺喜成(よしなり)と申しまして、
東京農大の林学科で、緑化の研究をしておりました。
その後、ふるさとの信州大に転職いたしました。
現在は退職しておりますが、
緑化の活動などをしております」と。
小泉先生とは、農大でご一緒、
日本でも、林業における第一人者で、ことに
緑化運動でも著名な指導者で、この奇縁に驚きました。
東北復興や森林再生に長年貢献されておられます。
山寺先生の記事が、新聞に載っておりましたので、少し掲載します。
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防災林、植え方に警鐘 元教授「直根、切らないで」

東日本大震災で被災した東北地方の防災林再生が、地盤整備の進んだところから始まっている。広く使われている「ポット苗」や根切りをした苗は、「地中深く根が伸びず防災に役立たない」と山寺喜成(よしなり)・元信州大学教授は危機感を持つ。被災地に何を植えるかはずいぶん議論されたが、植え方への関心が低すぎると憂えている。

 山寺さんは、緑化工学・自然修復学の専門家で、荒れ地の緑化法などを研究してきた。その中で見いだしたのが、地中にまっすぐ伸びる「直根(ちょっこん)」の大切さだ。

 土砂崩れの現場に行くと、ひっくり返った木の根が見える。側根だけ伸び、太い直根を欠くものばかりだ。「直根がしっかりしていれば、土砂が流れても木は立っていられる」と言う。 (後略)

270626avalance2[1]

人のご縁とは、目に見えないだけで、どれほど周りの方々と繋がっているか。

私と山寺ご夫婦とも、驚くべき縁で結ばれていたことを、以前書いたことがあります。

http://www.mahoroba-jp.net/about_mahoroba/tayori/oriorino/oriorino12.htm

これからも、きっと多くの方々に助けられて生きてゆくのだろうと思います。

有難うございました。

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